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錦織のテニス! いったい何がどう変わってきたのか。

投稿日:2016年03月31日 13:24
昨日、とある会議でテニス協会の福井烈さんにお会いしました。
福井さんといえば、現役時代はずいぶんと取材をさせていただいたものです。

1977年、当時史上最年少の20歳で全日本選手権を制覇。全日本選手権シングルス優勝7回の史上最多記録を持ち、10年間デビスカップの日本代表選手を務めた選手です。テニスといえば福井烈でした。

現在は日本テニス協会の常務理事を務めていらっしゃいます。

ある方がこんな質問をされました。
「最近、錦織選手に代表されるように、テニスが世界でも通用するようになってきたけれど、一体何がどう変わったの?」
それに対する福井さんの答えが実に興味深いものでした。
「世界的に低迷していた時期・・・まあ、僕の時代なんですが・・・」
半分謙遜もふくめてでしょうが、福井さんは続けました。
「実は国内にテニスブームが巻き起こっていたんですね。大会ごとにスポンサーもついて、多くの選手が国内の試合で賞金を稼いで生活ができるようになりました。だから僕は半年は日本、残り半年で海外の試合に出ていました。しかし、その程度で勝てるほど海外は甘くなかった。そんな時に、テニス界の常識に反旗を翻し、日本の試合を全く無視して世界に出て行ったのが松岡修造だったんです。彼は日本選手権すら出場しませんでしたから。もちろんスポンサーからはブーイングですよ。でも世界に通用するっていうのは、そのくらいやらなくちゃいけないんですよね」
皆さんご存知の通り、松岡修造さんはウインブルドン選手権では日本人男子最後のベスト8進出者となっています。
なるほど。国内で満足していてはダメということなんですね・・・
昨今すべての競技で国際大会でないとメディアにも取り上げられなくなってきているけれど、なんとか、国内も同時に盛り上げるシステムはないものか・・・
きっとあらゆる競技団体の人がそこで悩んでいるんでしょうね。
スポーツは単純で複雑です。
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先達の研究や努力を生かしていこう! 秩父宮スポーツ医科学賞

投稿日:2016年03月26日 22:26

今年の秩父宮記念スポーツ医科学賞は功労賞として佐々木秀幸氏が受賞し、奨励賞として「アクティブ・チャイルド・プログラム普及啓発プロジェクト」が選ばれました。

 

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やはりこれまでお世話になった方の受賞というのは格別にうれしいものです。佐々木秀幸先生には1980年のモスクワ五輪の前からテレビ朝日のスポーツ中継の解説者として、陸上競技の面白さを基本から教えていただきました。私の陸上好きはここから始まったといっても過言ではありません。

佐々木先生は1964年の東京オリンピックのころからコーチング現場に立たれ、多くの日本代表選手を育成されてきました。陸上競技の小学生全国大会出場者に対して、スポーツ活動についての追跡調査を行い、エビデンスに基づいた「早期専門化の弊害」や「オーバートレーニング」の問題を指摘されました。現在でも育成段階で問題になっていることに対していち早く警鐘を鳴らされてきたのです。

今回の受賞記念スピーチではこんなことをお話になりました。

1964年の東京オリンピックでは開催国として、海外のコーチ陣を迎えて講習や研修会など頻繁に行ってきたが、技術や体力ともに大きな差を感じショックでもあり、医科学の必要性を感じたものである。

男子の走り幅跳びは、1991年にパウウェルが作った8m95であるが、これを前方一回転を加えて行うと、10mは行くと考えられている。実際にバイオメカニクスで、自己記録が8m台の英国選手が実験を行ったが、危険であることから禁止となった。

またやり投げも104mと飛びすぎたので、重心を前にした。そして現在はゼレズニーが出した98m48が世界記録となっている。しかし円盤投げのように弧を描いてターンをして投げると110mは超えてしまう。これは観客席に入ってしまうので禁止。

こうした例を考えながら、科学と現場は常に裏表の関係にあることを感じざるを得ない。

1991年に東京で世界陸上が行われた時に、世界中から来るトップアスリートを対象に動作分析、バイオメカニクスを小林寛道氏を中心に行った。これが「世界一流陸上競技者の技術」という本になっており、私のバイブルにもなっている。今は絶版で手に入れるのが至難の業だ。日本の短距離の走りのベースにもなっている。

