カリフォルニア州北部の谷に広がる田園地帯。通り過ぎる畑に植えられた農産物が目に鮮やかです。
１９３０年代、ここには多くの人々が新天地を求めて渡って来ました。キャベツ、レタス、セロリ…。豊かに実る作物たちで、この地は全米のサラダ・ボウルと呼ばれています。これもまた、移住者たちが夢を実らせたものです。
作業を終えた農夫が、この一帯を見下ろせる山に案内してくれました。そこは、作家スタインベックが愛した場所です。彼の小説の一節を思い出しました。「果実が実る渓谷は海に打ち寄せるピンクと白のさざ波。１マイルにも渡る畝に続くレタスやカリフラワーの列。緑に覆われた丘は乙女の乳房。美しきカリフォルニアの春…」

♪　 East of Eden／101 Strings Orchestra