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2019年1月29日

豪華共演者がついに決定! 同期のライバル…内科医・里見脩二役に松山ケンイチ 熾烈な権力争い…教授・東貞蔵役に寺尾聰

豪華共演者がついに決定! 同期のライバル…内科医・里見脩二役に松山ケンイチ 熾烈な権力争い…教授・東貞蔵役に寺尾聰

財前の同期であり、対極にいる内科医・里見脩二役に松山ケンイチが決定!

 財前の同期で浪速大学医学部第一内科・准教授である里見脩二。教授の座を射止めるため野心を燃やす財前とは対極に、出世には関心がなく、患者を診ることと自身の研究だけに心血を注ぐ医師です。
 患者を救うことを第一に考え、学内の権力争いには嫌悪感すら抱く――愚直なまでに医学者としての道を追究しようとする里見と、金と権力に魅入られた財前、という白色と黒色とも言える対比が、『白い巨塔』という作品を、医療ドラマの枠を超えた人間ドラマへと昇華させていると言えるのではないでしょうか。
 そんな里見を演じるのは、ドラマ・映画、そして舞台とさまざまなフィールドで活躍を見せる松山ケンイチ。演じるキャラクターによってまったく違う表情を見せ、その確かな演技力で幅広い世代から支持を得続けている松山が、今作の里見役で初の山崎作品に挑みます!
 松山は『白い巨塔』という作品について「大学病院にいる人間の“それぞれの生き方”がぶつかっていく物語。大学病院を通して人間という生き物を観察しているような感覚」と表現。自身が演じる里見についても「医者の良心のようなキャラクター。本作で描かれる大学病院が考えがちな、“医者と患者の上下関係”とは少し抜け出したところから患者を見ている人」と分析します。
 財前を演じる岡田准一については「とてもパワフルな演技をされる方」と話し、「岡田さんがこう来るなら、僕もこうしよう」というふうに組み立てながら、里見と財前の対比を表現していった、と明かしてくれました。
 一方、対極にいる2人なので、松山とは現場でもあえて距離を詰めずにいたという岡田。松山の存在は安心感があり、「こちらがガンガン攻めても、揺るぎなく真っ直ぐな目線で芝居をされる。胸に刺さるお芝居をされる方でした」と、初共演の確かな手応えを語りました。

 岡田と松山が、どんな芝居合戦を繰り広げ、2019年版の『白い巨塔』を作り上げるのか、今からその完成が待ちきれません!

財前が師と仰ぎ、やがて対立していくことになる第一外科教授・東貞蔵役に寺尾聰!

 財前の師であり、浪速大学医学部第一外科・教授である東貞蔵。みずからの定年退官を前に、後継者選びを開始する中、「本当に自分の後継者は財前でいいのだろうか」という疑念を抱き始めます。
 医師としての確かな腕と学生たちからの人望に問題はないものの、その傲慢すぎるとも言える言動と野心に満ちた性格の財前には敵も少なくなく、東としても退官後も自分の立場を盤石なものにするためには、来る教授選で財前ではない候補者を立てることも必要なのではないかと考えたのです。そんな動きを察知した財前は、やがて東との対立を深めていくことになり…?
 『白い巨塔』前半部分において、もっとも財前と対峙することになる東を演じるのが寺尾聰! 数々のドラマ・映画でその存在感を発揮し、2008年には紫綬褒章、昨年11月には旭日小綬章を受章するなど、名実ともに日本を代表する俳優のひとりでもある寺尾が、財前の前に大きく立ちはだかる“東教授”を深みと凄みをもって演じます!
 今作は、「岡田くんが財前を、松山くんが里見を演じるということが一番の出演の決め手だった」と話す寺尾。「日本のテレビ・映画界の中心になっているこの2人が、一体どうぶつかり合うのか…、そしてこの2人の間に自分がどういられるのか、を楽しみに臨んだ」と話します。
 「いろいろな『白い巨塔』を見てくださっている視聴者のみなさんが、この作品をどう見てくれるか…」と期待も明かしました。
 財前の野望を阻む存在である東――息詰まる男同士の対立を岡田と寺尾がどのように描き出すのかにもご注目ください!
 ほかにも物語を彩る個性豊かで豪華な俳優陣が続々決定! 詳細はまた追って発表いたしますので、どうぞご期待ください!