また小林氏を中心にマラソンの暑さ対策や高所トレーニングなどを山形県の上山で実験をしながら、競技者育成と医科学研究を同時に行った。

ドーピングについても、WADAを中心にアンチドーピング活動を行っているが、薬による副作用でホルモンバランスが崩れ、女性が男性化したり、出産不能になったり、若死にしたりするケースがみられるようになった。

プロの世界、国家戦略、生活の賞金稼ぎの為など、理由は様々だ。ロシアの中距離選手が自白したが、レスリングでもまた見つかり、リオオリンピックの出場が危ぶまれている。

ドーピングはアンフェアであるということだけでなく、社会的に子供に与える影響もある。

スポーツはクリアーでなければならない。明るくなければならない。平等でなければならない。

科学的思考をガンバリズムでくるんであげる・・・それが大切だろう。

 

以上、佐々木先生の受賞記念のスピーチの要約でした。
ところで、佐々木先生が超人であることを今回の授賞式に参加した大学の教授から伺いました。なんと還暦近くまで、すなわち60台になるまで、一般学生と50m走をして、勝っていたそうです。その強靭な肉体恐るべし。

今でも昔と体型は全く変わりません。「毎日腕立て伏せをやってるからね」とニコニコされておりました。好々爺の表情ではありますが、鋼の精神と肉体の持ち主のようです。

 

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一方奨励賞を受けた「アクティブ・チャイルド・プログラム普及啓発プロジェクト」も子供たちがいかに元気に遊べるかを追求しながら普及してきた活動で、現代の子供たちにとって最も大切なことの一つといっても過言ではありません。

研究結果を踏まえて、子供の身体活動のガイドラインとして1日総計して60分以上体を動かすことを提唱し、さらには、発育期には量的な評価だけでなく、動きの質を観察し、その評価に基づいた指導が求められるとしました。

この研究プロジェクトではそれぞれの遊びの中で①効果が期待できる動きの要素を把握する、②子供の動きの質を評価する、③運動の量や質について遊びの中で発展させることを目的として、楽しく夢中になることで、結果的に運動の量と質を確保させるための働きかけについての検討がなされてきました。

こうしてできたのが、平成22年に取りまとめられた「アクティブ・チャイルド・プログラム」。

このプログラムでは4つのテーマをガイドブックやDVD教材にして、全国の小学校(22258校)や総合型地域スポーツクラブ(2905クラブ)に提供されてきました。

さらに、第二段階の研究として、子供の身体活動量の低下や運動離れはすでに幼児の段階から起こっているとの指摘を文部科学省「幼児期運動指針」より受け、より低年齢向けのプログラム作成に取り組んてきました。

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以上、ACP(アクティブチャイルドプログラム)の御紹介でした。

 

先達の研究や思考、さらにはその成果を今の社会にどう生かしていくのか、私たちはしっかりと受け止めて、発展させていく必要があるようですね。

 

 

 

 

 

 

 

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オリンピック出場決定!シンクロナイズドスイミング

投稿日:2016年03月07日 05:34

リオデジャネイロでのシンクロオリンピック最終予選 報告3 チームフリー

 

世界水泳(水泳の世界選手権)ではシンクロはフリーとテクニカルすべてにメダルがありますが、オリンピックはテクニカルとフリーの得点を合わせて順位が決まります。

今、リオデジャネイロで行われているシンクロのオリンピック最終予選でも、昨日行われたテクニカルと今日行われたフリーの合計点で最終結果が決まります。

オリンピックに出場できるチームは8か国。すでに権利を獲得しているのは5大陸の代表、ブラジル、ロシア、中国、オーストラリア、エジプトです。

その他の3か国を今回の最終予選で選ぶことになっています。

 

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日本は昨日のテクニカルルーティーンで、ライバルウクライナに0.1858の差をつけられて2位でした。

脚をしっかり締めて演技をする日本選手、そんなイメージは井村雅代コーチが復活してから再び世界的にも再認識されはじめています。ですから本来はこのテクニカルで逃げ切って、フリーを迎える計画でした。

しかし反対に、ウクライナに差をつけられてここのフリーを迎えることになってしまいました。どこまで挽回できるのか。

 

ウクライナは6番手で登場。

女王ロシアと見間違えるほどの長い手足で高いリフトをバンバン飛んでいきます。お得意のバレエ曲でゆったりとした動きから速い動きに展開するプログラムで、世界水泳カザンで使ったものと同じでした。

得点は高い! 94.500

昨日のテクニカルと合わせて186.7855

 

そして、続く7番目の登場が日本です。

 

