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開会式ですっかりブラジル好きになってしまいました!

投稿日:2016年08月07日 13:40

 

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オリンピックの開会式は、その国を理解してもらうのにとても役に立つのだなあとしみじみ思いました。

リオデジャネイロの治安や経済破綻について毎日のように目を覆いたくなるようなニュースが飛び交っています。

恐ろしく嫌なところのように思っている方も多いでしょう。確かにそうした面もあるのだろうと思います。

 

しかし、昨夜の開会式を見て、私は個人的にすっかりブラジルの魅力にはまってしまいました。

1980年のモスクワ大会から始まって、今回が18回目のオリンピック取材になりますが、その全ての開会式を見たわけではありません。しかし、他の方よりも多くの開会式を現場で見ているとは思います。

一番好きだった開会式は、1994年のリレハンメル冬季五輪でした。

白い大きな卵がブルーの地球になり、そこから風船のハトが飛び出していきました。ジャンプ台からはスキーヤーたちがバイオリンを弾きながらテレマークで下ってきました。マイナス10度を超す寒さの中で、平和を希求する思い、そして楽しさがあいまった開会式で、心が熱くなるのを感じたものです。

 

今回のリオ五輪の開会式は、私の中ではそれに次ぐ、二番目の素晴らしさだったと思っています。

まず、しっかりスポーツの理念がちりばめられていたこと。

歴史的な表現やデジタルの演出もとても素敵だったこと、

さらには音楽や踊りなどが楽しく、観客も入場する選手たちもリラックスしてエンジョイしていたこと。

この三つがその大きな要因です。

 

1964年の東京五輪のバレーボール選手だったという組織委員会のヌズマン氏の熱弁に圧倒されました。バレーボール協会の会長であり、ブラジルオリンピック委員会の会長、さらにはリオ組織委員会の会長である彼のスピーチは南米初のオリンピックの意義を熱弁をふるって語ってくれたのです。このスピーチのパワーはこれまでの五輪の開会式にはなかったものです。

IOCのトーマス・バッハ会長のUNITY OF DIVESITY  多様性の結束という言葉。

さらにはケニアのキプチョゲ・ケイノ氏にオリンピック名誉賞が贈られることが発表され、ケイノ氏が、「食、住、そして教育」が未来の人を作っていく必要なものと演説をしたこと。

今回の開会式は、単なるスポーツの勝ち負けだけではなく、スポーツを通して何ができるのかを考えるきっかけを作ってくれたように思います。

 

演出面では、まず、ギターで国家が歌われたことにノックアウトされてしまいした。素敵です!

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わたしは今回の開会式を日系2世の方と一緒に見ていました。日系の人たちがたどった道、開墾、果実、歓喜。こうした表現を見ながら、思わず涙してしまったほどです。沖縄から移住された日系三世の方の取材をしたことも理由ですが、食べるものもない中で、耐えて耐えてここまで来た苦労は筆舌しがたかったろうと想像に難くありません。

 

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緑の五輪もよかったですね。ファベイラ(貧民街)をイメージした正方形の箱の舞台と子供たちの独特のダンス。

メッセージ性を含んだ演出はとどまるところを知りませんでした。

 

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さらに、観客もただ見ているだけではなく、一緒に参加するのです。ペンライトなど配られずとも、皆、携帯電話の明かりをつけて、ご覧のとおり。

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音楽のリズムや踊りで、観客も、入場行進をしている選手たちもみんなが、こんなにも生き生きしているのを見たのは初めてのような気がします。

サッカー試合の観戦で良く見られる「地鳴りのような声援」を今回初めて体験しました。ブラジルの人たちは選手たちが紹介されるたびに大きな声を出して歓迎します。その声がスタジアムにこだまして、地鳴りのような響きに変わっていくのです。

「ジャポン」と紹介された時のスタジアムは、巨大なほら貝のようにさえ感じられたほどです。

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携帯電話で自撮りをする選手、テレビカメラに手を振って自在に楽しむ海外の選手たち。そんな中で、日本はきっと携帯電話で撮影することも禁止されているんでしょうね。役員がずらりと並んで、選手がその後ろからブラジル国旗と日の丸の旗を遠慮がちに振っていました。

かつて、カメラを入場行進に持ち込んで撮影していたというので、大変な問題になったことがありました。それ以来、きっと開会式では行儀よくしているというのが日本スタイルになったのでしょう。でもあの音楽や踊りの中ではもっと楽しんでもよかったのになあと思うのは私だけでしょうか。役員の方もかなりの多さでしたが、やっぱり選手にぜひあの雰囲気を味わってほしいですね。お祭りですから。

さすが、オリンピックのコーチ9度目のシンクロの井村雅代さんは、笑顔で選手たちと一緒に楽しんでいらっしゃいました。この雰囲気を味わってそれをパワーにすべきだと常々おっしゃっているのです。

前回のロンドン大会では、長時間の開会式は選手の負担になると、入場行進で4分の3周回ったところで退場してしまい、物議をかもした日本選手団ですが、今回は最後まで行進していましたね。ホッとしました。途中で帰ってしまうというのは本当に失礼なことだと思います。2020東京でそんなことをする国がいたら、不快でしょう?

ただ、選手の入場や開会式全体の長さは検討する余地がありそうですね。あまりに疲れてしまうことも事実です。

 

そして、聖火台。いや台というよりも器といったほうがよいかもしれません。素敵でした。

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ブラジル人のパワーと自由な発想にドキドキわくわくの開会式に私はすっかりノックアウトされてしまったようです。

 

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