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シンクロの歴史を変えたもう一人 ナタリア・イシェンコ 世界水泳19個目の金メダルに挑む

投稿日:2015年07月30日 22:03

前回の世界水泳バルセロナには姿を見せなかったロシアのナタリア・イシェンコが戻ってきました。

結婚、出産をして、今息子は1歳と9か月。

「練習と家庭の生活を半々にするのが私の日常」と語ってくれました。

一日中プールにいたかつての生活とは違いますが、演技はさらに円熟味を増し、見事なソロを見せてくれました。

世界一のソリストの名に恥じない、正確な技術と品格のある演技。

今回も、中国の黄雪辰に1.533の差をつけて、ソロフリーで97.2333のスコアーをたたき出し優勝しました。

世界水泳でイシェンコが獲得した金メダルはこれで18個になります。

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出産後もこうしてトップクラスの選手としてカムバックし、再び金メダルを獲得した選手はシンクロナイズドスイミングでは初めてです。

まさに歴史を変えた選手です。

「自分の意思をもって、やっていけばできないことはないのです」と教科書に書かれたような話をしてくれましたが、それがまさにイシェンコなのでしょう。練習時間は半分に減ってしまったかもしれませんが、内容はかえって濃くなったかもしれません。

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そのイシェンコが世界水泳19個目の金メダルに挑むのが、今日のデュエットフリーです。

ソロテクニカルで金メダルを獲得した同じくロシアのロマーシナと組んで、宇宙人を演じます。

水着もご覧のとおり。

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そして、面白いのが髪飾りです。

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「いつも何か新しいことに挑戦したいの」という言葉が、彼女たちのチャレンジ精神を表しているように思いました。

夜中に起きて踊りだす人形を二人が演じたこともありました。人形の面白いキュートなメイクをして登場していましたっけ。

当たり前の世界はイヤというのが二人なのでしょう。

そしてそれを支えるのが、タチアナ・ダンチェンココーチ。

あの伝説のデュエット、アナスタシア・エルマコワとアナスタシア・ダビドワを2002年から2008年まで優勝させ続けてきた名コーチです。

選手が変わっても、常に金メダルを取らせ続ける手腕はさすがです。

さあ、今夜はデュエットフリーの決勝。歴史を変えたイシェンコのおそらくこの世界水泳では最後の演技。見逃せません。

 

もちろん日本の乾&三井のジャズのメロディーに乗せた日本人離れした演技も見逃せません。

井村コーチも渾身の指導。二人のこの目つきを見てください。

直前練習の写真ですので、撮れたてのほやほやです・

3つ目のメダル狙います。

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そうそう、こちらも今夜行われます。

シンクロの歴史を変えた男性諸氏が参加するミックスデュエットフリー決勝です。

 

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男性であることを理由に全米一位になりながら、世界水泳やオリンピックに出場できなかったビル・メイ。

ミックスデュエットテクニカルに続いて金メダル獲得となるでしょうか。

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そして、4歳と7歳の男の子のママとしてカムバックしてきたフランスのヴィルジニ・デデュー

ムーランルージュの曲に乗って男と女の世界を演じます。ぞくぞく。

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 日本の足立&安部もこれが最後の演技。すべてを出し尽くしてほしいですね。

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さあ皆さん。今夜これから、テレビの前で応援よろしくお願いいたします。

 

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世界水泳ロシア・カザン便り その7 井村マジック 風をおこす!

投稿日:2015年07月28日 05:54

世界水泳のシンクロナイズドスイミング、3日目の7月27日、二つ目のメダル誕生です。

前日のデュエットテクニカルで「二人だけがメダルを獲るのではだめ。全員がメダルをかけなければ意味がない。それが私の主義」と言っていた井村雅代ヘッドコーチ。その言葉通りに今日のチームテクニカルで8人の首にメダルがかけられました。

では、今日のチームテクニカルの様子、そしてフラッシュインタビューを振り返ってみましょう。

 

とにかく今日のウクライナの力の入りようは傍から見ていても異様でした。朝8時、午前中に予選のあるソロの選手たちがゆっくりウォームアップをする中、唯一チームでガンガン練習をしてたのがウクライナでした。予選を3位で通過しているとはいえ、ウクライナのデュエットが前日に日本に負けて4位になってしまったことで、風向きが日本に向いているのを感じてなのでしょう。決勝までの時間は9時間もあるというのに、コーチが鬼のような形相ではっぱをかけているのです。

