BACK NUMBER

中野信子

中野信子

脳科学者

テレビ朝日4月17日(水)・24日(水)

中野信子

今回の表現者は、脳科学者・中野信子(なかののぶこ)。ベストセラー「サイコパス」をはじめ、脳に関する本を多数執筆。テレビ出演や講演も精力的にこなし、脳科学の研究で得た知識を社会に発信し続けている。今回、中野が用意したのは大きなボードと世界各地で撮りためた写真。行うのは「自己分析」。写真の貼り方で、自身の深層心理がわかるという。
「客観的に見ると私これが本当は気になっていたんだっていうことを発見するためのツールです。」
これまで他者に施すことはあっても、自身の分析をするのは初めてのこと。上下左右、直感で空間を埋めてゆくが、どうしても埋められない空白が残った。それは、未来への迷いだという。

中野信子

すると…ビニール袋一杯の枯葉を撒き、寝転んだ。
「棺です。風葬のような形をイメージしてみた死の体験装置。」
「風葬」をイメージしたという葉っぱの棺。その中で眠る「死の疑似体験」をすることで、時間に限りがあるという意識が生まれ、未来への迷いが消えるという。
「横たわって自分の命が終わったという状態をイメージすると、今先延ばしにしていることを、もっとやりたいという気持ちになりましたね。」
棺から出て来た中野が空白を埋めるために貼ったのは、花の写真。
「美しいという価値について興味があって、研究したいと思っている。(自己分析を通して)本当に必要なものとやるべきことを浮き彫りにしていくというのが、未来の自分を形作るものなんでしょうね。」

BS朝日5月6日(月)

中野信子

周りの人と同じようにコミュニケーションをとることができなかったことが脳科学の道を志すきっかけとなった中野。
「どうして私はみんなができることができないんだろう。自分をもっと知りたいし、困ったところを変えたいなと思っていました。なんかちょっと妖怪人間みたいですけど、人間になることが目的でした。」
大学院を修了後はフランスへ渡って脳の研究を続け、35歳のときに、「自分はコミュニケーションをとるための機能をうまく使えていなかった」という答えにたどりつく。

中野信子

それまで答えを求め、走り続けてきた中野。焦りを感じていたときに出会ったのが、「今いる場所の良さを見直したほうがいい」と語る美大講師の夫だった。新たな生活の中、変化を続ける自分自身をさらに深く見つめ直したい…
今回、中野は葉っぱに埋もれて死の疑似体験をするという「死の体験装置」を実践。「自分がやりたいことは何なのか」「本当の自分とは何か」ということを見つめ直し、写真を貼っていく。
「死の装置を使うと今先延ばしにしていることを、限られた時間しかなかったらもっとやりたいという気持ちになりました。」