■東京都・加治屋康憲さん 32歳 6月8日放送分「長野智子のパレスチナ報告前編」を拝見しました。番組を通して、事実を探ろうとする姿勢には同意できるのですが、どうしても納 得できない部分があります。 なぜ戦争とテロと虐殺を区別するのでしょう。もしくはそう受け取られるような構成なのでしょう。この報道には報道する側の感情が込められ過ぎ ているように感じます。悲しみ、憤り、そんな感情がキャスターから感じられるほど報道番組はその真意がゆがんでいくと思うのですが。 殺人は殺人。いけないことはいけない。戦争だろうがテロだろうが虐殺だろうが、殺人という行為になんら代わりは無い。それによって発生する感 情も良く理解できます。しかし、現時点の目に見えただけの事実を羅列し原因の説明不足のまま報道者が感情的に映像を提示していくことには自分 は納得ができません。虐殺現場のようなショッキングな場面は他にもあったはずです。イスラエル側にもパレスチナ側にも。あえてショッキングな 映像を放映するというのであれば、垂れ流すことだけは絶対にやめて頂きたい。観ている側は浅井さんや長野さんのように現場をリアルに感じたわ けでも、家族を殺された当事者でもないのだから。 それこそ命を張って事実を知らしめようするジャーナリストの行為は賞賛に値する者だと思いますが、それを報道するメディアが、安易に(もしく はそう受け取られても仕方ないような方法で)死体を放映して、それが本当に「事実」だといえるのでしょうか。戦争や紛争は何かの原因が無けれ ば起こらない。世界のどこかで起こっている戦争に関係のない人間など居ないはず。事実を知らしめるというのなら、虐殺があったことだけはな く、なぜ虐殺が行われることになってしまったのかもキチンと提示して頂きたい。死にたくない筈の若い女性が自爆テロを行うに至った理由として あげられていた、親友の死についても、さらに複雑な原因があるはずなのに、そこまでの説明はない。時間の問題もあるのでしょうが、そもそもが そんなに簡単に説明できるコトではないのに、ショッキングな映像で視聴者を惹きつけようとしているだけでは、と疑問を抱きました。 この事実を知った全員が当事者であるはずです。その事実を知った者がそれを「間違い」であると感じたならば、知識を広く共有し「間違い」を起 こさないようにする意志を持たなければならない。自分はそうでありたいし、それをマスに伝えようとするあなた達にも是非そうであって欲しいと 願います。 怒りは、怒りを伝えるだけ。それは友を殺され、それに報復する哀れな連鎖となんら変わりないはず。キャスターだって、ジャーナリストだって、 人間です。感情を捨てろ、と言っているのではありません。しかし、報道番組という使命を考えたときに、それを伝えるがわの感情は時として提示 された真実をもゆがめてしまう可能性があることを肝に銘じて欲しいのです。 今回は前編の放送とのこと、後編の放送も拝見させていただきます。 ■東京都・吉野淳子さん 26歳 何故世界はパレスチナを無視するの?何故国連はよわよわなの?そのアナン事務総長がなんでノーベル平和賞なの?解らないし絶対だめだ! 私は 自爆テロへと向ってしまうパレスチナ人の気持が解る気がします。追い詰められて、絶望して、でも誰も助けてはくれなくて、絶望して・・・その 絶望の深さがとてつもないんだと思う。「ザ・スクープ」時間帯変わってからの方がおもしろいです。 ■匿名希望 土曜日のこの時間に、またお会い出来て嬉しいです! 今日の"自爆テロ少女"を拝見していて、現在の自分が情けなくなりました。その事件は数週間 前のTVニュースで覚えがありましたが、ただ痛ましい出来事だというくらいの関心しかありませんでした。 しかし今は、自分の身に置き換えて考 えてみることが出来ました。そして現在の自分が恥ずかしくなりました。W杯サッカーの勝敗を気にしている自分の環境が・・・こんなことをして いて良いのだろうか? だからといって、人間の盾となるべくパレスチナへ行くことも出来ない。 こんな私には[ザ・スクープ]が必要です。 ■千葉県・KEN23 45歳 報道「番組」にありがちなステレオタイプ。 パレスチナの、いわゆる「自爆テロ」は、虐殺 ではないのか? ■東京都・Junji 27歳 非常に良かった。普通のニュースでは分からない現場の生々しい惨状が伝わってきた。世界がちっとも平和でないということを分からしてくれた し、見てて胸が痛かった。他でここまでダイレクトに伝えてくれる番組はないので、ぜひこれからも続けて欲しい。 ■東京都・貝の涙 59歳 鳥越さん、パレスチナのための自爆テロは、我々には理解できないと言っておりましたが、よく言ったものですね。歴史から何を学んでいるのです か。「米国への同時多発テロ」は、第二次世界大戦の「神風特攻隊」の天皇/お国のため、を模範にしているのです。「パレスチナの自爆テロ」 は、日本人・岡本公造の「自爆テロ」を模範にしているのです。