一方日本は、ソロフリーの予選に出場した乾友紀子選手を除いて、ゆっくり会場入り。しかしその後は井村コーチがつきっきりで、最も長い時間本会場での練習に入っていました。

ウクライナが予選を3位で通過したのに対し、日本は4位通過です。持ち点はないとはいえ、一発逆転のつもりで臨まねばなりません。

チームテクニカル決勝に進んだのは12か国。日本は最終の12番目の出番です。

まずはライバルウクライナが7番目に登場。すらりと手足の長い選手ばかり。

ウクライナといえば、代名詞にまでなっているのが、驚くほど高く大きいリフトです。

しかし今日はいつもよりリフトの飛びが悪かったように感じられ、終わってみれば予選の時よりも低い91.7690という数字が表示されます。

日本はこれを上回ればよいのです。

とはいえ、予選での日本の得点は91.6515

予選を上回る得点を出すことができるのか、一つたりともミスは許されません。

 

決勝の陸上動作から、力強さが爆発する動き・・・いいぞ・・・その調子!

「弥栄日本」 いやさかにっぽんの曲に乗って、ぐいぐい押しまくります。

水をパシーンとたたき、脚で天を突き、全身で見栄を切ります。押して押して押して・・・

井村コーチが言うところの、「私の勝ちパターンにはめて」という攻め方です。

2004年のアテネ五輪を彷彿とさせる日本の「和」のテイストを全面的に押し出した作品です。

 

全力を出し切って陸に上がってきた選手たちを待ち受けていた数字は92.4133

ウクライナを上回り、3位を示す「3」という数字が、表示されました。

もう、ここからは涙涙涙・・・・

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演技直後のインタビューの様子をお伝えしましょう。

Q やりました!

乾:ありがとうございました!

Q 今日はどんな気持ちで出て行ったのでしょう?

乾:私たちは昨日の時点でチャレンジャーになったのでもう何も守るものはないと思って全力でぶつかっていきました。

 Q 得点を見た瞬間、箱山さん、どうでしたか?

箱山:もう何とも言えないぐらいうれしかったです。

Q 24歳のお誕生日素晴らしいプレゼントですよこれは!

箱山:一番ほしかったプレゼントです。ありがとうございます。(号泣)

Q 三井さん、どんな気持ちで数字見ましたか?

三井:どうしてもやっぱり皆でメダルをとらいくてやっぱり皆で頑張ってきたから今があるのでどうしてもメダルを取りに行きました。

Q くるみさんは?

吉田:もうなんとも言えない気持ちなのですけど、これを踏まえて次の明日のフリーもメダルを取れるように頑張ります。

 Q 今日は思い切り飛びました?

丸茂:先生にはあまり飛べなかったって言われて。まだコンビネーションもあるので次は絶対思い切り飛びます。

 Q 初めての世界水泳。

小俣:上のお姉さんたちにたくさん助けていただいてすごいうれしいですし次も頑張ろうって思いました。ありがとうございました。

 

この後、選手たちは表彰式のための準備で次々に移動していきます。そこで、井村雅代さんにインタビューゾーンに来ていただきました。

Q 先生!やりました!

井村:やりましたね。まぁ完璧とは言わないけどよくやった!よく泳いだ。はい

 Q 思わず先生の目にも涙が

井村:いやぁあの娘ら泣かしたろうと思っていたから、よくやった。でもね、これはテクニカルじゃないですか。今は本当にあの娘たちにおめでとう言ってやるけど、フリーでも勝って来年につなげます。

 Q リオにつなげる・・

井村:そう。もうこれだけじゃだめ。やっぱり一緒。テクニカルとフリーと両方勝たないとだめ。でも今日何時間かだけはこれに浸らせてやります3位に。

 Q しかし本当によく頑張りましたね選手も、そして井村さん自身も大変な1年だったのでは?

井村:いやいやまだ途中なので3日目なのでそう言うてられへんけど。まぁあの娘らに出そうおもたら大変。あの娘たちに、ここにこわがらさずに出そうと、力出さすように送り出そうおもたら、物凄いエネルギーいる。やっぱり経験がないから。きっと強くなってくれると思います。

 Q 今日はどんな言葉をかけてここに送り出したのですか?

