検索

プロフィール

  • mixiチェック

2011/12/11 放送 「ゲットスマート」

投稿日:2011年12月5日

agentf_subtitle

今回の注目作:「ゲットスマート」

12月11日「日曜洋画劇場」にて「ゲットスマート」が放送される予定。
ところで、声の主演は江原正士さんである。コメディからシリアスものまでなんでもこなす器用な人である。トム・ハンクス、エディ・マーフィ、アレック・ボールドウィン、ビル・マーレイ、ウェズリー・スナイプス、ロビン・ウィリアムズなど多数の主役級のスターを吹き替えたことがある、カメレオン声優とも言えるだろう。この人、実際に会ってみると、気さくな兄貴の雰囲気を持っている明るい人で、全然気難しくもなく、すぐに親密になれる人の良さを持っている。今週の面白まじめのコメディ演技に期待したい。
ところで、コメディ映画というと、「裸の銃を持つ男」「ホット・ショット」「オースティン・パワーズ」「ホーム・アローン」「マスク」「ポリスアカデミー」「ミスター・ビーン」「ドクター・ドリトル」シリーズなどが有名で何度もテレビ放送されているからご覧になった人も多いだろう。洋画の場合は、上記の様な主人公たちが起こす、動きやドタバタなどの“セリフよりも目で見てわかる画が面白いコメディ”がどちらかというとテレビ向きと判断される。極め付きはサイレント映画のチャップリン主演作である。かつてはTBSがチャップリン作品を多く放送してくれたものだ。逆に最近の“ライト・コメディ”“人情喜劇”“ラブコメディ”的な作品が劇場でも当たらず、テレビでの放送も難しくなっている。

昔で言えば、ビリー・ワイルダー監督作品なども、劇場のスクリーンでセリフの面白さを字幕を読んで笑うものであって、テレビの吹き替えでセリフの面白さを伝えるのが難しかったようである。同監督作品の中でも私のお気に入りの「フロント・ページ」という作品がある(ビリー・ワイルダーの作品郡の中からあえてこの作品が好きだと言ったら、故淀川長治氏に「君、変わってるね。」と言われたことが今でも記憶に残っている)。これをかつての渋谷東急文化会館の東急名画座で見た時には、本当に場内大爆笑の連続で、映画館で最も笑った映画体験の1つであったが、その後テレビの放送で見たときには、あの時ほど笑えず、映画館とテレビのギャップを痛感したことも印象に残っている。
こういうセリフの面白さを伝える困難を乗り越える声優さんの存在は稀で、それこそ、「裸の銃を持つ男」の羽佐間道夫さんや、「Mr.BOO!」の広川太一郎さんなどが、独特の言い回しやアドリブで独自の笑世界を作りあげている。
一方、洋画とは違って日本映画では、人情喜劇ぽい作りが主流で「男はつらいよ」「釣りバカ日誌」シリーズや、独自のアイディアの作風が話題を呼ぶ三谷幸喜・周防正行監督作品などが代表だろう。かつては植木等主演作品のようなサラリーマンコメディも大変面白かった。なかなか、こういったシリーズものとなるようなコメディ路線が現在の日本映画にはなく、各社のどから手が出るほど欲しいのが現状だと思う。「釣りバカ日誌」がかつては「男はつらいよ」の併映作品として始まり、1本立ちして国民的映画の1本になったような上映形式や余裕が現在の興行状況にはそぐわないのは確かである。ただ、これだけシネコンが増えても、どこでも同じ映画ばかりがかかっているのが現状である。なんとかプログラムを差別化して、小品の低予算のコメディ映画を受け入れて上映して育てていくような、企画の成立・興行のチャレンジを切望したい。

  • mixiチェック

フォトギャラリー

  • agentf_subtitle
  • agentf_subtitle
  • agentf_subtitle
  • agentf_subtitle
フォトギャラリーを詳しく見る≫