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リオ五輪取材終了!

投稿日:2016年08月23日 05:57

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閉会式翌日のAbemaTV中継をもって、リオオリンピックの取材すべて終了です。

1か月にわたり、選手たちのもっとも濃い時間を切り取ってくれた池田鉄平カメラマンと松本健吾カメラマン、ありがとうございました。

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そして、新入社員当時に私が教官だった久保田直子アナと一緒に仕事をしたことも感慨深いものがありました。もう12年目になると聞いて、なるほどうまいわけだ!と妙な感心をしてしまったほどです。

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私が感じたリオ五輪のまとめはまたまとめて放送したいと考えています。

Unity of Diversity

私の中で響き続ける言葉です。

 

毎日書くことがしんどいほど疲れ切っていて、半分眠りながら原稿を書いていたことがほとんどだったので、拙な文章に付き合って下さった皆さんには、深く感謝いたします。

さあ、これから2020年に向か選手たちとスポーツ界をしっかりウォッチしていきたいと思います。

皆さんもどうぞお付き合いのほどよろしくお願いいたします。

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どんな苦しい練習も、自分で選んだもの。

投稿日:2016年08月23日 05:41

陸上競技400メートルリレーの選手にスタジオにお越しいただき、実際にバトンの渡しかたを教えてもらいました。

 

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バトンはラップの芯。スタジオ大爆笑でした。

なるほど、肩を上げないバトンリレーなので走りのフォームが崩れないんですね。

 

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シンクロの8人には井村さんがいない今だからこそ言える話を喋ってもらいました。
確かに最初はみんなそのハードさにうんざりしたそうです。

しかし、全くできなかった懸垂が20回できるようになったり、水泳で10秒タイムが縮まったりすることで、トレーニングへのモチベーションが増大してきたようです。最初はやみくもにきついだけのトレーニングが、次第に意味がわかるトレーニングに変わっていったのでしょう。
確かに途中で逃げ出した選手がいたことも事実です。続けるのかやめるのか、選手にも選択肢があることは重要です。スポーツをする理由は人様々です。オリンピックメダルを獲るためにやる人もいれば、自分の人生を豊かに楽しむためにスポーツしたい人もいます。メダルへの思いも人それぞれです。

一番印象的だったのが、乾さんの言葉。「私たちはロンドンでメダルを失いました。その時から、次でメダルを獲りもどすためにはどんな苦しいこともする。井村さんが作ったメニューを絶対こなしていくと決めたのです」という言葉です。彼女たちは自分が掲げた目的のために自分でこのトレーニングを選んでいるのです。

「地獄のようだった」という言葉だけが独り歩きして、そんな練習でいいのかという評論も聞かれますが、最終的には選手たちが選んでいることを忘れてはいけないのだと思います。

 

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しばらく水を見たくない‼ 井村さんがシャウト!

投稿日:2016年08月20日 12:13

20160819シンクロデュエットチームフリー

 

日本は念願のメダル獲得です。チームでのメダルは北京、ロンドンと二つの大会で取ることができませんでした。

実に2004年、井村コーチが立花美哉や武田美保などを率いて銀メダルを獲得して以来のメダルです。

沈んでいた日本シンクロ界を見事に立て直したのです。

それでは試合の模様やメダルセレモニーの後のインタビューを詳しくお伝えします。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

チーム最終日にメダル獲得をかける日本。前日のテクニカルルーティンでは、ウクライナに0.331の差で上回っているとはいえ、ウクライナのフリーはリフトが高く多く入れていることもあり、高い得点がつく可能性があります。

それを上回ることが大命題。

演技順はロシア、ウクライナ、中国、日本と続きます。日本がラスト。

★演技順5番目

ロシア:速い動きと正確な脚技を重ねます。

大きなリフトと同時に小さなリフトを次々に繰り出していきます。

Execution:29.7

Artistic I :39.733

Difficulty:29.7

Total: 99.1333 technical:97.0106 合計:196.1439

★演技順6番目

ウクライナ

これまでスペインのコーチを長らく務めていたアナ・タレスがウクライナに請われてコーチとなった。出だしからこれでもかというほど多様なリフトを繰り出して、脚技よりもリフトのほうが多く感じるほど。

得点は思いのほか伸びて、95点台。

Execution:28.200

Artistic I :38.2667

Difficulty:28.7

Total:95.1667 Technical:93.4413 合計:188.6080

★演技順7番目

中国 

銅鑼の音などを使い、外国人から見た中国のイメージをスペイン人の作曲家が作った。

これに藤木麻祐子が演技をつけた作品。

リフトも多彩。脚のフィギュアもしっかりしていた。

Execution:29.1000

Artistic I :39.00667

Difficulty:29.2000

Total:97.3667     Technical:95.6174 合計:192.9841

★日本

AMATERASU~輝く夜明け の曲に乗って、実にパワフルな演技を展開。後半の脚技が続くパートはサンバ風にアレンジされており、会場が一体になって演技を応援する形になった。中村舞選手がフライヤーとなって様々なリフトを展開。どれも独創性にあふれ、素晴らしいものとなった。

ウクライナの得点が95点台だっただけに、これほど高い点が出るかどうか不安もあったが、終わってみれば、フリーだけでも0.2666上回り、これにテクニカルの貯金0.331も合わせて、日本が逃げ切る形となった。

Execution:28.5

Artistic I :38.1333

Difficulty:28.8000

Total:95.4333    Technical:93.7723    合計:189.2056

最終順位

1:ロシア

2:中国

3:日本

4:ウクライナ

5:イタリア

6:ブラジル

7:エジプト

8:オーストラリア

演技直後、ミックス前を通過する井村さんに、おめでとうというと、カメラ前で、握手をしながら涙をぬぐう。

メダルセレモニーを客席で万歳しながら見る井村さん。

メダルを首から下げた選手は涙涙のミックスゾーンでのインタビューとなりました。

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宮嶋:表彰台ではどんなことを考えましたか?

吉田:先生と一緒にチームを組んで3年でしんどいことのほうが多かったんですけれど。(涙声)その分こうやっていいことが、いいことがまっているとおもったら、頑張ってきてよかったなって思います。

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宮嶋:2つ目のメダルです

三井梨紗子:はい、デュエットで取った時から、絶対チームでも取らないと帰れないと思っていたので、本当に今日この日のために、メダルを獲れてよかったです。

 

宮嶋:たくさん飛ぶ練習しましたが、

丸茂:今回は跳べなくて悔しい思いもしたんですが、これだけのつらい練習に心が折れることもあったけれど、全部やってきてよかったなと本当に思いました。

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宮嶋:どんな景色が見えましたか?

箱山:世界水泳でも素晴らしい景色を見させてもらってすごくうれしかったんですけれど、オリンピックはまた違う素敵なセレモニーですごくうれしかったし、たくさんの方にお応援してもらって支えてもらって先生方にもたくさんのことを教えていただいて、このチームのみんながいたからこうやって泳げてメダルを獲れたから、感謝の気持ちでいっぱいです。(涙涙)

宮嶋:アイカ、アイカっていっぱい怒られて。

A:このメダルを獲るために先生はいっぱい指導してくださったので。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

宮嶋:最年少で頑張りました。

小俣:たくさんおこられて私は先輩についていくことしかできなかったのですが、自分の力を信じて泳ぎました。

 

宮嶋:そして林さん

林:やっぱりメダルを獲れたのはうれしいんですが、やっぱり一種目でも泳ぎたかった。

宮嶋:きっと役に立つよ。お疲れ様

 

宮嶋:たくさん、かなみ、かなみって怒られました。

中牧:今日泳ぐ前にも、「今までたくさん練習してきたことを信じて、おもいきり泳ぎなさい」って言われて、最後にこんなうれしい思いをさせてもらって、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

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宮嶋:今日はすごかった。よく飛びました。

中村舞:「何百回と飛んできて、この一発にかけるっていうのは、自分自身すごく怖いことだったんですけれど、ここに来てからも先生に「嫌になるんじゃないの」って怒られたんですけれど、フライヤーっていう誰にもできない役を先生に託してもらってすごい幸せ者だなって思います。

宮嶋:素晴らしい跳びでした。

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宮嶋:そしてワンさん、おめでとう二つ目のメダル

乾「本当にデュエットでメダルを獲って、このチーム全員でメダルを獲らなくては帰れないという気持ちがあったので、本当にいろんなことがあった日々だったんですけれど、この瞬間のために頑張ってきてよかったと思います。

宮嶋:デュエットのメダルとチームのメダルは違いますか?

