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横尾忠則

横尾忠則

美術家

テレビ朝日1月9日(水)・16日(水)

横尾忠則

今回の表現者は、美術家・横尾忠則。1960年代からグラフィックデザイナーとして活躍。独特の色彩やコラージュを用いた作品は、海外でも高い評価を受ける。現在は「美術家」として絵画に主軸を置き、作風やモチーフを変えながら、独創的な作品を作り続けている。今回横尾は自ら描いた50点もの猫の絵に囲まれながら、この場で猫の絵を描くという
「101匹ワンちゃんってあるじゃないですか。それのニャンちゃんを書こうと思って。」
飼い猫のタマが亡くなって5年。タマの絵をずっと描き続けているという。

横尾忠則

「もともと野良でうちへ入ってきた。礼儀礼節を尽くさないでわがままで気ままで。したいことしかしない。そこを見習おうとしてるんです。猫は僕の先生。」
猫をモチーフに描き続けるのは自由へのあこがれ。目の前に自由の塊がいるのはすごいことだと横尾は言う。
「我々は社会の中で人に気を使ったりしながら少しずつ自由から遠ざかっていると思う。猫のようになりたい、猫のように生きられれば一番いいなと思っているんです。」

BS朝日1月21日(月)

横尾忠則

美術家・横尾忠則。82歳の今も描きたいモチーフは無数にあるという横尾が今回選んだのは、愛猫・タマ。
「死んだタマに対するレクイエムの気持ちですよね。夜の12時過ぎに死んで、朝に描き始めた。それが1枚目。デスマスクですよ、死んだ姿をそのまま描いた」
椅子の上でくつろぐタマの絵が完成した後、横尾は新しいキャンバスを用意し、もう1枚描き始めた。

横尾忠則

「僕の絵のほとんどが未完で終わっているんです。その日に完結させてしまうと明日っていう未来につながらないんですよ。食べ残したら明日これを食べればいいっていう感じで。残してるから次があるっていう。完璧なものを作ってしまうと逃げ道がなくなっちゃう、それを未完にしとけばそっちにいけるしまた明日の作品もかける」
そういって一旦休憩した後、その日はもう筆を取らなかった。描きたい時に描きたいものを描く。横尾は本能に従い、自由に生きている。