財前五郎役・岡田准一 コメント

 里見と財前は、医師として互いに認め合ってはいるけれど、全く対極にいる2人。現場でもあえて距離感を詰めないようにしているんですが、そうした中で松山さんは常に里見としてしっかりと現場に立たれていて、安心感があります。こちらがガンガン攻めても、揺るぎなく真っ直ぐな目線で芝居をされる。胸に刺さるお芝居をされる方です。
 寺尾さんとは、じっくりと対峙しながらお芝居をしている感覚があります。東先生と財前は師と弟子であり、親子のようでもあり…。反発しているけれど、どこか甘えている部分もある、という愛憎の探り合いを感じます。寺尾さんとは芝居を通して、たくさん会話させていただきました。
 物語の後半になるにつれて、財前が追い込まれていくので、撮影も苦しくなることが多くなりました。
 セリフを覚えたはずなのに、財前が不安だから自分も不安になって、芝居に自信がなくなってくるということもあり、終盤は戦いの連続でした。これまでに財前を演じられてきた歴代の方々も苦しまれたんじゃないでしょうか。僕も最後まで悩みつつ、皆さんに喜んでいただけるようなお芝居ができたらと思っています。
 原作と過去の作品をリスペクトしながらも全く別のものを作っている感覚があるので、皆さんにはまた新しい現代の『白い巨塔』を楽しんでもらえると思います。期待していただけたらうれしいです。

里見脩二役・松山ケンイチ コメント

 大学病院には、患者のためを思っている人もいれば、自分のために生きている人もいる。この作品は大学病院を舞台にした物語ではありますが、そこにいる人間の“それぞれの生き方”がぶつかっていく物語なのかなとも思いました。大学病院を通して人間という生き物を観察しているような感覚です。
 僕が演じる里見は、医者の良心のようなキャラクター。本作で描かれる大学病院が考えがちな、“医者と患者の上下関係”とは少し抜け出したところから患者を見ている人です。
 里見とは両極端な立場にいる財前を演じる岡田准一さんはとてもパワフルな演技をされる方で、「岡田さんがこう来るなら、僕もこうしよう」というふうに組み立てられていったので、より対比がある2人になっているのではないかと思います。
 寺尾聰さんは昔のお話やこれまでに経験されてきたことをたくさんお話してくださって、それこそ東先生と里見のように、僕にとっても寺尾さんは先生のような存在。すごく勉強になり、貴重な時間でした。
 岡田さんと僕の演技の幅が広ければ広いほど、よりいろいろな世界が見られる物語になるのではないかと思うので、そこを意識して演じました。

東 貞蔵役・寺尾聰 コメント

 今回、鶴橋監督と初めて仕事をご一緒するので楽しみにしていました。
 そして何より、岡田准一くんと松山ケンイチくんという魅力的な2人が、この『白い巨塔』を描いてくれるということが出演の決め手でした。
 岡田くんとは大河ドラマ『軍師官兵衛』という作品で向かい合ったことがあるので、真っ直ぐな俳優さんだと分かっていましたし、松山くんとは初めてですが、彼の出演したいろいろな作品を通してある種の“太さ”を感じていました。
 日本のテレビ・映画界の中心になっているこの2人が、一体どうぶつかり合うのか…、そしてこの2人の間に自分がどういられるのか楽しみでした。

テレビ朝日・船津浩一プロデューサー コメント

 山崎豊子の描く『白い巨塔』には個性豊かな人物が多く登場しますが、財前が大学病院でその野望を果たしていく過程において、特に深く関わってくる人物が二人います。
 その一人が医師として財前と対照的な生き方を選ぶ里見脩二。もう一人は教え子である財前と教授選という熾烈な権力争いをすることになる東教授です。
 今回、この重要な役に松山ケンイチさんと寺尾聰さんを迎えられたことは大変な喜びであります。
 野望、医師としての良心、渦巻く嫉妬…。大学病院という封建的な人間関係が残る特殊な世界で繰り広げられる強烈な人間ドラマ。
 名優たちによる熱い競演にどうかご期待ください。