キャスト
お初(おはつ) 上白石萌音
日本橋通町で人気の一膳飯屋“姉妹屋”の看板娘。岡っ引きの兄・六蔵、その妻・およしと暮らしているが、実は赤ん坊のとき橋のたもとに捨てられていたのを六蔵の両親が引き取って育てた経緯があり、兄と血のつながりはない。ある日、火事に巻き込まれたのをきっかけに、普通の人間には見えないものが見え、聞こえない声が聞こえる不思議な力が宿った。その力を市井の奇譚を集めている南町奉行・根岸肥前守鎮衛に見込まれ、与力見習いの古沢右京之介とともに奇怪な事件を調べはじめる。右京之介の頼りなさに焦らされてばかりなのに、なぜか彼のことが気になって…。
古沢右京之介(ふるさわ・うきょうのすけ) 京本大我
与力見習い。「奉行所を出て世間のことに詳しくなれ」という根岸肥前守鎮衛の計らいで、お初とコンビを組まされる。優柔不断で弱々しいところがあり、一見、頼りない草食系男子。お初にツッコまれてばかりだが、実はすこぶる頭が切れ、度々、鋭い洞察力を発揮。そして、いざというときの判断と勇気が、お初の窮地を救うことも。父は“赤鬼”とよばれるほど強面の吟味方与力・古沢武左衛門。実は、この親子には深刻な溝があって…。
根岸肥前守鎮衛(ねぎしひぜんのかみやすもり) 坂東彌十郎
江戸時代に実在した南町奉行。世情にたけた名奉行であり、杓子定規ではなく、大局を見て裁きをする器の大きさがある。お初の後ろ盾として見守るよき理解者でもある。
若いときから巷にあふれる噂話や不思議な言い伝えに興味を持ち、それを書き記した随筆集である『耳袋』全10巻、1000編を残している。
若いときから巷にあふれる噂話や不思議な言い伝えに興味を持ち、それを書き記した随筆集である『耳袋』全10巻、1000編を残している。
六蔵(ろくぞう) 満島真之介
お初の年の離れた、血のつながらぬ兄。岡っ引きの親分。頭脳明晰で行動力に富み、町方たちの信頼も厚い。曲がったことが大嫌いな正義漢で、弱い者いじめや理不尽なことは我慢がならない。
お初にとっては父親代わりの存在。
お初にとっては父親代わりの存在。
古沢武左衛門重正(ふるさわ・ぶざえもん・しげまさ) 髙嶋政宏
右京之介の父。吟味方与力。周囲から“赤鬼”とよばれ恐れられている。右京之介との親子関係には深い溝があり…。
内藤りえ(ないとう・りえ)/大野屋りえ(おおのや・りえ) 倉科カナ
この世に怨霊として現れた浪人・内藤安之介の妻。100年前の真相を知る唯一の存在。
呉服問屋“大野屋”のりえは彼女の子孫。
呉服問屋“大野屋”のりえは彼女の子孫。
およし 野波麻帆
お初の兄・六蔵の妻。お初とともに一膳飯屋“姉妹屋”を切り盛りしている。きっぷの良い女性で、お初のことも明るく見守っている。
内藤安之介(ないとう・やすのすけ) 味方良介
100年前に生きた元御家人で、死霊として蘇った男。怨霊となって人から人へと乗り移っている。元々は品行方正な侍だったようだが、いったい彼に何があったのか…!?
吉田沢衛門兼貞(よしだ・さわえもん・かねさだ) 和田正人
お初が見た幻の中に現れた、100年前の赤穂浪士。内藤安之介との間に浅からぬ因縁が…!?
小野重明(おの・しげあき) 宮野真守
右京之介の叔父。武家に生まれながらも算学研究の道に進み、国中を旅している。穏やかな佇まいがどこか右京之介と似ている。
桜蓮尼(おうれんに) 坂本冬美(特別出演)
深川三好町にある尼僧庵“道光院”の庵主。死人憑きによる連続殺人の謎を追うお初たちに出会い、死霊の正体解明につながる重要なヒントを授ける。