井村:もうとにかく私がね、練習中にね、あの娘たちに注意して言うじゃないですか。強く言ったらね、いい演技するの。私に言われたと思って泳いで来いって言いました。もう1回やねんからね。2回目にできるあんたたちはおかしいって言いました、私。だから1回しかないねんから、だから私にあなたたちが練習中に注意された時その声が聞こえていると思って泳いで来いって言いました。

 Q デュエットに続いてチームテクニカルでもメダル。物凄い勢いが来ていますね。

井村:いやぁ勢いって、やっぱり私はこれが目標で、まだ2つなのでだめですやっぱり。テクニカルとフリーとらないと。勝ったことにならない。 

Q まだまだメダルを狙っていく?

井村:当然です!はい、いきます。

 Q 選手たちは褒めないのですかまだ?

井村:何時間かだけは褒めます。いや言いました。勢いはあったけどいくつか失敗したなってもうそこで言いました。ありがとうございました。

表彰式が始まると、「見にいかんといかん・・」と、井村コーチは選手たちが見える位置に走っていったのです。

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1位は1997年からチームで負けなしのロシア

2位は、井村コーチが北京五輪、ロンドン五輪と強化し、今は藤木麻祐子コーチが指導する中国。

3位が日本。

チームで表彰台に乗るのは8年ぶりのことです。

もちろん今の日本代表選手たちはだれも経験していません。

初めて高い表彰台から見る景色を彼女たちはどう感じたのでしょうか。

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再び全員の選手にマイクを向けてみました。

Q:いや~おめでとうございました。

全員;ありがとうございました。

Q:表彰台の上に立って、どんな気分でしたか?

吉田;こんな高い景色を見ることができて、とっても嬉しいです。

中村:本当にこの自分で手にすることができて、自分で逃したメダルだったんですけど、 こうやって4大会ぶりに手にすることができて、本当に嬉しいです。

Q:辞めないで良かったですね。

中村:はい(涙声)

中牧;しんどいこともいっぱいあったんですけど、すごい今は嬉しい気持ちでいっぱいです。

Q:井村コーチに「かなみ、かなみ」っていつも怒られてましたね?

(中牧、うなずく)

 Q:(丸茂に)どうでした?

丸茂:昨日、デュエットに二人がメダルを取って、私も明日は”絶対にここに立ちたい”と思って立てたから、今は本当に嬉しいです。

 Q:(箱山に)最高の誕生日プレゼント!

箱山:本当に、朝起きた時から「本当に一番欲しいプレゼントだね」っていう話も、みんなからしてもらっていたから、本当に欲しかったし、昨日はワンさんとりっぽんがメダルを獲ったのを見て、自分も”本当に欲しい”という気持ちがさらに、さらにどんどんどんどん増えていったから、本当に取ることができて嬉しかったです。

Q:たくさん怒られましたね。

箱山;はい。でも怒られてもメダルが取れれば、本当にそれ以上嬉しいことはないです(涙) 

Q;(小俣に)初めての世界水泳で(メダル)獲っちゃいました!

小俣:たくさん先輩に支えてもらって、すごい辛いこととかいっぱいあったんですけど、頑張ってここまで来れたことが良かったです。

 Q:(乾に)2つ目のメダル取っちゃいました。

三井:デュエットとのメダルも必要ですけど、チームみんなで取るメダルというのも本当に

欲しかったので、今日は本当にみんなで取れて嬉しいです。

 Q:やはり昨日のメダルとは違いました?

三井:やっぱり、今までみんなで頑張ってきたので、みんなで取れて本当に嬉しいです。

 Q:(乾に)キャプテンやりましたね~

乾:ありがとうございました。本当に昨日デュエットで見た景色をこうやってまたみんなで見ることができて、自分一人の力では登れない表彰台でも本当に先生についていて、みんなで先生に必死に付いていって、本当にみんなの力。みんなにも感謝。チームのみんなにも”ありがとう”という思いと、先生にも”ありがとう”という思いがあります。

 Q:辞めないでくれて、ありがとう!!