乾「改めてこのメダルの重みを感じたのと、特にロンドンに一緒に戦ったメンバーが、一緒に頑張ったメンバーは苦しい思いをしてきて、今みんなが続けてきたのも、このメダルのためだったので、よかったと思います。

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井村コーチインタビュー

宮嶋:おめでとうございます。ウクライナがバンバン高いリフトを飛んできて、95点台を出してたときはどうしましょうと思いました。

井村「でも私、95点を出してきたときに、まだ96点もあるよって。上を目指したらいいだけで、私は日本が上に入る余裕はあると思いました。」

 

宮嶋:選手にはそれはおっしゃいましたか?

井村「何も言いません。私自身それは入れるところはあると。私らが来たから95点を見たので、わあすごい点が出たなと思いましたけれど、目指してきたルーティーンのところに入ってきたら、そこは行くだろうと。それに少しだけですけれど、テクニカルルーティーンの貯金があるので、それで勝負がかかるんじゃないかなと思っていました。ただ、フリーだけは、リフトをバンバン失敗する可能性もあるので、そうしだしたら、一つの大きな失敗をしたら動揺してしまうので、崩れまくるんですね。フリールーティーンにはそういうこわさがあるんで、今回もかなりスリルがあり、寿命を縮めながらコーチ席で見ていました。

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宮嶋:今回中村舞さんが、身体をしめて、今回リフトをよくやりました。

井村「よくやりました。終わって、表彰式終わった後に、毎に、「素晴らしいフライヤーになったね。あなたは日本を支える人になったもんね」と彼女をほめてあげました。初めてほめてやりました。日本の力を支える素晴らしいフライヤーになったねって。やっぱりフライヤーっていうのは跳べるだけじゃなくて度胸も必要なんですよ。それで責任もあるから度胸もいる。日頃ではわからない彼女の決断力に今日は拍手を送りたいと思います。

 

宮嶋:吉田くるみさんも下から支えました。今回のメダルはデュエットの時と違いますか。

井村「全然違います。デュエットはあの二人を私の中に、私の色に染めて取らそうと思いましたが、チームの場合はいろんな役割があって、その役割をどういう風に発揮させるかというので、なかなか難しかったですね。それもみんな一歩も二歩も後ろに引くようないい子、いい奴、ほんまにいい奴ばかりで、難しいことは難しかった。ほっといてもよっしゃーやりますみたいな子じゃないから。一歩遠慮がちで、スポーツって遠慮がちじゃダメなんですけれど、遠慮がちなんで、その子を押し出してやろうと。あの子たちを押し出すのはエネルギーがいりますね。2004年の日本の選手たちと違って、私がエネルギーを出さないと彼女たちも出してくれない。そういう選手でしたから。

宮嶋:ということは、井村さんは相当お疲れになっていますね。

井村「すごく疲れていると思います。今ね、一番したくないこと、水見たくない、もういいです。しばし水は見たくないです。」

宮嶋:ありがとうございました。

 

 

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嬉しい嬉しいメダルです。

今泣いたマーメイドたちが笑顔です。

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シンクロチームテクニカル、ざくっと

投稿日:2016年08月19日 19:20

20160818シンクロチームテクニカル

 

デュエットで銅メダルを獲得し、この流れでチームもメダルを獲得したい日本。

チームは8か国が出場し、本日のテクニカルと明日のフリーの合計点で順位が決定します。

 

チームテクニカルの演技順

1:ブラジル

2:ロシア

3:エジプト

4:オーストラリア

5:イタリア

6:ウクライナ

7:中国

8:日本

 

日本が最後に来たことは、採点競技としてはよかったと思います。どうしても後で出てくる国の得点が高くなる傾向があるからです。ただ中国やロシアの直後という場合は、大柄なダイナミックな演技の後に、小柄な日本選手が演じるので、見劣りしてしまうという点もあります。吉と出るか凶と出るか・・・

2番目に登場したロシアはビートが聞いたリズム中心の曲で最初から最後まで押していった。クリアーな隊形変化で高いエクスキューションを獲得。

Execution:29.3000

Impression:29.3000

Elements:38.4106

Total:97.0106

 

6番手のウクライナはアナ・タレスの娘が選んだというビート中心の曲

一つ一つのエレメンツはぱらぱらとミスをしているところもあるが、速い動きで煙に巻くかんじ。3月にリオのこの会場で行われた五輪最終予選ではウクライナは日本を上回る得点を出していた。

Execution:28.3000

Impression:28.3000

Elements:36.8413

Total:93.4413

 

20160818_133406トリミングウクライナ

 

7番目に登場 中国

銅鑼の音のようなリズム中心の曲で、大柄な体を存分に生かしていく。

要素はきちんとこなしていく感じ

Execution:28.8000

Impression:28.9000

Elements:37.9174

Total:95.6174

 

★最後、8番目に登場

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弥栄日本の曲に乗り、勢いパワーは十分。

ただ、上から見た人によると後半、隊形変化がクリアーでないところがあったようだ。

Execution:28.1000

Impression:28.3000

Elements:37.3723

Total:93.7723

 

 20160818_134632トリミング

 

電光掲示板には、かろうじてウクライナを上回る得点が表示されました。

選手たちのインタビューエリアに来た時の表情が少し硬かったのが気にかかります。

井村コーチも同様。
ウクライナとの点数がそれほど開かなかったからでしょう。

エレメンツでは上回っていますが、エクスキューション完遂度では下回っています。リフトの高さなどもここで評価されているのでしょうか。

 

本日のシンクロチームテクニカルはウクライナに0.3310差で3位につけています。

しかし、チームフリーは、ウクライナは非常にユニークな演技構成で魅力的な演技をしています。本当は1点ほどの差をつけておきたかったところです。

フリーにすべてがかかっています。

  

チームテクニカル結果:

1位:ロシア

2位:中国

3位:日本

4位:ウクライナ

5位:イタリア

6位:ブラジル

7位:エジプト

8位:オーストラリア

 

あと、数時間後には、チームフリーが始まり、チームのすべての結果が明らかになります。

チームの演技順はまたまた日本がラストです。

ロシア

ウクライナ

中国

日本

 

さあ、泣いても笑ってもこれが最後。

頑張れジャパン!のびのびと。

 

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デュエット決勝 日本銅メダル獲得 詳報

投稿日:2016年08月18日 08:00

  20160816シンクロデュエット決勝。

いやあ、ほんとうにどきどき、はらはら、バタバタ・・・ぐったりの一日でした。それでは振り返ってみましょう。

日本は前日のテクニカルルーティーンでウクライナに0.0144の僅差で敗れ、ロシア、中国、ウクライナ、日本、スペインと、4位発進で、今日の決勝のフリールーティンを迎えました。この4位で決勝に臨むことが心理的にどう影響するのか、そしてフリー演技で逆転メダルを獲得できるのか、ポイントはそこに絞られました。

強豪国の演技順は以下の通り。

7:ロシア、8:中国、9:日本、10:イタリア、11:ウクライナ、12:スペイン 

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★演技順7番

ロシアが潮騒を思わせる音楽で、マーメイド(人魚)をテーマに演技。

ダイナミックな運動量もありながら優雅さも備えたこれまでとは一味も二味も違うルーティーン。

これまできびきびとした動きを得意としダンチェンココーチが、おそらくこれが引退記念の演技と思いながら作ったのでしょうか。優しさと力強さが同時に印象に残る演技でした。

ママさんになって現役を続けているイシェンコのとしての女性としての魅力も満載。

Excution:29.5000

Artistic Impression: 39.333

Difficulty :29.7000

Total:98.5333

T&F:179.8916

 

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★演技順8番

中国の黄雪辰とSUN

ロンドンオリンピック劉鸚と銅メダルを獲得した黄雪辰が、パートナーを変えて再び登場。SUNもソロでテクニカルを泳ぐなど技術的に定評のある選手。これまでスペインや米国のコーチをしてきた藤木麻祐子さんが振り付けた演技。

