真由子、故・津川さんは「世界一の父でした」
2018/10/16
8月に亡くなった俳優の津川雅彦さんが「2018年度 国際交流基金賞」の特別賞を受賞し、16日、都内で行われた授賞式に、娘で女優の真由子(44)が代理で出席した。
「国際交流基金賞」は、学術や芸術などの文化活動を通じて、国際相互理解の促進に貢献した個人、団体に贈られるもの。津川さんは、仏パリを中心に開催中の日本の文化・芸術の祭典「ジャポニスム2018」を発案したことが評価され、特別賞を受賞した。
真由子は着物姿で登壇。「父は日本が大好きで、誇りに思っていて、『日本人で良かった』といつも口癖のように語っていました。『日本の伝統文化、芸能、美、価値観を世界に広めたい』という夢を持っていました」と明かした。「ジャポニスム2018」で夢が実現するとともに、同賞を受賞し、「父の生きた功績がこの先もずっと生き続けるんだなと、すごくうれしく思っています。名誉ある賞をいただけたこと、父は『身に余る光栄』だと喜んでいると思います。父にステキな賞をいただき、本当にありがとうございました」と感謝を伝えた。
最愛の父が亡くなってから約2ヵ月が過ぎ、父の死後、取材に応じるのは初めて。「亡くなったばかりは気丈夫だったけど、日にちが経つにつれて父のことを思い出す」と心境を告白。「私にとっては世界一の父でした」と涙ぐみ、「亡くなってしまうと形が残らないので、だんだん忘れられていかないように、いろいろな方に父の生きた功績を語っていただいたり、津川雅彦を生き続けさせていただけたらと思う」と思いを語った。
今年4月には母で女優の朝丘雪路さんも亡くなっており、悲しみが続いたことには「すごいショックではあるけど、ある意味、“子孝行”な親だったと思う。(本来なら)2回苦しまないといけない中で、1回の苦しみでどうにか乗り越えられそうなので」と気丈に話した。
授賞式での自身の様子について津川さんはなんと言っていると思う?と聞かれると、「胸を張って『いいぞ』って言ってくれればうれしい。でも父にあまり褒められたことがないので、いっぱいダメ出しを言われていると思う」と小さく笑みを浮かべた。お別れの会については決まり次第、改めて発表するという。