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観世清和

観世清和

能楽師

テレビ朝日2月20日(水)・27日(水)

観世清和

今回の表現者は、能楽師・観世清和(かんぜきよかず)。観阿弥・世阿弥を祖とし、600年続く観世流の家元。フランス、アメリカ、ドイツ、中国など、海外でも数多く公演し、新作能へも意欲的に取り組む。今回観世は自らが書く世阿弥の言葉「初心不可忘」を背に、能の演目「羽衣」を舞うという。
「世阿弥が言いたい初心っていうのは、いかに己が未熟であるか、それを忘れてはいけないよということなんですね。」

観世清和

大きな和紙に言葉を書き終え、過去に何千回と舞ってきた「羽衣」を再び舞う。
「初心という言葉を忘れずに生きていきたいですね。慢心を抑えて、自分の未熟さというものを常に認識するっていうのは若い方々にも言えることだと思います。」

BS朝日3月4日(月)

観世清和

「彫刻とか絵っていうのは形として残るでしょ。でも能は舞っていく、歌っていくそばから消えていっちゃうわけですよね。どうやって後世に繋げていくかっていうことはやっぱり、生き様をみせていく、そういうのが大事だと思う。」
父から受け継いだ観世流の能を自身の息子・三郎太に継承する観世が基本としているのが、教える方も教わる方も魂を削る命がけの稽古。
「基本技が一番大事なんです。10年20年くらいかけてじっくり腰を落ち着けてですね、基本技を積み重ねていく。」

観世清和

能舞台についても教えてくれた。舞台に描かれた老松は「影向の松」が映った姿。演者が出入りする際に通る「橋掛り」は、この世とあの世など、遠く離れた場所を表現している。五色の幕の中にある「鏡の間」はテレビ初公開。能舞台の心臓部分だという。
「今は世の中とっても便利でスピーディーだからこそ、ちょっと踏みとどまって、後ろを振り、大和心みたいなそういうやさしさ、とかやわらかさ、しなやかさというものが必要な時代になってきたんじゃないかなとつくづく思います。」
多くの人に能を見てもらいたいと観世は言う。