Excution:29.1000

Artistic Impression: 38.8000

Difficulty :29.1000

Total:97.000

T&F:171.8550

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先に演技し終えたロシアが電光掲示板をじっと見つめ、このスコアーを確認して、自分たちの優位を確かめた後、ミックスゾーンでのインタビューに答えていました。

 

★演技順9番

日本の乾友紀子と三井梨紗子が登場。

風神雷神をテーマにして、天気の移り変わりを第一章、第二章、第三章、第四章と舞台のように展開させていきます。

水着はそれぞれのお母さまがラインストーンを縫い付けてくれたもの。

しゃきしゃきした演技、力強さがあふれ、途中の鳥のさえずりが聞こえる晴れ間では、優しさあふれ思わず演技にくぎ付けになるような構成。

電光掲示板に表示されたスコアーは予選のフリーの得点を上回るもので、それまでじっと演技を見つめていた井村コーチも

「よくできました」と笑顔で一言。

Excution:28.5000

Artistic Impression: 37.7333

Difficulty :28.7000

Total:94.9333

T&F:171.8550

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後は、あとに演じるウクライナとスペインを待つばかり。

 

★10番目

イタリア リンダ・セルッティーとコスタンザ・フェロー

友松由美子コーチがジュニア時代から育ててきたセルッティーが化けてきました。顔が小さくて手足が長く、天から与えられた素晴らしい才能を開花させ始めています。

予選では91点台でしたが、92点台に乗ってきました。

今回のイタリアは、3月の五輪最終予選でカナダやスペインを抑えて、8か国しか出場できないチームにも顔を見せています。

それだけに強化に対する姿勢は本物です。友松さんがイタリアに根を張って頑張っている成果が着実に表れているようです。

Excution:27.6000

Artistic Impression: 37.0667

Difficulty :27.7000

Total:92.3667

T&F:182.8079

 

★11番目

ウクライナ ロリータ・アナナソワとアンナ・ヴォルシナ

世界水泳でも日本の乾&三井と熾烈な戦いを展開し、これまで勝ったり負けたりとイーブンの試合を展開してきました。

女王ロシアに似た長い手足と柔軟性ですが、ロシアと違う点は、ストレッチの仕方でしょうか。ロシアの選手たちは脚の筋が見えるほど常に張った脚で演技を続けていますが、ウクライナは速い動きはするものの、脚のストレッチはそれほどではありません。持ち点となる前日のテクニカルの得点で日本をリードしていただけに、この出来がすべてを左右することになります。

乾と三井、そして井村監督がじっと電光掲示板を下から見つめていました。

Excution:28.1000

Artistic Impression: 37.6000

Difficulty :28.3000

Total:94.0000

T&F:187.1358

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この数字を見た瞬間、井村監督が、「勝った!!」と叫んで万歳。

二人を抱きしめました。

 

★12番目

スペイン オナ・カルボネルとジェマ・メングアルの二人。

ソロとして世界水泳でともに銀メダルを獲得している二人がデュエットを組みます。スペインはチームでオリンピックに出場できる権利を無くしてしまったので、このデュエットに起死回生をかけたといっても過言ではありません。往年の欧州女王をカムバックさせ、このデュエットにかけてきました。

決勝のフリーではスペインの魅力ふんだんな柔らかな鞭のような脚技を展開させていました。

しかし、前日のテクニカルの得点が低すぎました。フリーだけの得点ではウクライナを上回ったものの、テクニカルとの合計で競う最終得点は0.5近く及ばず、5位に甘んじたのです。

Excution:28.8000

Artistic Impression: 37.7333

Difficulty :28.1000

Total:94.1333

T&F:

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そして、前日のテクニカルの得点を加えた最終結果がこちら。

1位 ロシア

2位 中国

3位 日本

4位 ウクライナ

5位 スペイン

6位 イタリア

7位 カナダ

8位 フランス

9位 米国

10位 ギリシャ

11位 メキシコ

12位 オーストリア

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それではここで、演技後のミックスゾーンでのコメントをお伝えします。

乾「ここまで来たらどこが勝ちたいかという気持ちを届けるだけかという勝負だと思うので、何も恐れず思い切り泳げました」 

三井「ここまで来たら、やってきたことを出し切るだけで、悔いのないように泳ぎ切ろうと思いました」

井村「よく我慢するところは我慢してきたと思います。ともかくすごく練習してきたので、やりのことしだけは、これができたのにという、そういう思いだけは絶対にしてほしくないと思っていたので、よく泳いでくれたと思います。」

Q:胸に迫るものがありました。

井村「そういう風に伝わったらうれしいです。彼女たちのあるものは全部出したと思います、」

乾「そういう言葉を言っていただけるのは、とてもうれしいですし、本当に届けようという気持ちがあったので、少しでもそう思っていただけたら嬉しいです。」

三井「本当にたくさんの人に支えられてここまできましたし、曲も水着もですし、本当にいろんな人に支えられてここまで来ましたので、それを恩返しできる演技をしたいと思いました。」

Q:今日は特別な日ですね(井村さんの誕生日)

乾「まだ結果は出ていないんですが、最高のプレゼントをという気持ちはもう一年前からずっと思っていたので、」

井村:「うれしいですし、本当にここに立ったら、みんなからお誕生日おめでとう。きっとあなたには今日は選手たちが素敵なプレゼントをしてくれるよと世界のコーチから何人もから声をかけられたんです。本当にここに来るまでにはほんとうにたくさんの方々の力をいただいてここにこれて、いい結果を待つだけです。」

Q:先ほどロシアの二人から「あなたたちの選手たちに素敵なチャンスがありますように」とメッセージをくれました。

井村「うれしいです、とてもうれしいです。それはきっと選手たちが一生懸命する姿を見て、同じ選手同士、コーチ同士でエールを送るんだと思います。それがスポーツだと思います。とてもうれしいです。」

 

結果を見る3人、じっと手を合わせて、二人で手をつなぐ乾と三井

ちょっと離れている井村コーチ。

数字を真っ先に確認したのは井村コーチ。「勝った!」と叫んで万歳。

 

乾も三井も涙でぐしゃぐしゃ。井村さんから「ありがとう。よかった」「やめんで良かったね。」

井村さんもそっと涙を拭いていました。

 乾「先生に、泳いだら勝てるプログラムにしてある」と言われたので、それを信じて泳ぎました。まだ結果が出ていないのですが、続けてきて、よかったです。

三井「昨日テクニカルで4位になってしまって、井村先生にも「オリンピックは自分たちで越えなければいけないものがると言われ、あとは自分たちで超えるしかないと、あとは、やれば絶対取れるようなプログラムに作ってあると言われたのでそれを信じて泳ぎました」

 

表彰式を観客席から見る井村さんは、両手を上げて選手たちを祝福。

手を振りながら、「おめでとう」と顔くしゃくしゃにして叫んでいました。

 

メダルを首からかけて乾・三井がミックスゾーンに戻ってきました。

乾「大きいし、重たいし・・・もっといろいろ考えることがあるかと思ったんですが・・・・・

今、自分が表彰台に乗っていることをかみしめました。」

Q:長かったですね。

乾「そうですね、北京ではメダルを獲得されていて、ロンドンで自分が泳いで落としてしまったメダルだったので、絶対に自分がまたこうやって自分が落としたメダルを戻したいって、本当にたくさんの方の力を借りてやっと自分のやるべきことができたんじゃないかと思います。」

Q:本当にハードトレーニングでした。

「今日、試合を泳ぐときも、これだけやってきたんだから絶対大丈夫という気持ちは自分の中にもありましたし、どんな大会ともオリンピックは違うんだなというのを教えてもらいました。」

Q:お母様号泣してらっしゃいました。

「こうしてセレモニーが終わって観客席を回った時に、皆さんの顔を見て、表彰式を待っている間も、一時はうれしいという気持ちと、これが、自分たちがこれから表彰式なんだなという気持ちが・・・

Q:大変でした。

三井「毎日が地獄のようだったんですけれど、ワン(乾)さんが、ワンさんはもちろんですし、井村先生にも引っ張ってもらって、自分にできるのかなって思ったんですけれど、(涙)ここに最後立つことができて良かったです。」 

井村コーチに二人からメダルがかけられます。

この日66歳のお誕生日。素晴らしいプレゼントになりました。

 

井村監督インタビュー

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Q:しびれました!