乾:(涙、ふく)これを手にするまではメダルというものに対しての、もう1回自分がこうやって向き合う。勝負できる場が来たことを本当に嬉しく思いますし、それでやっともらえたメダルだったです。

Q:まだこの後、ありますよね。

乾;そうですね。明日はデュエットとチームのフリーなので。また本当に一からしっかり気を引き締めて、もう1回この嬉しい思いをできるように、いい流れを作っていきたいと思います。

 

このあと、全員がメダルを手に持ち、声を合わせて「ありがとうございました!!」と言ってくれました。それは日本で支えてくれたすべての人々に対するお礼だったように思います。

 いやはや、こうしてインタビューをプレイバックしているだけで、心にじわじわと来るものがあります。本当に頑張ったその成果です。

井村コーチが「この娘らは、よく練習した。本当によく練習した。私にとっても忘れられない一年でしょうね」と言っていた言葉を思い出しました。

まだまだ井村マジック続きます。こうなったら残りのメダル全部狙いましょう!

 

シンクロの放送予定はこちらからご覧ください。

https://www.tv-asahi.co.jp/sekaisuiei2015/

詳しい結果はこちらから。 

http://www.omegatiming.com/Competition?id=00010F0300FFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFF&sport=AQ&year=2015

 

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世界水泳ロシア・カザン便り その6 4大会ぶりのメダル!

投稿日:2015年07月27日 06:10

大会二日目の26日。

デュエットテクニカル予選、フリーコンビネーション予選、デュエットテクニカル決勝、ミックスデュエットテクニカル予選・・・・まだその興奮が冷めやらず、アドレナリンが出たままで、鎮めるのに時間がかかりそうです。

やりました! デュエット決勝で日本の乾友紀子&三井梨紗子が3位に入り、4大会ぶりのメダル獲得です。

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午前中の予選では規定要素の一つをミスしながらも、僅差でライバルのウクライナを上回った日本の二人。

その差はわずか0.0908 

「決勝ではミスをしないように、そうすればもっといけるはず」と三井さん。

3位で予選を通過とはいえ、いつひっくり返ってもおかしくない僅差です。予選を終えた時点から我々放送スタッフも落ち着きません。

しかし当人たちはそんなことを考える間もなく、サブプールに走っていくと、次のフリーコンビネーションの水着に着替え、練習に入ります。何せに今回の日本代表は10人しかいません。補欠がいないので、フリーコンビネーションは全員が出なくてはいけないのです。余計なことを考えている間がないほど忙しいことが功を奏したのかもしれません。

このフリコンも実に力強く泳ぎ切りました。 

乾さん曰く「これはフリーコンビネーションの予選というのではなく、今回の世界水泳全体の流れを日本に向かせるということを意識して全力で泳ぎました」

ウクライナが92.4  日本が92.6  スペインが91.9

わずか0.7の間に3か国がひしめき合っているのです。

フリーコンビネーションも、ロシア、中国に次いで、日本が3位で予選を通過します。

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そしていよいよデュエット決勝の時。

先に宿敵ウクライナが演技をします。これがまた、予選よりも一段と力強くいい演技だったのです。わあ、こりゃまずい!と思わずうなったほどです。

ウクライナは得点を91.6770に上げてきます。

もうこのあたりから私は胃がきりきりしてきてしまいました。

さあ、日本の出番。勢いよく登場です。

井村コーチは「これまで本当によく練習してきた。だから大丈夫。自信を持って泳いできなさい。音楽をしっかり聞いてカウントを取って」と送り出したそうです。

決勝での二人の演技は同調性も、一つ一つの規定要素も、実にしっかりとこなしていました。

よ~し、よ~し、よ~しと見ながら、どんどん力が入っていきます。

演技終了!

プールサイドの井村さんは笑顔です。

得点は・・・・92.0079  ウクライナを上回っています!

