雨に煙るルソン島の街道を進み、ルクバンに着きました。何処となく歴史を感じさせる街並みです。
「今日は祭日、結婚式が沢山あるのだ」と、バイクの人が教えてくれます。通りには、参列する着飾った人たちの活気に満ちた姿がありました。
結婚式が行われるのは、16世紀に司教座が置かれたという石造りの由緒ある教会です。近隣の若者にとって、ここで挙式出来るのは名誉なことだといいます。
さあ、花嫁さんのご入場です。花婿の出迎えを受け祭壇へ向かいます。神父の祝福を受け、聖書の朗読が始まります。カトリックではマタイによる福音書の一節、『神が結び合わせてくれたものを、人が切り離してはならない』という教えのもと、ミサが執り行われます。
晴れやかな二人の幸せを祈り、雨上がりの街道をさらに進みます。

♪　HANGGANG KAILAN / MARTIN NIEVERA