三井「しびれました。ありがとうございます。あの子たちもオリンピックのメダリストにしてやれました。まず」

Q:この2年半つらかったですね。

「大変ですよ。今そのことがわすれられない・・2日前も彼女たちを叱咤激励しなければならないくらい大変でしたよね。でも私の中で連れてきた選手にメダルがないのは許せないのでどうしても、だから彼女たちをメダリストにしてあげられて、そこに連れて行ってあげられてよかったです。」

 

Q:乾さんにとってはローマ(世界選手権)の時からずっとメダルがなくて。

「乾に思わずロンドンで辞めなくていいでしょう、よかったでしょうと言ってしまった。辞めなくてよかった。やっぱりスポーツというのは一生懸命やっている選手はいつの日か報われなくては駄目じゃないですか。それがスポーツの良さじゃないですか。毎日毎日自分の心に打ち勝って、身体を酷使してぎりぎりにまで着たらと思ったらまたぎりぎりまで行って。それが実を結ぶのがスポーツのあるべき姿やと思うので、彼女もね、時々は自分に甘い時もあるけれどひたすら頑張る子だから、彼女をどうしてもいいところに連れてやりたかったんですね。

Q:先生の秘蔵っ子といわれてから長く長く

「縁がなかったんでね、あの子とは。この3年の間で一流選手になったと思いますよ。それは心が一流選手になったと思います。そして今回のこれですごくたくさんのことを学んだと思います。

Q:梨紗子さんが思わずうるうる来ていましたけれど。もうついていけないと思う瞬間が練習で何回もあって。

「たくさんあって、何回も泣いていました。もう自分はだめじゃないかって。でも時々、たくさんは言わなかったけれど、梨紗子ちゃん以外にいないんだと、私は今も迷っていない。あなたをワン(乾)の相手にしか思ってない。迷いもしてない。誰かと比べてない。あなたに決めているから。あなたはできると信じているから。やらなダメなんだと言ってきました。最後の最後まで送り出す寸前まで、彼女の技術的に足らないところを言い聞かせてやりました。」

 

Q:ここにきて一日一日成長したんですね

「成長しました。そしてデュエットらしくなりました。初めは2年前に、2014年には梨紗子ちゃんの脚もうつくしくなかったし、どっちがどっちってすぐわかった。でも今は時々どっちがどっちかわからなくなる。ああこれが素敵なデュエットやなと思いました。」

 

Q:先ほど客席から表彰式をご覧になっていましたが、どんなおきもちでしたか?

「二人とも綺麗。綺麗って美人、輝いているなと思いました。やっぱりあの子たちにとってはすごい試練を乗り越えてきて、この場に立てたから心から心がそのままに出ているから。ああこんなにメダリストって、あるものを超えた人ってユニフォームも似合っているし、とっても綺麗と思いました。」 

Q:このオリンピックは9度目の五輪。9回の五輪で表彰式にすべて選手を乗せている。今回は違うものがあったのか。

「あのね、今までは彼女たちはこれを超えたらメダルに届く、という考えはずっとあったんです。今回の子たちは、ともかくメダリストにしてやった時にたくさん気が付くだろうと。このメダルもそうです。これがメダルを彼女たちの手に残さないと、今までやってきたことはなんだったのということがわからないと思うんですよ。彼女たちを引っ張っていくのが大変なのは、そこにどうしても連れていってやらないといけない。その時に彼女たちには、人よりもハードなことをしなければならない、同じことをしていてはダメ、真似もダメ。テクニカルルーティーンでは0.0なんぼでも負けたじゃないですか。その時に言ったのは、「簡単に勝たしてくれないでしょう。自分の思いが、大きな願いが叶おうとするときは最後の砦が必ず来るんだと。その砦はあなた方が自分の力で超えなければ、大きな願いはかなわないんだよ。簡単に勝たせてくれないねと昨日言いました。あなたたち本当に勝ちたければ自分の力でここは越えて、負けているけれどそれを挽回しなさい。って言いました。本当は2004年までの私は最後は優しく優しくやっていたんだけれど、今回の子は違う。全然違いますね。」

 

Q:でもやっぱり先生も大変だったでしょう。

「でも勝った時のあの子たちのあの輝きを見たら、やってよかったって。なんかあの子たちのお手伝いができたかなと。輝くお手伝いできたかなと思ったらこれはコーチ冥利ですよ。」

 

Q:二人が銅メダルを首にかけてくれましたが

「今回のメダル思いっきり重たいの。中身も重たいけれど、本当に重たかったです。機会があったら触ってください。でも思いました。本当のオリンピックのメダルだって。」

 

Q:この重みの中には彼らの練習のつらさも、涙も・・

「つらさも、そして今回はデュエットに関しては作戦勝ちで、あのデュエットを支えるプロジェクトの勝利だと私は思っています。この演目にして、この曲にして、この水着にして、全部作戦をして、世界がダンダンなっている中で(世界の国の曲がリズムだけで進んでいく傾向があるという意味)、一幕目二幕目、三幕目、四幕目っていう風に舞台を見るようにして、あえてみんながしない時に静かな曲にして、人の心をひきつける。そのためには音楽もものすごくこだわって。水着もそうだし。デュエットを囲むプロジェクトの勝利ですよ。違うものを持ってきていたら負けていたと思います。今回はウクライナと同じようなノリのものとか、リズミカルだけなもので突っ走ったら、負けていたと思います。これは構成の勝ちです。それを泳ぎ切った彼女たちの勝ち。」

 

Qチームも全部作戦がある。

「作戦があるんです。それがはまることを願っています。

 

Q:ジャパニーズスタイル。

「はい、ジャパニーズスタイル。みんなの首にメダルをかけてあげたいね。」 

 

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この後、興奮も冷めやらぬ私たちがバタバタとしていると、プールではすでにチームの練習が開始されておりました。

デュエットの二人も着替えて合流。井村雅代コーチの声が響いていたのです。

次は全員にメダルを・・・・

 

 

以上、1984年シンクロが五輪正式種目になったロサンゼルス大会からリオまで、すべての五輪シンクロの試合を取材してきた宮嶋泰子がお伝えしました!(笑)

 

 

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シンクロ銅メダル 井村さんの執念

投稿日:2016年08月18日 01:37

リオデジャネイロ五輪で、日本のデュエット乾友紀子さんと三井梨紗子さんが銅メダルを獲得。

選手も井村雅代コーチも涙ぐむ銅メダルでした。

その涙の訳は・・・・

今日はシンクロ裏の裏をお伝えします。本当に大変な道のりでした。

 

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北京オリンピックでは、中国の美人双子の追撃をかわして、日本の鈴木絵美子&原田早穂が銅メダルを獲得。しかしチームでは5位に沈み、さらに4年後のロンドンオリンピックではデュエットもチームも5位という成績に終わったのです。1984年のロスアンゼルス五輪からメダルを獲り続けてきたシンクロが無冠に終わった陰には様々な動きがありました。

2004年、アテネ五輪でデュエットとチームに銀メダルをもたらした井村雅代コーチは、しばらく日本代表コーチを休みたいと申し出ます。日本代表ではなくなった彼女の元には世界各国からコーチの要請が届きました。そんな中の一つ、中国を選んだのです。

それまで7位が定位置だった中国を、就任3か月後に行われた世界選手権で4位に押し上げ、その勢いをさらに加速し、2008年の北京五輪では、中国チームに銅メダルをもたしたのです。

その後、中国での仕事を終えた井村さんは日本に戻って、井村シンクロクラブで新たなデュエットを作り上げるべく情熱を注ぎました。それが乾友紀子と小林千沙でした。

乾・小林の二人が日本選手権で優勝し、ロンドン五輪の代表候補となったものの、彼女たちを指導してきた井村雅代コーチは日本の代表コーチには選ばれませんでした。「敵国を指導してきた」ことが連盟幹部の逆鱗に触れていたのか、若手コーチ育成という名のもとに井村さんは排除されたのか憶測しかできないのですが、日本水泳連盟からは日本のメインコーチとして井村はいらないと言われたことだけは事実です。

 

