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『Musée du ももクロ』(テレビ朝日アナウンサー:住田紗里)

投稿日:2020年5月13日

テレビ朝日アナウンサーの住田紗里です。
百田夏菜子さん佐々木彩夏さん、そしてゲストの古坂大魔王さんと4人でロケへ行った時の話です。
墨田区にある、葛飾北斎ゆかりの地をめぐりました

IMG_7745
その中の、すみだ北斎美術館で、企画展「北斎師弟対決」と常設展を見学した時のことを綴ります。

今回の収録を通じて感じたこと、それは、
葛飾北斎は、アートに現代につながる“新しさ”をもたらした人なのではないかということです。
ロケの中で古坂大魔王さんも「北斎は革命を起こしてきた人」と言っていました。

たとえを出すとするならば、まずはあの有名な、波と富士の絵「富嶽三十六景」
船を飲み込み、しぶきをあげて立つ波、
一方で、この絵の中では小さいながらも、
決して揺らぐことなく聳える富士がこの絵の中には共存しています。
一つの絵の中に、これほどまでに
「動」と「静」が存在している、
当時はかなり革新的だったのではないだろうかと思いながら
北斎は彼の心の目でどんな景色を見ていたのか想像を膨らませていたら、
あっという間に移動の時間になっていました。

そして「北斎師弟対決」で展示されていた「『椿説弓張月』続編 巻三 石櫃を破て曚雲出現す」
この作品は「閃光」対決として、
弟子である二代葛飾載斗の「『画本西遊全伝』四編五 青竜山の妖怪三蔵を摂去」と比較して展示されていました。

この作品を見て、
江戸時代にこんな発想があったなんてと、驚きました。
白と黒のコントラストで光を再現し、
光の中心に描かれているものが神々しく輝いて、力強く見えると感じました。
この放射状の線は北斎がはしりだそうです。
まるで、今の少年漫画を見ているような絵。
今私たちが手にしている漫画の中で、
衝撃的な展開を迎える場面で目にしたことのあるこの構図は
北斎が表現したものが現代にむけて進化していったものだとしり、
彼の作品は時代を超え、今でも人々の身近な生活の中にあるということを実感しました。

今回のロケを通して、
古坂さんの葛飾北斎への愛を深く感じました。
北斎が大好きな古坂さんのお話、着眼点は、
自分1人で北斎の作品を観るよりも遥かに多くの気付きを与えてくださいました。

また、ももクロの百田夏菜子さん佐々木彩夏さんの魅力に
終始浸りながらの鑑賞でもありました。
お二人の素直な感想、
北斎の絵に関することでの無茶ぶりにも自然体に答えてくださる姿。
そして時たま出てくる、彼女たちの実感のこもった仕事の話、
またカメラがまわっていないところでも気さくに楽しくお話する姿。
ライブやテレビで観る以外のお二人の一面を見てますます魅せられました。

IMG_7749

収録が終わり、これは仕事だったのだろうかと思うほど満たされた気持ちでした。
もともとアートには強い関心があるので、
このロケの仕事が決まった時は、心が躍る気分でした。

私がアートに興味を持ち始めたのは高校1年生の時。
学校のアートの授業がきっかけでした。
座学もありましたが、
自分でアイディアを膨らませて、それを形にしていく作業が楽しくて、
授業ではあるものの、息抜きになっていったのを覚えています。
高校2、3年生からは、自分の興味のあるアーティストの技法などを学んだり、
数多くの美術館を訪れたりしながら、
2年を通じて一つのテーマで作品を作っていました。
その時から、美術館に行くと、作品の前に立ち、
この作品のテーマは何なのか、このアーティストはどの視点からそのテーマを表現したのか、アーティストはどんな心境だったのか、表現するために使った技法、そのための素材は何か…など考えながら作品と向き合うと、
そのアーティストがどんな人生を歩み、どんな体験をしたのか、
その時代はどんな時代だったのか、垣間見ることができる気がするので、
あっという間に作品の前で時間が過ぎていきます。
そういう時間が今でも好きで、興味のある展示会には足を運んでいます。

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コメント

とても楽しい経験ができてよかったですね(^^)インスタも読んだよ。また寄稿してね!!住田さん応援してます!

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