ストーリー

9月15日(日)放送

第26話「七人目の騎士」

 泣いている女性を慰めようとしていたカナロ(兵頭功海)は、関西弁の男・ナダ(長田成哉)に先を越されてしまう。実はナダもリュウソウ族で、マスターレッド(黄川田将也)の弟子だった。バンバ(岸田タツヤ)とナダは同じ村でともに修行していたが、ナダはリュウソウジャーになれず村を出たのだという。
 そんな中、たくさんの目を持つドドメキマイナソーが出現。リュウソウジャーが応戦するが、全ての攻撃を見切られてしまう。戦いの中、ナダをかばってドドメキマイナソーの光線を受けたコウが急に暴走し、仲間を危険な目に合わせてしまう。ドドメキマイナソーは、人の優しさを奪ってしまうようだ。メルト(綱啓永)によると、幼い頃のコウは誰よりも強くなろうとして周りが見えなくなることがよくあったという。村にやってきたアスナ(尾碕真花)を守るようになり、変わったというのだ。
 優しさを奪われてしまったコウは、自分はリュウソウジャー失格だと思い悩む。そんなコウに、ナダはかつてマスターレッドにいわれた「リュウソウジャーになるためには、強さだけでなく、誰かを想う優しさが大切だ」という言葉を伝える。そして、優しさを自分で手にいれたコウは、奪われても何回でも手に入れることができるはず。だからこそ、マスターはナダではなくコウをリュウソウジャーに選んだのだと、コウを鼓舞する。コウはマスターの言葉を思い出し、ドドメキマイナソーに立ち向かう。ところが、そこにガイソーグが現れ、圧倒的な力でリュウソウジャーをねじ伏せ去っていく。
 幼き日のコウが優しさを手に入れることができたのは、実はアスナだけでなくメルトの存在が大きかった。コウは、アスナが強くなれるよう一緒に考えてあげていたメルトの姿を見て、“仲間”というものを知ったのだ。今、さらに多くの仲間を得たコウは、晴れやかな笑顔で「もう迷わない」と宣言したのだった。