日本代表コーチとして指名されなかった井村さんは、仕方なく北京五輪に続いてロンドン五輪も中国のナショナルコーチを引き受けます。それは井村さんの信念でした。

「現場でトップ選手の真剣勝負の指導をしていないと、刀が錆びる。いつか日本のためにこの刀を抜く時がきっと来るはず。その時のために、私は中国を指導する。」

 

2012年のロンドン五輪シンクロデュエット予選、演技順は日本の演技の次が中国でした。

中国チームのコーチとして、会場の隅で待機していた井村雅代さんは、乾・小林の演技を目の前で見ることになります。そしてあまりにこわごわと泳いでいるのに胸を痛めました。

しかし、その思いを伝えるすべはありません。周りには中国選手や中国の関係者がいます。乾と小林の周りにも日本の関係者がいます。いくら井村シンクロ所属の選手とはいえ、今は日本選手団の一員である二人にアドバイスをすることはできません。

試合が終わり、インタビューを受け、一人会場から帰ろうと井村さんが赤い二階建ての選手村息のシャトルバスに乗った時に、あの出来事が起きたのです。

「思い出すだけで涙が出る」今でも井村さんはそう言います。

なんと、乾さんと小林さんの二人が、二人だけで、バスに乗り込んできたのです。

周りには中国関係者も日本の関係者もいません。

井村さんは、こう切り出しました。

「私は今日、あなたたちの演技を会場で見ていたのだけれど、気づいたことを話してもいい?」

乾さんと小林さんはもちろん、「お願いします」と答えました。

「あなたたちなんであんなにこわごわ泳いでいるの?ここはオリンピック、自分のエネルギーをすべて伝えなくちゃダメ。もっとパワフルに恐れずに泳ぎなさい」

それは真のコーチと教え子の会話でした。

井村さんはこう振り返ります。「あれは神様がくれた時間でした。あんなこと普通はあり得ない。私たち3人だけがあの二階建てのバスにいたんですから。」

 

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ロンドンオリンピックが終わった後、小林千紗は引退を決意。米国にコーチ留学をしました。

乾友紀子は、選手を続けることを決めました。

 

井村不要論から必要論にがらりと変わったのは、2020年のオリンピックが東京に決まったことからでしょう。

2013年9月にブエノスアイレスのIOC総会で2020のオリンピックが東京に決まったものの、シンクロ界の行く末は暗澹たるもの。これを打破するには井村雅代コーチの力を借りるほかないと、往年の盟友、金子正子日本水泳連盟幹事が動いたのです。

金子さんと井村さんはいわゆるプロデューサと監督の関係。1984年のロス五輪の時から、二人で日本のシンクロ界をけん引してきました。二人は考え方が多少違うところもありますが、シンクロに対する強化という意味では同じベクトルで取り組んでいきました。

2014年2月から日本代表を見るようになった井村さんは、会うたびにこう話しました。

「この子ら、まるで異星人や。日本語が通じん。何考えてるのかわからんわ。」

2004年にアテネ五輪でデュエットとチームに銀メダルを獲らせてから、日本シンクロ界を外側から見ていた井村さんにとって、メダルを獲る喜びや苦労を知らない世代は、理解に苦しむ選手たちだったのです。

意識改革から始めました。肉体改造も始めました。

それはスポーツの基本から、すべてを作り直す作業といってもよいでしょう。

 

取材に行くたびに、涙なし見られないくらいハードなトレーニングが多かったのですが、毎回選手たちが変わっていくのを見られるのが楽しみでもありました。

懸垂を一回しかできなかった乾さんが、数か月後10回できるようになったのを見て、いったい今まで何をやっていたのかと不思議に思ったほどです。

あまりの痛さに涙を流しながらストレッチをする選手の耳元で、「そうや、そうや、人間だから涙が出てくるのは当たり前。歯を食いしばってやるんや。ほら、できるやないの!」と声をかける井村さんの言葉には愛情がこもっていました。

無酸素の状態で泳ぎ込むハイポトレーニングは選手たちが最も恐れているトレーニングです。気が遠くなりそうなハイポトレーニング。その時、ホワイトボードには魔法の言葉と絵が描かれていました。

「これを超えれば強くなる。ハイポ!」

井村さんが自ら描いた力こぶを見せる女の子のイラスト。

いつしか、気づくと、その女の子のイラストにはメダルと表彰台が書き加えられていました。選手たちが自分たちで書き加えていたのです。

 

そうして迎えたのが、このリオデジャネイロ五輪。

ロンドンでメダルを逃した乾が、新たなパートナー三井梨紗子とともに挑みました。

一方、米国へのコーチ留学をした小林千紗は、今回日本チームの総務として帯同しています。これも井村さんの粋な計らいでしょう。

 

「選手は変われる。メダルを獲る手伝いができたと思うと本当にうれしい」

66歳の誕生日のお祝いは乾さんと三井さんからの大きな重いメダルでした。

 

デュエット決勝、その詳細ドキュメントは、また、書きます。

まずはここまで。

1984年のシンクロの五輪演技はすべて現地で取材してきた宮嶋がお伝えしました。(笑)

 

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シンクロ大混戦 取材現場の表も裏も・・・・

投稿日:2016年08月16日 23:07

一日目の予選フリーを3位で終えた日本。

二日目の予選テクニカルルーティーンでは、既定の5要素のう2つにち後半2つにブレが出て、このミスが響いてウクライナに0144の差をつけられて4位となってしまいました。

予選のフリーとテクニカルの合計では3位ですが、デュエット決勝では、今日行われたテクニカルの得点が加算されるために、決勝は4位発進ということになります。

銅メダル争いががぜん激しく面白いものになってきました。

今回は取材の裏側写真も合わせてご紹介しましょう。(久保田直子アナが撮影してくれました)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

予選二日目テクニカルルーティーンの演技順の主だったところは以下の通り。

1:ロシア

7:日本

15:ウクライナ

22:スペイン

23:中国

 

24か国が出場し、予選フリーとテクニカルの合計点で上位12組が決勝に進めます。 また、本日行われたテクニカルの結果は3日目の決勝フリーの得点と合計され、順位が正式に決まります。

 

最初に登場したのがシンクロ王国ロシアの二人。

1:ロシア ナタリア・イシェンコ&スベトラーナ・ロマーシナ

ロシア民「謡黒い瞳」の曲に乗ってテクニカル。

母となったイシェンコが五輪に戻ってきました。

正確で、脚の筋が見えるほど脚を引っ張って動かすスポーツ要素が満点の演技。

E: 9.6 9.8 9.7 9.7 9.7   29.1000

I: 9.9 9.7 9.8 9.8 9.8   29.4000

Elements

9.7 9.5 9.6 9.5 9.5   37.9577

9.8 9.0 9.5 9.3 9.2

9.7 9.4 9.7 9.6 9.3

9.8 9.3 9.6 9.6 9.4

9.7 9.6 9.4 9.4 9.4   total 96.4577

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ミックスゾーン

Q:金メダルを獲る自信はあるでしょう?

ロマーシナ:もちろん金メダルを目指してい入るけれど、今はそのことは考えずに目の前の演技に集中していき、私たちのコーチをより幸せにしていくことが一番よ。」

イシェンコ:「ロマーシナが言った通り。いい演技ができてうれしいわ。」

 

日本はウクライナやスペインよりも前に登場です。

7番目に日本の出番です。

乾友紀子&三井梨紗子

序盤、勢いよくテクニカルに入り、3つの要素は問題なくこなしたものの、後半2つでブレや揺れが見られ、珍しくミスが出た形。

E: 9.4 9.3 9.6 9.3 9.4   28.1000

I: 9.4 9.6 9.3 9.4 9.3    28.8000

Elements

9.4 9.3 9.4 9.3 9.0      36.9214

9.2 9.2 9.3 9.0 9.1

9.4 9.2 9.6 9.2 8.8

9.3 8.9 9.4 9.2 9.0

9.2 9.1 9.4 9.2 9.3

Total 93.1213

ミックスゾーン

Q:今日の演技の出来は?

三井:「テクニカルはエレメンツが大事なんで、後半の2つが自分としてはもう少しできたいう感じはします。でも最初から思い切り泳ぐということはできたので、よかったかなと思います。」

Q:井村さんからは何を言われたんですか?

