プロフィール

2001年、日本女子大学 文学部
卒業。 同年、テレビ朝日入社。
政治部記者
「朝まで生テレビ!」進行

過去のコラム

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「よく分からないもの」に対して

投稿日:2020年03月03日 12:33

今月のテーマは「福島の現状と原発再稼働」でした。

東日本大震災に伴う福島の原発事故から、まもなく9年になります。

毎年、朝まで生テレビでは、3月11日を前にこのテーマを取り上げています。

 

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※渡辺宜嗣さんは「スーパーJチャンネル」の取材のためお休みで、佐々木亮太さんと進行を担当しました

 

折しも今、国内外で新型コロナウイルスの問題が報じられています。

田原さんは番組内で「震災後の日本の状況と重なって見える」と仰いました。

 

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未知のウイルスという「よく分からないもの」を前に、

実際、マスクなどの買い占めが起き、日常に変化が起きています。

単に並列して語れることではありませんが、

9年前の、目に見えない放射能に対する畏れや焦り、科学的根拠をめぐる見解の相違など。

「よく分からないもの」に対しては、

いつだって個の向き合い方が試されている気がします。

怖がったり、怒ったり、誰かのせいにしたり、目を逸らしたり、

追い詰められた時ほど、負の感情がむき出しになるのではないでしょうか。

 

番組で、福島在住のパネリストがこのように仰いました。

「何の気なしに、小川のせせらぎを聞きながら歩いてみたら、

とても気持ちが良かった。

そういえば、最近『復興』という言葉が使われなくなった」

 

2011年から9年の月日を経て、日常が取り戻されつつあることへの安堵感と、

過去が忘れ去られてしまうことへのやるせなさが滲んでいました。

 

2020年。安倍総理は自らの会見で、

「よく分からない敵との戦いは、容易なものではありません」と言いました。

分からないのは、ウイルスなのか、政府の判断なのか、

マスクの在庫なのか、非日常に直面する自分なのか。

原発に関して言えば、廃炉の現状も、処理水の行方も、将来のエネルギーバランスも、

未だに明快な解はありません。

では、どうすれば良い?

この番組のテーマに着地して、継続していきます。

 

全体1

※今月は、オペレーターの新型コロナウィルス感染予防のため電話受付はお休みで、

視聴者ご意見はツイッターで募集しました

 

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