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イイノナホ

イイノナホ

ガラス作家

テレビ朝日12月5日(水)・12日(水)

イイノナホ

今回の表現者は、ガラス作家・イイノナホ。四葉のクローバーをガラスに閉じ込めたペーパーウェイトや、カラフルなバルーンが浮かんでいるようにみえるガラスで出来たシャンデリアなど、あたたかみのある作風で知られている。今回イイノは400枚もの手作りのガラス板と、木の枝の形をしたステンレス素材が球体になっているフレームを用意した。これまでで一番大きな作品になるという。
「ガラスって、美しい時間の一瞬を切り取ったようなイメージが私の中にあって。その一瞬の時間を花に見立てて咲いているように作れたらなと思ってます。」

イイノナホ

ガラス板をステンレスのフレームに吊り下げていき、花を表現したシャンデリアを作り上げた。
「全てが移り変わっていく中で、それでも一瞬輝いている美しい時間っていうのがあって、その一瞬を切り取ってる感じです。」
「美」は自分から近寄っていかないと、見ることも感じることもできないとイイノは語る。
「美を意識するっていうのはすごく大事だなって思っています。美しい言葉を使ったりとか、生活そのものだったり、いろんなことの正解が美意識の先にあると思います。」

BS朝日12月24日(月)

イイノナホ

シャンデリアにぶら下げられた400枚のガラス板。作り方は、熱した白いガラスの周りに、透明なガラスを巻きつけ、細く伸ばし、長さを揃えてカット。これらを束ねて炉の中へ。溶けてくっついた束を細く伸ばしカットすると、金太郎飴のような同じ模様のガラスが出来上がる。カットしたものを50個ほど板の上に並べ、炉で熱するというもの。1日で作れるのは、10枚ほど。400枚作るのに1ヶ月かかったという。

イイノナホ

北海道で生まれ、東京の四谷で育ったイイノは絵や工作はもちろん、蝋石で道に絵を描くことも好きだったという。大きくなったある日、たまたま手にした本の中に、「すべてのものは溶けてガラスになる」という気になる一節を見つけ、ガラス作家の道へ。創作の基本は
「上昇しようとか明るくなるとか良くなるとかそういう方を目指してはいます。暗い気持ちとか悲しいとかそういうことは全くないですね。それを表現しようとも全く思ってないです。」
イイノが作ったシャンデリア「時の花」は光を通し明るく輝いていた。