5月25日放送

総領事館事件の裏側で…恐怖に震えたある亡命者の潜伏生活

瀋陽亡命者連行事件は、家族5人の韓国入りを持って一応の解決を見た。しかし10万人とも言われ、今なお増えつづける中国国内の脱北者たちの問題が解決したわけではない。日中両国政府の空中戦の陰で忘れられがちな彼らの存在にむしろこだわりたい。

ザ・スクープでは、真冬の凍結した豆満江(中朝国境)を渡る子供達や北朝鮮内部の闇市など希少映像を入手。さらに去年“脱北”したある兄妹の亡命劇の全行程への密着などを通じて、北朝鮮内部で今何が起きているのか、その真実に迫る。

また、最近の相次ぐ大使館駆け込み劇の裏側には全世界に張り巡らされたNGOのネットワークがあった。3月のスペイン大使館駆け込みでは、89年の東欧革命のきっかけを作った「ハンガリー国境の金網の穴」を演出したヨーロッパのNGOが青図を描いたという。さらに今回決定的な役割を果たした「映像」。亡命劇にの証人に“メディアを使う“こともそうしたNGOネットワークが産んだ知恵だ。

当局の警備は今後さらに強化され、その矛先は彼らNGOにも向かい始めている中、中朝国境での小さな流れが、奔流となっていくのか。亡命者を支援するNGO代表と共に北朝鮮の将来を展望する。

ゲスト:RENK代表・関西大学助教授/李 英和(リ ヨンハ)氏 



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