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今シーズン、新しいフリールーティーンを作り、今回がお披露目になります。テーマは「岩戸開き」。にぎやかな踊りや笛や太鼓の音につられて天照の大御神がそっと岩戸を開けてみるというシーンをイメージしたものです。

 

リオデジャネイロオリンピックの本番と同じ会場で、屋根が半分だけついているプールに、にぎやかなお祭りの音が響きわたります。

観客もこの音楽にはかなりのりのりのように感じられました。

 

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「鋼のような筋金入り」のストレッチが聞いた見事な脚です。

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井村コーチが世界のどんなコーチよりも優れていると思われるのは、この見事なまでの脚を作りあげ、それをしっかり合わせる技術を持っていることでしょう。「私はあきらめない」とよく本人も話されますが、根気強く、選手がどうすればこの脚になって、合わせることができるかをしっかり指導していくのです。

ゆっくりとした動きのリフトでは会場がどよめきました。これは見どころです。

小さなミスはありましたが、今ある実力は発揮したというところでしょうか。

 

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得点は、94.6333 日本がウクライナを上回り、「1位」という数字が電光掲示板に出ます。

そして、前日のテクニカルとの合計は・・・186.73330 掲示板の数字は「2」と出ました。

残念!

わずか0.0525の差でウクライナに軍配が上がりました。

 

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試合後、井村コーチは「昨日のテクニカルの出番が1番で、プレスイマーもおらず、いきなり日本の演技が始まり、審判団の点数に0.7のばらつきがあった。こんなのはありえない。こっちは必死にやってきているのに、もっとしっかり見てほしい」と不満やるかたなしの様子でした。FINA(国際水泳連盟)の役員にクレームを入れたそうです。

確かに、ほかの国の選手やコーチからも、「昨日のテクニカルは日本の方がずっと良かった」という声は聞かれました。しかし、シンクロは順番も運。運も実力のうちと言われているスポーツです。

「私は怒ってます。このままでは終われない。本番でリベンジ。選手たちには「8月にしかえししたれ!」と言っておきました」と強い語調の井村さん。

ミックスゾーンにやってきた選手たちも、この大会での1位通過を目指していただけに、涙目の選手もいて、悔しさをにじませていました。

 

シンクロのテクニカルルーティーンの採点方法が2014年から変わり、フィギュアスケートのように一つ一つの要素別に採点されるようになりました。少しずつわかりやすくなってきたように感じていました。しかし、今回のようにプレスイマーと呼ばれる審判の基準を合わせるためのスイマーがいないまま試合が行われるのは、とても珍しいことです。ある意味、大会の運営のミスと言われてもしかたないかもしれません。

 

ただ、これでオリンピックの試合の行方が、がぜん面白くなってきたとも言えます。

シンクロは順番が決まっているからね、と言われたのは昔の話。

今回も3番目の座をカナダ、スペイン、イタリアが競い合い、なんと高いリフトを連発したイタリアが3位に滑り込み、オリンピック出場の資格を得たのです。

 

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1位 ウクライナ

2位 日本

3位 イタリア

 

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イタリアのニュースにはこんな写真が載るようです。

 

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これまでオリンピック常連だったカナダとスペインが姿を消し、新たにウクライナとイタリアが入る。この結果は、今のシンクロ界がいかに互いに競り合っているかを表しています。実力の差がほとんどなくなってきたのです。

確かに、You Tubeなどで世界中の演技が見られ、分析もできる世の中になってきました。

強豪国のコーチたちも世界中に散っています。ロシア人のコーチはどこに行ってもいます。また日本人で外国チームを指導しているのは、現在、中国の藤木麻祐子さん、イタリアの友松由美子さん、カナダの吉田美保さんです。海外の技術を身に付けると同時に、日本の技術も教えていくわけです。

 

シンクロの国同士の戦いが熾烈になればなるほど、パフォーマンスのレベルが上がり、見る方としては面白くなります。

リオデジャネイロオリンピックでのシンクロは「指定席のない」、今までにない面白い戦いになりそうです。

コーチと選手たちの戦いはまだまだ続きます。

リベンジ! 日本に期待しましょう。

 

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リオデジャネイロでのシンクロオリンピック最終予選 報告2 チームテクニカル

投稿日:2016年03月06日 01:48

リオデジャネイロのオリンピックの出場権を獲得するために、様々な競技で予選が行われています。

ここブラジルにも、昨日敗れたなでしこのニュースが駆け巡りました。

オリンピックに出場できるかどうかは、本当に大変なことなのです。

 

