《関連2》小野さん、妻と息子が思いを語る
2012/07/03
3日に東京・港区の青山葬儀所で営まれた小野ヤスシさんの告別式で、小野さんの妻で喪主を務めた芳子さんと、長男の泰輔さんが挨拶した。
芳子さんは、「人に弱みを見せない主人ですから、皆様に症状は伝えていませんでしたが、12時間に及ぶ大手術や17クールに及ぶ抗がん剤の強い副作用で、本当に大変でございました」と闘病生活を明かした。「でも最後まで諦めず、自分のためではなく、家族のために1日でも長く生きようと、奇跡を信じて頑張ってくれました。そんな主人を心から誇りに思います」と力強く話した。また、「主人から、『俺にもしもの事があっても、泣かないでほしい。じたばたしないでしっかりと(式を)取り仕切ってくれ。お前には強く生きてほしい。健康に生きてほしい。お前に出会えて良かった』と言われました」と涙声で明かし、「35年間、主人に見守られ、主人に愛され、本当に幸せでした。息子と娘と手を取り合って、主人に頂いた大きな愛を胸に、強く生きていきます」と語った。
長男の泰輔さんは、約500人の弔問客に感謝の気持ちを述べると、「父は全てにおいて天才でした。大好きな仕事も、プライベートも、愛する家族の前でも、天才でした」と振り返った。最後に交わした言葉を挙げ、「『泰(たい)、告別式の時は一言挨拶してくれないか。ジョークでも何でもいいから、“立派な父親だった。最高だった”と言ってくれ』と言われました」と明かした。「最後の最後まで、話にオチをつけて笑わせてくれた父を誇りに思うし、素敵な父親だと思います」と噛み締めた。また、小野さんが「笑顔で見送って」と望んでいたと話し、弔問客に“笑顔の見送り”を呼びかけた。