ともに、過去の日本人の行動を規範としているのです。それなのに、我々には理解 できないなんて、よく言えたものです。鳥越さん、歴史を勉強していない、欺瞞のジャーナリストとしか、言いようがありませんね。 ■東京都・一山日登美さん 34歳 ニュースとして話題にならなくなる頃に放送をする意味は大きいと思います。視聴率的にはソンかもしれませんが、社会への貢献としてはいい方法 ですね。海外にいる友人にも知らせました。この内容が動画配信で世界中で見れるということにわくわくします。一つ、提案したいことがありま す。平和運動をしている人達は、志が高くとてもいい方が多いのですが、ちょっとヒステリックで陶酔的なところがあると感じます。自分と違う意 見をまっこうから否定し、その意見の視点や背景を知るということをしないでとにかく自分の意見で相手を納得させようとします。これはあまり建 設的ではないと思います。そういう傾向は日本人にありがちと言えばそれまでですが、正しい意見を持っていると自分で思ってる人達というのはそ れが顕著です。そのへんを気をつけると、もっとふつうの人の支持も参加も得られやすいと思います。自分の国の政府を批判ばかりするのではな く、政府の立場も考慮して、知恵を出し合いより複合的な具体策を導きましょう。平和運動は自分の存在証明ではなく社会への貢献なのです。現実 を認めて努力をしつつ相手の良心を信じて訴えることができて、はじめて非暴力主義といえるのだと思います。 ■神奈川県・water 16歳 私は昨日やったサッカーのイングランドVSアルゼンチン戦の結果が知りたくて、TVをつけた。すると画面に色白で目が切れ長の、美しい少女が 写った。「オードリーヘップバーンみたい」とか気軽に思っていたその直後、彼女が自爆テロを行った18歳のパレスチナ人アヤトだと知って、胸 にざっくりと衝撃を受けた。彼女は言った「目を覚ませ!」。あれは世界の向けての強烈な叱咤だと思う。「人間としての目を見開け!広い世界を 知って!」そう聞こえた。 彼女の母は語る。「結婚が3ヶ月後だったのに。あの子が大好きだった。幸せになってほしかった。何処に子供が死に行くのを引き留めない母親が いますか」しかし当日は英雄と崇められる娘の死に仲間と一緒に狂喜していた。これが現状なのだ、パレスチナの。長い黒髪がふわりと輪郭を縁取 る。大人びいているのに、どこか幼さが見え隠れする少女、17歳のイスラエル人ラヘル。彼女は母から、夕食の買い出しを頼まれて行ったスー パーで、アヤトの自爆テロにあい殺されたのだ。「蒼い海に浮かぶ小さな島に住みたい。そこには戦争も自爆テロもないの・・・。」この詩にはラ ヘルの「誰もが殺しも殺されもせず悲しまない、安息の日々がほしい」という素朴で一途な願いが込められている。「あの子は誰よりパレスチナの 人々へ同情的でした。ラヘルは彼らにとって良き理解者だったのです。」彼女の母の目は暗かった。皮肉な結果に終わったこの自爆テロ。二人とも 想いは同じだったのに、戦争というとてつもなく大きい力が、彼女たちの未来と平和への可能性を無惨にぶち壊し、歪めてしまったのだ。「平和を !私達に平和を!!」私の中で彼女たちの叫びがこだまする。世界中の多くの人々の中にも、二人の叫びが伝わることを切望する。そして宗教概念 が薄く、二国の憎悪や政治的支援に関係の無い日本だからこそ、公平で中立に立てるのではないか、何か出来ることがあるのではないかと思う。私 も彼女たちと同世代として、アヤトが好きだったディカプリオの切り抜きにやりきれず、心が痛む。 ■東京都・ ROKKENDON 69歳 ユダヤ人という言葉を知ったのは前進座が地方の学校周りをしたとき、疎開先の中学校の講堂でベニスの商人を観たときである。その時のシャイ ロックの印象は非常に強かった。大人になり、ナチスの大虐殺を知り、ユダヤ人に対する考えが変わった。観光旅行で、アムステルダムのアンネフ ランクの隠れ家を観たりしてユダヤ人の不幸な運命に同情もした。 しかし、最近のシャロンのやり方は決して許されるべき行動でないと思う。イ スラエルの建国後、周辺国と友好的に接することをしないで、侵略だけを続けている印象である。ゴラン高原を占領して水資源の独占など本来なら ば、許されるへきものではない。最近ヨーロッパのNGOのホームページを知り、シャロンを国際裁判にかけようという運動に賛成して署名した。3 1万番台でした。最近は86万人に署名者が増えていた。イスラレエルがこんな非人道的行為を続けられるのは、アメリカの支持があるからであ る。最近のブッシュの行動にはエゴが多すぎる。世界の警察の役割を担うつもりならば、もっと公平に判断し、行動をとるべきでない。国内ユダヤ 人の財力の援助を頼りにした政権ならば、国際的な批判を浴び、いずれ消滅する政権だと思う。「驕る平家は久しからず」。アメリカとイスラエル はもっと謙虚になるべきである。貴社のテレビを見て、日頃感じていたことが、より強くなった。次回の放映を楽しみ?にしています。 |