さて、シンクロナイズドスイミングのチームは、すでに5大陸の代表が出場権を獲得しています。それはブラジル、ロシア、中国、エジプト、オーストラリアです。

そして、その他に3か国がオリンピックに出場できます。

ここリオデジャネイロに集ったのは日本、スペイン、フランス、カナダ、チリ、ウクライナ、イタリアの7か国です。

残りの3つの出場権は果たしてどの国に・・・

そして、ここでの順位がオリンピックのメダル争いにも絡んでくるだけに、日本とウクライナは互いに負けたくないと必死です。日本は直前まで、井村雅代コーチの元、調整を続けていました。

 

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井村ジャパンの出番は7か国中トップ。

採点競技ではトップの演技者にはなかなか点が出にくいものです。審判も人ですから、思い切って高いスコアーは出せないんでしょうね。

 

演技は「弥栄(いやさか)日本」

昨年の世界水泳カザンで披露した演目にさらに磨きをかけて、高度な技にしたものを見せました。

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大きなミスもなく、日本の技術力をしっかり見せた演技でした。

excution  27.9000

impression 27.9000

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試合後、井村コーチは「今できる力をすべて出せたと思う。世界水泳の時よりも技術力は上がっているが、その時よりもスコアーが伸びていないのはよくわからない。」と不満な表情でした。

 

そして、ライバルウクライナの出来を待ちます。

実はウクライナには昨年11月から新しいコーチが助っ人として入っていました。かつてスペインを世界2位の座に引き上げたアナ・タレスコーチです。スペインの芸術的な構成や表現はアナ・タレスコーチの手腕によるものでした。そのコーチが入ったことで、ウクライナのこれまでの演技ががらりと変わってきたのです。

 

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写真の真ん中に座っているのがアナコーチ。そしてその前で地べたに座っているのもスペインからのコーチです。彼女の前にある白いボックスは携帯の水中カメラで、画像が手元のタブレットに送られてきます。

「ひと月に1週間ほどウクライナに行ってアドバイスをしてきたけれど、ずいぶん彼女たちは変わったわ。」と話してくれました。

確かに、ウクライナの脚の使い方が、かつてのスペインのように鞭がしなるような緩急とパワーを感じさせるようになっていたのです。さらには今までにないような動きの構成です。

 

練習をちょっと見たときから、日本の強敵になりそうだとは感じていたのですが・・・・

 

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ビートの効いた曲に乗ってぐんぐん隊形移動し、長い脚を振り回します。

 

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得点は、

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impression 28.200

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シンクロの技術を競う完遂度(excution)、規定要素(require elements)に関しては日本がウクライナを上回っていますが、残念なことに印象(impression)では、ウクライナが日本を上回る形になりました。これはアナ・タレスコーチの貢献度が高いということになりそうです。

 

結果、合計点では

ウクライナ 92.2855

日本    92.0997

その差は0.1858でウクライナが日本を上回ったのです。

 

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この3年ほど、日本とウクライナは互いに勝ったり負けたり、互いに譲らない戦いを続けています。明日のフリー演技の得点を足して最終的な順位が決まります。どうなるのか、本当に目が離せない展開になってきました。

 

ところで、会場がアッと驚いたのは、イタリアでした。

なんと、イタリアがカナダやスペインより良いスコアーで3位に入ってきたのです。これは驚きでした。

オリンピックの常連、カナダやスペインが明日の出来次第ではオリンピックに出場できなくなってしまうかもしれないのです。

世界のシンクロ界はまさに下剋上。

ウクライナもイタリアも長い間、チームでオリンピックに出ることを夢見てきました。

どこが勝つか負けるか、その日の出来で決まってくる・・シンクロは指定席のないスポーツに変身してきたようです。

 

明日のチームフリー、日本選手にのびのびといい演技をしてほしいなと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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リオデジャネイロでシンクロのオリンピック最終予選 報告1

