【訃報】アレサ・フランクリンさん逝く
2018/08/17
「ソウルの女王」と呼ばれた米歌手、アレサ・フランクリンさんが16日、膵臓(すいぞう)がんのためミシガン州デトロイトの自宅で亡くなった。76歳だった。
家族が発表したことを受け、メディアが伝えた。
アレサさんは10年から、がんと闘病。昨年末にはツアーからの引退を発表していた。数日前からは危篤状態と報じられ、スティービー・ワンダーら親しい関係者がお見舞いに訪れていた。
1942年、テネシー州メンフィスで、美声で評判だった牧師の父親とピアノの伴奏をしていた母のもとに生まれた。デトロイトで育ち、幼少時から教会でゴスペルを歌った。61年にデビュー。「貴方だけを愛して」「ナチュラル・ウーマン」「リスペクト」「小さな願い」などが連続ヒット。87年、ジョージ・マイケルとデュエットした「愛のおとずれ」は20年ぶりのチャート1位曲で話題に。グラミー賞は18回受賞した。
カーター、クリントン、オバマ各氏の大統領就任行事でも歌声を披露。ビル&ヒラリー・クリントン夫妻は連名で民主化に貢献したとたたえる追悼コメントを出すとともに、ヒラリー・クリントン氏はツイッターで「魂と才能で世界の人に共感を呼んだ彼女の死を悼みます。私たちに尊敬の念を抱かせるだけでなく、私たちの目、耳、心を開いてくれたことに感謝します」と追悼。
ハリウッドの名声の歩道にある星形プレート前にはファンが花を手向けて悼んでいる。