三井「泳ぐ前は探らずに責める演技をしろといわれ、でもテクニカルはエレメンツが大切なので外さないように泳ぎなさいと言われました。」

Q:演技が終わった後はどういうこめんとがありましたか?

三井「後半二つのエレメンツはもう少しできたかなという、まだできる、もう少しできたというコメントもありつつ、でも出だしはとてもいい演技だったと言っていただきました。」

Q:そして乾さん、 脚を淡々と踏んでましたが、あしにきましたか?

乾「ゆかが暑かったので(笑) 」タオルを床に敷いて、その上に立った乾さん。

Q:今日は子の演技はどうでしたか、メダル争いにも関係するテクニカルですね。

乾「このテクニカルの点数をもって明日の決勝があるのでとても大切な今日はテクニカルだったと思うのですが、ちょっとできていなかったところもあったので、ちょっと悔しいですけれど、結果はまだわからないんですけれど、明日はラストなので、全部を出し切りたいと思います。」

Q:いよいよ明日決勝です。

乾「絶対に私たちは勝つという気持ちをもってここまで来たので、あとはその気持ちをどこまで審判に伝えられるかというのが勝負だと思うので、本当にそれをすべてぶつけたいです。

三井「やることはすべてやってきたのですべてをぶつけて決勝を泳ぎ切りたいです。

 

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井村コーチに Q:決勝の行方にもかかわってくるテクニカルですが?

「今度はフリーと違って出番が前だったので、とにかくいい演技をするだけ。昨日のフリールーティーンではいい印象は残せたので、少しでも前に行ってメダルに絡む順位を取って明日に臨ませてやりたいと思っているだけです。」

Q:今日の演技は、後半ちょっと・・

「そうですね、もうちょっと後半の技が2種目ほど、よくなかったですね。」 Q:気負ってしまった? 「というか、最初は2ラップぐらいすごくよかったんですが、その疲れが後半出てきたのかなというところですね。」

Q:このデュエットにとってのテクニカルはこれ一回ですからね。

「これが持ち点となって決勝に行くので、決勝まで響く大事な点数なんですけれどね。」

Q:点数としてはどうですか?

「どうしても最後のほうになると点数が上がってくるので、何とも言えませんけれど、93点に乗ったというのは、ほかの国がどんな点数を上げてきても、メダル争いをするほかの国がどんな点数を上げてきても、93に乗ったというのは、大きいですね、92の後半と93は全然違いますから。」

Q:メダル奪還という意味でもこのテクニカルがとても大きな要素だということがあると思います。

「そうですね、それに、昨日のフリールーティーンもやっぱりこのオリンピックの緒戦ですから、日本の勢いを問われる演技ですから、そういう意味ではいいスタートは切れたんですけれどね。これは大事ですけれど、今選手たちはひるまずに泳げているかなとは思います。」

Q:あとは敵の出方を待つばかり。

「そうですね。これは最後になるとどんどん上がっていくこともあるし、93点がメダル争いのラインになることは間違いがないので、テクニカルルーティーンで。」

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日本の演技から間をおいて、予選では日本やスペインの後塵を拝したウクライナが登場です。

15:ウクライナ

アナナソワ&ヴォロシナ

ロシアに似た脚で、堅実なテクニカルを行います。ただ、ロシアのようにストレッチしきって筋が見えるような脚ではないです。ただ振り回しているだけの印象があります。

これまでスペインのコーチだったアナ・タレスが昨年12月からコーチについて指導。 日本を上回るスコアーを出して、ガッツポーズで吠えるアナの姿。

E: 9.4 9.5 9.5 9.1 9.6       28.4000

I: 9.4 9.3 9.2 9.2 9.4       27.9000

Elements

9.4 9.2 9.3 9.2 9.1   36.8358

9.3 9.1 9.2 8.9 9.0

9.6 9.2 9.2 9.0 9.1

9.3 9.2 9.3 9.0 9.3

9.4 9.2 9.3 9.0 9.2

Total 93.1358

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アナナソワとボロシナ Q:日本よりスコアーが高かったですね。

「ちょっとだけですけれどね」

「私たちは今2番にいますが、この後中国もスペインもまだやってませんからね。」

「エレメンツは高かったと思いますが・・・」

 

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アナ・タレスコーチ: 「まずは日本におめでとうというわ。(昨日の)フリーは雅代がいい演技をつけたと思う。でも私たちはシンクロのミステイクがあったけれど、今日のテクはかなりいい感じでできたと思う。スポーツとして何かが起こるのはシンクロにとっていいこと。シンクロは順位が決まってしまったスポーツだったけれど、今は違う。ライバルに対して頑張る。ベストを尽くす。それがスポーツ。日本ありがとう!・・」

 

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そして、22番目にスペインが登場。

日本でもおなじみ、オナとジェマのデュエット。世界選手権ソロ銀メダリストの二人がペアを組んでの登場です。

22:スペイン

オナ・カルボネル&ジェマ・メングアル

ジェマ・メングアルというスペインを代表する 往年の名選手がママさんとなり、五輪に復帰しました。3歳半の息子が観客席で見つめる中での演技。

スペインはチームでの五輪出場を逃しているだけに、このデュエットでメダルを獲得すべく、メングアルに白羽の矢が立った形。メングアルは昨年の世界水泳カザン大会に男女ミックスでカムバックしてきており、スペインシンクロのために一肌脱いだというところでしょうか。

予選一日目のフリーではウクライナを破って3位につけていました。 スペイン独自の柔らかな動き、ひざ下の鞭のようなしなる動きを駆使してのテクニカル構成で、テクニカル部分もそれなりにこなしていたが得点は思いのほか伸びませんでした。

E: 9.2 9.2 9.4 9.2 9.3          27.2000

I: 9.4 9.4 9.4 9.3 9.2          28.1000

Elements

9.2 9.2 9.1 9.1 9.2           36.7024

9.1 9.0 9.0 9.0 9.0

9.2 9.2 9.2 9.1 9.0

9.4 9.4 9.1 9.1 9.2

9.2 9.3 9.2 9.2 9.4

Total 92.5024

 

ミックス損にて、

メングアル「演技はよかった。コーチも言っていたわ。だから満足。でもスコアーがよくない。今、他のチームを見ないと駄目ね。ウクライナはまだ見ていないけれど、その差はほとんどないわね。 銅メダルはどこがとってもおかしくないわ。私たちは昨日は4位で銅メダルに向けて燃えていたけれど、今日はね・・・わらないわ。(笑)

Q:お母さんとしてのオリンピックはどう?

「全然違うわ。あそこに息子がいるの。見えないけれど、あそこにいるわ、3歳半になったの。」

オナ「演技はまだビデオを見ていないのでわからないけれど、スコアーはわるかった」 かなりがっかりした様子でした。

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そして、強豪国の最後で登場したのが中国です。

28:中国

黄雪辰&SUN Wenyan

長らくスペインのコーチを務め、その後米国代表コーチになった藤木麻祐子が指導する中国。楽しくシンクロをすることを目標に意識改革してきたという。 今までのコーチングの集大成を中国でできることは喜びという。

E:9.6 9.6 9.6 9.5 9.8      28.7000

I: 9.6 9.6 9.6 9.6 9.6      28.8000

Elements

9.5 9.5 9.5 9.4 9.5       37.8688

9.6 9.1 9.4 9.4 9.3

9.6 9.4 9.5 9.5 9.4

9.5 9.5 9.6 9.4 9.3

Total 95.3688

Q:今日の出来はいかがでしたか?

藤木:「一つだけフィギュアで外れたのが惜しいんですけれど、悔しいんですけれど、エレメンツはよくできたと思います。」

Q:今回の中国は絶対にメダルを・・ですよね。

「もちろんそれを目指してやってきましたし、三位以下からもっと離せるようにというのを見せられるようにとやってきたので、強い中国というのを見せられるようにというのをやってきたので。」

Q:今回の中国のデュエットの特徴は?

「身体的にシンクロ選手としての才能があるので、二人とも、メンタル的に大人の演技ができるので、あまり心配しなくていい、メンタル面で。」

Q:スペインを教えていた時と、中国を教えている時では何が違いますか?

