10月1日、中国は建国70年を迎えました。
それに伴い、先月の朝生では、中国の実情と課題、
そして今後について、様々な角度から論じて頂きました。
香港のデモは終息どころか激化し、
米中貿易戦争における報復関税の応酬は止まりません。
当事国だけでなく、世界中に大きな影響を及ぼす中、
日本にとっては、アメリカだけでなく中国も、何かあれば直接国益に影響する重要な国です。
アメリカは唯一の同盟国、かたや中国は最大の貿易相手国。
戦後最悪と言われる日韓関係に比べると、両国とも関係は比較的良好とみられていますが、
それぞれの国との課題は残っています。
折しも、先日の国連総会で、日米貿易協定が最終合意しました。
「アメリカとしては、米中貿易先導の報復関税は止まらないが、
『せめてお友達のシンゾーのいる日本とは目に見える結果が得られる』と
大統領選に向けた成果を急ぐトランプ大統領が踏んだので、早期の妥結が実現した」
番組終了後の打ち上げでの、とあるパネリストの分析です。
もちろん、通商交渉における日米の駆け引きは今後も続きますが、
日米関係の背景に、中国の存在感を大いに印象付けるエピソードでした。
緊張する米中関係の、橋渡しになるのか、板挟みになるのか。
日本の立ち位置が、改めて問われています。