BACK NUMBER

田中傳次郎

田中傳次郎

歌舞伎囃子方

テレビ朝日12月18日(水)・25日(水)

田中傳次郎

今回の表現者は、歌舞伎囃子方・田中傳次郎(たなかでんじろう)。能楽師葛野流大鼓方の人間国宝である父と、歌舞伎囃子田中流前家元である母の元に生まれ、18歳で7代目・田中傳次郎を襲名。天皇即位の礼の後の晩餐会では、狂言師・野村萬斎との共演で、見事な鼓の演奏を披露した。今回傳次郎は多くの鼓を用意した。
「そもそも鼓を知らない人の方が世の中の大半。知って頂くことがまず最初かなと。」
古くは安土桃山時代のものだという鼓の「胴」や「調べ」と呼ばれる麻の紐などをケースから取り出し、鼓の構造や機能、その歴史について説明を始めた。

田中傳次郎

「こういう世界があるということを皆さんに理解して頂いて、次、能や歌舞伎を観る時に、鼓ってああなっていたなって感じながら見るようになれば、おもしろいのかなと。」
仕組みや歴史についても語った後に即興演奏することで、鼓の魅力を表現した傳次郎。自身のことを伝統文化の魅力を伝えて行くための一つのピースだと考えているという。
「自国の文化を愛することが大事。四季を感じる、郷土芸能を見る、日本酒を飲む。2020年に向けて、自国の文化とは何ぞや?ということに興味をもってもらえたらいいのかなと思っています。」

BS朝日1月20日(月)

田中傳次郎

1977年、東京都生まれ。能と歌舞伎、2つの伝統芸能を受け継ぐ家の三男として生まれ、2歳の時から伝統芸能の基礎を叩き込まれた。
「厳しかったです。小さい頃から二流じゃ辞めろ、一流じゃダメだ、超一流になれってずっと言われ続けていましたね。」
12歳で歌舞伎囃子方の道に進むことを決意し、18歳で「七代目・田中傳次郎」を襲名。己の芸を磨きながら、枠に囚われず様々なアーティストとコラボするなど新しいエンターテイメントを追求し続けてきた。

田中傳次郎

「僕は元々アンチ伝統芸能の人間なんだろうなって思うんですよ。これ見ていて面白いのかなとか普通に疑問に思っちゃうので。面白くなきゃダメって思っています。」
現在の伝統芸能の有り方に危機感を感じると言う傳次郎には、目指す未来がある。
「今はフリーで見られるエンターテイメントがいっぱいあるので、歌舞伎が、能が、文楽が、じゃなくて終結して、みなさんにちゃんと良いものを、伝統芸能は底力があるな、というところを見せていきたいと思っています。」