「全く違いますね。中国の選手は私が中国に来たときシンクロきらいやと言っていたので、スペインはみんな好きでやっているけれど、中国の選手はみんな仕事というか、小さい時からやらされているという意識があったので、それを変えるために、毎日毎日、スペインではそんなことは気にしない久手横あったので、それは思います。」

Q:じゃあ中国の選手は今シンクロを好きになったのかしら。

「今はきゃっきゃ言ってやってます。楽しんで練習できるというところまでいっています。厳しいところは厳しいけれど、楽しめるところはおもいっきりたのしんでいいねんでと。」

Q:麻祐子さんは中国のコーチとして楽しんでいますか?

「楽しいですね、スペインでやってきたり米国でやってきたことを経験したことをどれを生かせばいいのかというのを考えられるので、今中国にこれたのは本当に良かったと思っています。」

Q:ロシアに追いつき追い越せ?

「それもあるんですが、その一歩手前で中国らしさ、この私たちが作った中国らしさを出すのが第一歩だと思うので、それを出すことが第一だと思います。」

黄雪辰とSUNに話を聞く。そこそこできたと大喜び。最後は井村さんから

 

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冬だというのに、33度はゆうに超す暑さ。

日射病になりそうになりながら、ミックスから演技をじっと見ておりました。

さあ、いよいよ決勝です。

頑張れマーメイドジャパン!!

 

 

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シンクロ始まるまでのドタバタから・・・

投稿日:2016年08月15日 20:09
2016年8月14日 シンクロデュエット予選 フリー・ルーティーンいよいよシンクロが始まりました。北京、ロンドンと2度の五輪を中国ナショナルチームヘッドコーチとして指揮を執ってきた井村コーチが日本に復帰してから初の五輪、初戦です。
メダルを無くした日本シンクロが復活できるかをかけた戦いです。 

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さて、こちらが話題の緑色の飛び込みプール。本当にひどい汚さ。
シンクロプールもこんな風に水が変わりかけてきていました。
20160813_183321 (1)

 

試合が始まる前日は、普通でしたら本会場練習が行われるのですが、肝心のプールは騒然としていました。あまりに汚い水で、これではシンクロの中継の水中カメラが起動できないとなったようです。透明度が悪いプールの水をサブプールの水と入れ替える作業が突貫で行われておりました。じっと見ていると、1時間でタイル一枚。間に合うのか間に合わないのか。

シンクロ委員会と組織委員会では、日程変更、場所変更なども含めてぎりぎりまで検討していたようです。
大会当日、朝の段階ではきれいな水に変わっていました。おー、ブラジルやるじゃないか。じゃあはじめっからやっておいてよ。っという感じでしょうか。
どうにか間に合ったというのが実際のところです。」
入れ替えたプールの水は、飛び込みプールと比べると一目瞭然。
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さあ、それではさっそく、シンクロ初日、デュエット予選の様子をお伝えいたしましょう。

その前に、これまでですと予選はテクニカル、フリーの順で行われていました。
テクニカルの得意な日本としては、そこで差をつけてフリーに臨むというのが定番でした。
しかし、今回の予選は、フリー、テクニカルの順番だったのです。
フリーが得意なスペインのような国が上位に来ると、その印象を引きずってしまうので、ちょっと嫌な感じ。
ウクライナもいったいどんなフリーをしてくるのか、本当にドキドキしました。デュエットは24か国が出場。

予選のフリールーティンと翌日のテクニカルルーティーンの合計点の上位12か国が決勝に進出します。
井村コーチになって、メダル奪還を狙う日本のライバルは、ウクライナ、スペイン。出場順は以下の通り。ウクライナ 5番目
日本    10番目
スペイン  12番目
中国    18番目
ロシア   23番目

 

さあ、試合が始まりました。

 

★ウクライナはアナナソワとヴォロシナの二人。
スペインのコーチを長く務めたアナ・タレスが、昨年12月からコーチになり芸術面を強化した振り付けにしています。
曲はロミオとジュリエット。衣装の表と裏にロミオとジュリエットの顔が描かれて、アナ・タレスの芸術的感覚が爆発しています。

E: 9.4  9.2  9.3  9.3  9.0  27.800
A: 9.2  9.2  9.4  9.4  9.4  37.333
Difficulty                    28.400
Total                         93.5333
20160814_112858
ウクライナが先に演技をして、そのあと、日本の登場です。
★日本は乾友紀子と三井梨紗子テーマは風神雷神 嵐が来たり晴れたりという天気を表現
出だしからとても勢いと強さのある演技。
井村コーチにとっては84年、88年、92年、96年、2000年、2004年と日本のコーチを務め、その後2008年、2012年は中国ナショナルチーム代表コーチとなり、今回が9度目の五輪。
最初見つめる表情が硬かったのですが、そのうち和らいできました。
今回の五輪シンクロでは最初の演技だけに、この出来がすべてに影響する可能性があります。
それだけに点数に注目が集まりました。E: 9.5  9.5  9.6  9.3  9.3  28.3000
A: 9.3  9.4  9.7  9.5  9.3  37.6000
Difficulty                    28.5000
Total:                          94.4000
20160814_115724全ての要素でウクライナを上回り、ほっと一息。

この後、スペイン登場です。
★スペインはこのオリンピックでチーム出場を逃し、デュエットのみのエントリー。選手不足もあり、オナ・カルボネルとジェマ・メングアルがデュエットを組むという奇策、
メングアルは往年の名選手であり、出産後、男女のミックスデュエットで昨年の世界水泳カザンにも姿を見せています。世界選手権ソロ銀メダリスト二人のデュエットではありますが、いささか年齢的な衰えもあり、スローテンポの演技となる。しかし表現力、無知のようにしなる脚の表現などはさすが。日本の得点と比較するとわかりますが、スペインに高い得点をつけている審判もいたほどです。 

E: 9.6  9.5  9.4  9.2  9.1    28.100
A: 9.1  9.3  9.5  9.3  9.5    37.4667
D:                             28.2000
Total                          93.7667

20160814_120917いやあ、危なかった・・・

スペイン遉です。ウクライナを上回りました。
★中国
長年スペインを教え、その後米国ナショナルチーム、中国ナショナルチームコーチとなった藤木麻祐子さんが指導。チームも含め、スペインで合宿を行い、振り付けなども音楽もこれまでスペインシンクロの曲を作曲してきたサルバドール氏が担当。選手たちもスペイン化?か実に楽しそうにシンクロに向かっているようです。
デュエット 黄雪辰 SUN Wenyan
ダイナミックな外国人から見た中国の音楽のイメージで演じ切るE: 28.700
A: 38.2667
D: 29.1000
Total:96.0667そして最後はロシアです。

★ロシア
イシェンコとロマーシナの二人。

見ているだけで脚がつるのではないかと思えるほど、脚に力が入り、しまっているので脚の筋肉がずっと出ている状態。脚の付け根からしっかり動かすムーブメントが多く、ダイナミック、違いを見せつけました。写真でも脚の筋が見えるでしょう。

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20160814_130812
20160814_131141

 

E: 9.8  9.8  9.8  9.7  9.8  29.4000
A: 9.7  9.7  9.8  9.8  9.8  39.0667
D:                        29.6000
Total:                    98.0667
20160814_131119
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そして、予選フリールーティーンの最終順位は以下の通り。

1位、ロシア
2位、中国
3位、日本
4位、スペイン
5位 ウクライナ
6位 イタリア
7位 カナダ
8位 フランス

20160814_131746
さあ、この予選フリーをいかに戦ったのか、ミックスゾーンでのコメントです。
井村雅代コーチ:
「実はまだプールパターンがちょっと狂ったのと、まだ合わせられるところがあります。スピンの部分で面が合わなかったので、まだ合わせられます。」Q:力強かったです。
乾:「どんな今まで出た大会よりも一番練習してきたので、本当に出し切るだけだという気持ちで今日は泳ぎました。」Qスコアーがウクライナを上回りました。すべて、エクスキューションもアーティスティックも、ディフィカルティーも
乾A「今日はオリンピックの日本チームの第一回目のスタートだったので、この勢いを絶対に明日明後日につなげていきたいですし、まだ始ったばかりですのでしっかり明日のテクニカルに向けて集中していきたいと思います。」Q:このウクライナとの点差はどうですか?井村コーチA:「93と94と違うランクに乗ったのは、始まったばかりですが、日本チームにとっていい印象を残したかなと思います。始まったばかりで勝てば半分、つぎのことで逆転もできますから。」

Q:ウクライナを上回りました。三井:「まだ決勝が終わっていないので、何とも言えませんが、練習は今まで以上にやってきたので、それを出すだけと思ってやっています。」Q:今日はドキドキしていませんか?