投稿日:2016年03月05日 02:21
 初めてのリオデジャネイロ。
いきなり洗礼です。
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空港から会場に向かう高速道路。
フェンスで町の様子が見えません。
そこは、ファベーラと呼ばれる貧民街だそうです。
「アッ、フェンスに穴が開いてますね。
流れ弾です。時々飛んできますから、気を付けて!」
地元のコーディネータ氏に言われて、びっくりです。
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貧富の差が激しい国、そこにオリンピックで世界中の人が集まってくるのですから大変です。
さて、私が今回リオにやってきたのは、シンクロナイズドスイミングのオリンピック出場権をかけての試合を取材するためです。
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オリンピックに出場するチームは全部で8チーム。
昨年カザンで行われた世界選手権の結果で、5つの大陸の代表は決まりました。
ヨーロッパ代表 ロシア
アジア代表   中国
アメリカ大陸代表 地元ブラジル
アフリカ代表   エジプト
オセアニア代表  オーストラリア
そして、残りの3か国を決めるのが、リオデジャネイロで行われている今回の最終予選なのです。
ところで、デュエットはどうなっているのでしょうか。
デュエットは24か国が出場できます。
選考の基準は以下の通り。
(1)チーム選考で選ばれた8カ国
(2)大陸予選会で選出された5カ国
(3)五輪予選会(ブラジル・リオデジャネイロ 3月2日~3月6日)で選出された11カ国
日本は世界水泳で乾友紀子、三井梨沙子さんのペアで世界水泳でデュエットテクニカルとデュエットフリー予選の合計点で3位に入り、この段階でリオデジャネイロオリンピックの出場権を獲得しています。この点ではご安心ください。
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さて、現在(3月4日)まだ出場権を獲得していないチームとデュエットが、オリンピック出場権をかけて熾烈な戦いを、ここリオデジャネイロで繰り広げています。
3月2日と3日はデュエットの一回戦が行われたのですが、ここで目を引いたのがスペインです。
なんと、あのジェマ・メングアルが復活して登場してきたのです。
世界選手権では男性と組んでミックスデュエットの登場したママさん選手。
かつて世界水泳のソロで銀メダルを獲っているスペインシンクロを代表する選手です。
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オナ・カルボネルと組んでの登場。
オナも世界水泳ソロで銀メダルを獲っている選手です。
なんと、ソロの銀メダルが二人組んでのデュエットというのはこれまでに例がなかったんじゃないでしょうか。
と思ったのですが、ロシアには世界水泳ソロで金メダルを獲った二人がデュエットでも活躍してましたね。
いやはやソロでもメダル、デュエットでもメダル・・ママでもメダルですね。
スペインシンクロの黄金時代を作ってきたアナ・タレスコーチと藤木麻祐子コーチがチームを離れ、その力が衰えてきたスペイン。昨年の世界水泳カザンではチームとデュエットではメダルを獲ることができませんでした。
危機感を感じたシンクロ関係者がジェマ・メンガルに出場を懇願したのです。
子育てに加え、日本料理店も経営していたジェマはかなり悩んだそうです。
しかし、祖国のシンクロ界の一大事と、ここは姉御肌で引き受けたようです。
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ジェマ・メングアル、オナ・カルボネルのデュエットの結果は以下の通り。
テクニカルルーティーン  89.1816
フリールーティーン    92.6000
 
テクニカルでは今一つでしたが、さすがフリーになると、スペイン独特の柔らかな動きで合わせて、92点台を出してきました。気のせいか、0.01秒ほどメングアルの動きが遅れている感じはありましたが、大会に出場するたびに、勘を取り戻しているといった感じです。しかし、さすがのメングアルもフリーを泳ぎ切った後の疲労度はかなりのものに見受けられました。
 
演技後ミックスゾーンで、メングアルとオナの二人にインタビューをしました。
 すると、こんなコメントが。
「現在デュエットは、1位のロシア、2位中国までは頭一つ抜けているけれど、3位はどこがなってもおかしくない接戦状態。だから・・復活したの」
 
スペインデュエットは、メンガルの復活で銅メダルを狙っているのです。
オリンピックで3位の座を巡っては、日本、ウクライナ、スペインとまさに三つ巴の戦いになりそうな気配です。
日本のライバル出現に、観客席からじっと見ていたのは井村雅代コーチでした。
かなり脅威に感じていることは確かです。
こういうなめらかな演技を好き審判は少なくありません。技術的にはかなり衰えを見せていますが、このフリーでのどの国もまねできない柔軟な動きがどう評価されるか。
このあたりが、勝負の分かれ目になってきそうです。
 
いやあ、シンクロ界、風雲急を告げる事態発生です。
また、現在、スペインの次、2位につけているのはイタリア。
こちらを指導するのは友松由美子コーチ。
日本のコーチが世界で頑張っているのを見るのは気持ちがいいものです。
いずれにせよ、オリンピックの出場権を獲得するために、みんな血眼になっているリオデジャネイロです。
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