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柔道MIND世界に広がる!

投稿日:2015年12月10日 10:00

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全日本柔道連盟のMINDプロジェクトが開かれ、その冒頭全柔連副会長の山下泰裕さんから実に興味深いお話がありました。

日本で行われた大会の合間にMINDプロジェクトのビデオを流したところ、国際柔道連盟(International Judo Federation、IJF)の関係者がとても興味を示し、これは何を意味しているのかと聞いてきたそうです。

そこで、MINDプロジェクトは柔道の心を今一度大切にしようというプロジェクトで、MはMannersで礼節、 IはIndependenceで自立を表し、NはNobilityで高潔、DはDignityで品格を示すことを伝えたそうです。

もう少し詳しく説明するとMは礼節で、礼儀を尽くす、相手を尊重することなど。

Iは自立で、独り立ちすること。

Nは高潔で、正しいことを考え行うこと、気高さ。

Dは品格で、その人に感じられる品、気高さを表します。

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国際柔道連盟のビゼール会長もこのプロジェクトの趣旨にいたく感動し、国際柔道連盟でもこの精神を大切にしていこうということになり、相手に対する尊敬の念や礼などをアスタナの世界選手権以降、積極的に取り入れていくことになったそうです。またマナーの悪いコーチには資格停止にする措置も取られるようになりました。

 

もともとMINDプロジェクトは日本の女子ナショナルチームメンバーに対するコーチの暴力問題から、その対策を講じるために作られた「全日本柔道連盟・暴力根絶プロジェクト」から生まれました。暴力根絶からさらに一段階進めて、より良い柔道人を育成する大切さを説こうと名称変更したものです。まだまだ日本国内でも十分に浸透しているわけではありませんが、日本と同時に世界でもこの運動が広まっていくことはとても大切なことだと思います。

柔道は喧嘩ではありません。国と国の代替戦争でもありません。また、勝つことだけを希求するものでもありません。

 

柔道を作った嘉納治五郎師範は、柔道の精神として「精力善用、自他共栄」を説いてきました。

MINDのMとIの礼節と自立は自他共栄に通じる社会性を持つもので、NとDの高潔と品格は精力善用に通じる個人的倫理です。

フランスでは子供たちの躾の一環として柔道を習わせる親がとても多くなっています。本来の柔道の精神がフランスでは今でも大切にされています。

しかし、日本で生まれた柔道は、いつしか勝つことだけになってしまい、その心を忘れてしまったようです。

暴力問題はこうした柔道の変質から生まれました。

本来の姿に柔道を再生させようと生まれたMINDプロジェクトが、また世界に伝播してくことはとてもすてきだと感じました。

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また、MINDプロジェクトがもとになって全日本柔道連盟で発刊するようになった雑誌「まいんど」も、毎回手に取ってみるのですが、とても素敵な雑誌になっています。指導者のいる道場に2冊ずつ届けられているそうですが、一般の方も1000円で、10冊を年4回、購入できるそうです。興味のある方は全日本柔道連盟に問い合わせてみてください。

暴力問題をきっかけに、それをより良い方向に向かわせる努力は並大抵ではありません。しかしこの機を逃すと、柔道の将来はないと関係者は真剣です。ちなみに、私も暴力根絶プロジェクトからこのMINDプロジェクトまで、委員の一人として参画していますが、毎回皆さんの熱意には圧倒されています。

世界の柔道人がMINDを合言葉にする日が2020年ごろに来ることを祈っています。

 

 

 

 

 

 

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