三井「プールの環境とかもいろいろ変わって、試合前日にもいろんなことがあったんですけれど、やってきたことは今助けるしかないので。」Q:プールの水替えで昨日練習できませんでしたものね。
乾:「すごく早くからこの会場で私たちは練習することができていたので、不安なく連取できたことがよかったと思います。」
晴れ晴れとした表情の三人。
さあ、シンクロ二日目ははテクニカルルーティーンです。
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選手とコーチの関係をアーチェリーから学ぶ!

投稿日:2016年08月13日 07:25

今回のオリンピックで、ひそかに注目していたのがアーチェリーでした。   

前回のロンドン五輪で、銀メダルを獲得した古川高晴さんが再び五輪に挑戦。

 

以前、アーチェリーの日本代表の方たちにメディアトレーニングをさせていただいたご縁で、今回女子の団体も含めて、しっかり見届けたいと、アーチェリー場に通っておりました。

 

1回戦、2回戦、3回戦と危なげなく勝ち上がり、今日の午後はベスト16からの試合でした。

 

これもさすがの安定感で勝ち、ベスト8の試合。

相手は米国のエリソンでした。

 

この準々決勝のあたりから、急に風が吹いてきました。

風を読みながら、試合を進めていきます。

 

1対1のマッチ。

1セット3射ずつ。4セットで競います。

 

古川さんは第一セット、9点、9点、9点

     第二セット、8点、8点、9点

 

これまで、場内コールで10!TEN とコールされていたことが嘘のように聞かれなくなったのです。

 

ようやく第三セット 10、9、8

    第四セット 9,10,10

 

調子が出てきたときは時すでに遅し。第一セットこそタイでしたが、第二、第三、第四セットを落とし、準決勝に進むことができませんででした。

 いったいどうしたというのでしょうか。

ミックスゾーンに戻ってきた古川さんの答えから、様々なことを読み取ることができました。

 20160812_160919

さすがに悔しかったのでしょう。

じっと遠くを見つめながら、言葉を選んでいました。

「ちょっと待ってください。負けた時のコメントは考えていなかったんで・・・・」

 

しばらくの沈黙ののち、口を開いてポツリポツリと語り始めました。

 

「風を読み間違えました。金コーチは右からの風と言ってくれたのですが、僕は会場に風が舞っていると思ってしまったんです。」「集中しきれていなかったということでしょうね。的の近くの風向だけ気にしてしまいました。」

一方、アドバイスをした金コーチの言葉が深かったです。

「確かに僕は風が右から吹いていると伝えました。しかし彼は違うと思ったんです。じゃあ、君の思うとおりにしなさいと言ってしまいました。」

 

アドバイスをするコーチと選手の立場や関係はそれぞれのチームによって様々です。

金コーチの言葉が素敵でした。

「じゃあ、君の思うとおりやりなさいと言ってしまったことは悔やまれはしますが、でもやるのは選手です。最後に判断するのは選手なんです。」

 

そう、それがスポーツなんです。

 

選手は自分が持つ経験や技術で最終的に判断をして競技をする。

コーチはあくまでもアドバイスをする立場にすぎないのです。

 

オリンピックのぎりぎりの場で、そのせめぎあいを経験した古川選手はまた一つ成長していくのでしょう。

 20160812_164014

 

ところで、今回のアーチェリーの会場は、サンバカーニバルが行われる場所でした。道を隔てた場所からは日曜に女子マラソンがスタートすることになっています。

 

高速道路から見るとこんな感じ。

年に一度しか使われないのでしょうか?

IMG_0157

 

実はこの観客席の下は学校になっているそうです。

普段は学校の校舎となり、カーニバルの時だけ祭りの場となる素敵な設計です。

 リオデジャネイロオリンピックの盛り上がりは、地元ではそれほどでもないと予想されていましたが、始まってみると、大変な大騒ぎ。朝8時過ぎからオリンピックパーク周辺はこんな状態です。

IMG_0152

 

そして、競泳が終わる24時ごろにも人々が公園にあふれかえっています。

 

IMG_0179

 

オリンピックは選手にとっては一生一代の勝負の時ですが、観客にとってはお祭りなのです。

 

ブラジルの人たちは、やっぱりお祭りが大好きな人たちなのですね。

 

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1964年東京オリンピック以来の入賞!

投稿日:2016年08月12日 20:09

メダルラッシュに沸く中、扉が静かに押され、新しい世界の光が見え始めたのが日本の女子体操競技。

1968年のメキシコ五輪以来の団体4位入賞を果たし、さらには個人総合でも大きな一歩がありました。

キャプテンの寺本明日香選手が、1964年の東京オリンピック池田敬子さんの6位入賞以来の8位入賞を果たしたのです。

入賞者には国際オリンピック委員会からが賞状が授与されて入賞者名簿に記録されることになっています。

入賞者というのは、以前は6位まででしたが、1984年のサラエボ冬季五輪、ロサンゼルス五輪から8位までと変わりました。

変わりはしましたが、表彰されることに変わりはありません。本当に寺本さんおめでとうございます。

20160811_180615-1

寺本明日香さんには、ロンドン五輪の時にもインタビューをして驚いたことがあります。

当時、五輪前年の11月にようやく16歳に達して国際大会に出場できる年齢になり、8月のロンドンを迎え、いきなり個人総合で11位に入賞したのです。その受け答えのはきはきとしたことに衝撃を覚えたほどでした。

「とにかく楽しかった!」と言っていましたっけ。

そのロンドンオリンピックから4年。

 

今回のリオデジャネイロオリンピックでは中京大学3年生、20歳となり、キャプテンを任されるようになったのです。

その重圧たるや大変なものだったようです。

その団体でメダルに後一歩の4位入賞を果たし、次は自分の番とばかり、個人総合でもいつものようにミスのないしっかりした演技で8位入賞を果たしたのです。

140センチの小さなリーダー。

ロンドンの時には、まだまだ自分のことだけで精一杯でしたが、今回は、チームのことを考え、どうすればみんながやりやすくなるかまで、しっかり考えての行動でした。

20160809_182852

 

個人総合の後、ミックスゾーンに来た寺本選手のコメントです。

 

「ロンドン(五輪)から、(世界選手権の)ベルギーや南寧やグラスゴーで戦ってきて、4年のサイクルって本当に運だなと思いました。私の場合、その運がしっかり来たということです。感謝しかないです。

たぶんみんなからの応援だったり、自分のコンディションやモチベーションもあるだろうけれど、あと、キャプテンにしっかりなって、ロンドンとは違う思いでやることができました。」

Q:ロンドンの時は個人総合11位、今回は8位、それもキャプテンでした。

「 試合をやる前のプレッシャーも違いました。ロンドンの時は緊張もしたんですが、そんなにプレッシャーもなかったです。しっかりやればいいなという感じだったんですが、今回は団体決勝も、個人決勝もすごく緊張して、早く終わりたいと思っていたんですが、終わった時には、ああ面白かった、もう一度やりたいという気持ちになりました。それぐらいなんかロンドンとは違う楽しさと感動があって、私たちにとってはいい思い出になりました。」

 Q:8位入賞ですね。おめでとうございます。

「池田先生ぶりだそうなので、そういう尊敬される人になりたいです。これからも。」

 

一言一言が自分をしっかり分析し、客観的に話をしてくれた寺本さん。

 

その寺本キャプテンの様子をじっと見ていた宮川選手が試合後こう話しました。

 

「寺本さんの様子を見ていて、ああキャプテンはこうあらねばならないんだとよくわかりました。次回東京では私がチームを引っ張っていかなくちゃいけない立場になると思うので、とても勉強になりました。」

 

オリンピックは日常ではとても味わうことのできないほど濃い時間です。

そこで選手たちは大きく大きく成長していくのでしょう。

素晴らしい「人を育ててくれる場」だと感じました。

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<寺本明日香さんは左端。チームで一番小柄です>

 

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