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第42回テレビ塾開催報告「『題名のない音楽会』のできるまで~“世界最長寿クラシック番組”の舞台裏~」

投稿日:2016年10月07日 15:56

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テレビ朝日スタッフが、テレビ局の仕事を分かりやすくお話しする“テレビ塾”。
10月4日(火)、「『題名のない音楽会』のできるまで~“世界最長寿クラシック番組”の舞台裏~」を開催。42回目を迎えた今回は今回はスペシャルゲストによる生演奏も行われ、300通を超える応募から選ばれた約100人のお客様にご来場いただきましたexclamation
番組のファンだとおっしゃるお客様が多く、「昔から番組を観ているよ」と多くの方から声をかけていただきましたぴかぴか (新しい)中には「初回から見ているよ」という方もexclamationいつもご覧いただき有難うございますわーい (嬉しい顔)

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「世界一長寿のクラシック番組」としてギネスブックにも公認され、来年放送2500回をむかえる『題名のない音楽会』。5代目の司会者・五嶋龍さんをはじめ、そうそうたる音楽家が集結して交流する中で、オーケストラと異ジャンルの音楽を融合させるなど、常にチャレンジし続けています。そんな音楽の楽しみ方を追究する人気番組の秘密に迫りました!

メイン講師は、テレビ朝日『題名のない音楽会』プロデューサーの鬼久保美帆
司会は、番組に出演している、松尾由美子アナウンサー。

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◆守り続けているポリシー

鬼久保講師はまず番組の歴史を紹介。1964年の放送開始以来、守り続けている番組の方針。
それは・・・

1 (one)「音楽が好きでない人でも楽しめること」
作曲家であり、番組を立ち上げた黛敏郎さんの著書『題名のない音楽会』に「あなたは音楽が嫌いですか?嫌いならこの番組を見る資格があります」という言葉があります。クラシックを好きな人に向けて番組を制作をしているのではなく、音楽が分からないという人・嫌いだという人こそ見ていただきたいという黛さんの気持ちは今でも番組制作の根底にあります。

2 (two)「バッハから美空ひばりまで」
時代を超えて色々なジャンルにチャレンジする。これは無数にタイトルがあるという意味を込め、“題名のない”という番組タイトルの元になっています。

 そして「世界一長寿のクラシック番組」としてギネスブックから贈られた認定証もお披露目!!
番組が45周年を迎えた際に登録したもので、クラシックの本場、フランス・イギリス・ドイツでも、このような長寿番組はなく、海外からも称賛されているそうですひらめき

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◆番組ができるまで

1 (one)構成会議~毎週開催する番組の企画会議
番組は公開収録のため、出演者は1か月前までに決めなくてはなりません。ギリギリのタイミングで出演をお願いすることもあったそうです。

2 (two)リハーサル~本番に向けての演奏の練習
本番の前日に実施するのが基本ですが、出演者のスケジュールの都合上、深夜に行うことも・・・。

3 (three)技術打ち合わせ~制作・カメラ・VE・音声・照明・美術など各収録スタッフと打ち合わせ

4 (four)収録~機材搬入・カメラ打ち合わせ、リハーサル
ディレクターが考えたカメラ割りをもとに、より効果的に演奏家を撮るために、どのカメラでどのように撮るかを念入りに打ち合わせます。また1本の収録で2回のリハーサルをすることが多いそうです。

5 (five)編集~撮った映像をつなぎ合わせる
収録時の映像を、いかに分かりやすく見やすく楽しんでいただくか、心を砕きます。

6 (six)MA~音を整え、BGMなどをつける
楽器の音もバランス良く、視聴者に届けられるように調整しています。松尾アナウンサーのナレーションもMAでつけます。

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◆個性豊かな音楽家

今回はスペシャルゲストとしてサクソフォン奏者の上野耕平さんが登場ぴかぴか (新しい)
収録での裏話を語った後、なんとサプライズで「G線上のアリア」を生演奏してくれました!!来場者の皆さん、スタッフ、会場中が上野さんの演奏に聞き入りましたるんるん (音符)

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◆「伝統をアップデート」

昨年10月から司会に五嶋龍さんに迎え、番組のキャッチ―フレーズとなった「伝統をアップデート」。
一言で“クラシックを演奏する”と言っても、演奏することだけで常に更新されています。なぜなら、時代ごとに楽器・演奏の場などが変わっているので同じ演奏ではないからです。
日々時代に合わせた新しいもの、可能性を追求しています。

例えば1 (one)ゲーム音楽2 (two)シンセサイザー(電子音楽)3 (three)DJとコラボ
など、若い感覚で古き良きものを演出しています。

その上で鬼久保講師は『題名のない音楽会』の1番の特徴を「毎回オーケストラをバックに生演奏していること」とし、今後について「クラシック音楽の伝統を今の時代にいかに引き渡していくか、“伝統”と“革新”を融合させた演出方法を模索し提案していきたい。五嶋さんがニューヨークから新しい風・可能性をもたらしてくれているように、新しい音楽の世界はそこまできていると思います」と語りました。

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◆「4K」映像収録への挑戦

番組では演出方法の革新に加えて、技術的にも新しいことへ挑戦しています。会場には「4K」映像の担当者であるテレビ朝日技術局技術戦略部の小山恭司講師が登場。『題名のない音楽会』の中で「4K」技術を生かしていくことについて語りました!

「4K」とは簡単に説明すると、現在の地上波・ハイビジョン放送の4倍綺麗に繊細に映せるという技術。『題名のない音楽会』でも先月の収録でこの4K用のカメラを使って撮影しました。
小山講師は「4K技術は、光の見え方がより自然に綺麗に出せます。また楽譜が見えそうなくらい鮮明な画質です。そして何より、指揮者や演奏者の緊張感まで伝えられるという利点があります」と話しました。

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◆質問タイム

―――公開収録での撮り直しはどういう時?
(鬼久保講師):1つは「機械のトラブル」です。マイクだったりカメラだったり。そのような事態に備えて、カメラリハーサルの時に音だけ撮るなどしています。2つ目は「演奏家さんの希望」です。どうしてもやり直したいという場合、お客さんにはアンコールだと思っていただいています。

―――五嶋さんや演奏家さんなどから意見をもらうことはある?
(鬼久保講師):あります。大まかな企画はこちらで用意しますが、いただいた意見・新しい風を番組に反映させています。

◆最後に・・・

鬼久保講師から、今後の抱負についてメッセージをいただきました!

鬼久保プロデューサー「『題名のない音楽会』に命がけで勝負しています!これまでも、これからも」

松尾アナウンサーは「私はこの番組を通して音楽にのめり込みました。そういう人たちが増えるといいなと思います」と締めくくりました。

 

◆◇◆◇お客様からの感想◆◇◆◇

 ●情熱を持って番組を作られている、その深い思いを感じました。これからも拝見します!
●毎週観ている『題名』がこんなに苦労して作られていることを知り、驚きの連続でした。
●「伝統をアップデート」がよくわかる内容でした。これからはまた別の見方で番組を観ます。
●番組を制作する中での面白さやむずかしさを知り、番組に対する興味がより深まりました。
●上野さんの生演奏を聴けてとても嬉しかったです。鬼久保さんのお話も大変分かりやすかったです。

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コメント

 「命がけで勝負」という生き方、「情熱」という言葉をポリシーにされていることに 感動しました。

 夢饗に応募します。

                   菊池けん

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