インタビューゾーンに来たときは乾さんも三井さんも、もう二人とも涙目です。

「もうすごく緊張して・・・」と話し出した乾さん。13歳のころから井村シンクロクラブに片道2時間をかけて通いだしてから11年の月日が過ぎています。「まだ実感がわかなくて」と言いながらこんなことを語ってくれました。

「2009年のローマの世界水泳で、井村先生に表彰式を見ておきなさいと言われて、じっと見ていたけれど、いつの間にか表彰式も見なくなり悔しい思いもなくなってしまったけれど・・・今、こうしてメダルが取れたことが、信じられない」

そう、あの時、井村コーチは北京五輪で中国にメダルを獲らせ、日本に戻ってきてクラブで乾友紀子と小林千紗の二人を指導し始めていたのです。乾と小林が日本一になり、日本代表選手になっても、井村さんは日本代表コーチにはなれませんでした。自費でローマに向かい、世界の演技を観客席から一人じっと見ていたのです。その時に乾と小林に言った言葉が、「自分が表彰台にいない表彰式をしっかりみておきなさい」だったのです。

三井さんは「ワンさん(乾)と井村さんを信じ、ここまでやってきました。まだまだ足りないけれどこれからも成長していきたい」と声を上ずらせていました。

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1位ロシア、2位中国、3位日本

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メダルをかけた二人がサブプールに戻って、井村さんを見つけると、そっと、井村さんにメダルをかけたのです。

北京五輪やロンドン五輪で中国選手が井村コーチにメダルをかけるシーンを繰り返し見ていた私にとって、この日が来ることをどれだけ待ったことでしょう。やはり井村さんには日本選手がメダルをかけるシーンが似合います。

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その後の井村さんの言葉が素敵でした。

「今回この二人がメダルを獲ったけれど、私は獲った人と獲れない人がいるのは好きじゃない。全員に獲らせたい。それじゃなきゃ意味がないでしょう。さあ、戦いはまだま続きますよ!」

ここ、ロシアのカザンに日本への追い風が少しずつ吹き始めているのを感じています。

 

井村さんと出会って32年。今回初めて2Sの写真を撮りました。役得とお許しください。

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そして、シンクロナイズドスイミングの歴史を変える、話題のミックスデュエットテクニカル決勝は、米国のビル・メイとクリスティーナ・ジョーンズが優勝。

全米でデュエットとして優勝しながら、男性であることを理由にオリンピックや世界選手権に出場できなかったビルの思いが、新たな歴史を作り、その栄冠を自分の手におさめたのです。本当にすべてが物語です。一つ一つのメダルにそれぞれの人生があります。

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<2位ロシア 1位米国 3位イタリア>

2日目の詳しい結果はこちらからご覧いただけます。

http://www.omegatiming.com/Competition?id=00010F0300FFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFF&sport=AQ&year=2015

 

さあ、明日は午前中がソロフリーの予選、そして夕方からチームテクニカルの決勝があります。

弥栄日本(いやさかにっぽん)! さあ、この上昇気流に乗って一気に攻めていきましょう!

日本の技術力を世界に見せる時がやってきました!!

世界水泳放送時間はこちらから

https://www.tv-asahi.co.jp/sekaisuiei2015/

 

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世界水泳ロシア・カザン便り その5 初日なかなかいい感じですよ。

投稿日:2015年07月26日 12:43

7月25日。世界水泳シンクロナイズドスイミング初日が終了。日本じわじわいい感じが出ています。

朝9時からソロテクニカル予選。14時からチームテクニカル予選、そしてソロテクニカル決勝でした。

乾友紀子さんはこの3つに出場。これから7種目予選決勝合わせて14回演技をしていきます。

世界を見ても5位以内に入るクラスで、全種目を泳ぐ選手はなかなか見当たりません。日本チームは今回10人とぎりぎりの人数で参加しており、一種目でも乾さんが欠けるとピンチに陥る可能性もあり、自身の意思と決断で今回の全種目出場となりました。さすがキャプテン魂といったところでしょうか。

その乾さん、井村さんがヘッドコーチについてから、本当に技術力が上がりました。端から見ていてもそれがわかるほどなのです。特にソロテクニカルは決められた要素をビシッと演技していく必要がありますが、それをものの見事にゆっくりしっかり見せつけられるようになってきたのです。

乾さんの脚を「人形のような脚」と井村コーチは表現していました。確かに、バービー人形やタミーちゃん人形のように日本人離れしたすらっとした脚でした。きれいなモデルのような脚だったのです。それが「最近はちょっと人間らしい脚になってきたな」と言われるようになってきたのです。

体力だけではなく、脚の改造も行ってきた乾さん。彼女はトレーニングの時に5本指のトレーニング用シューズを履いています。いわゆる足袋のようなシューズです。足の指をしっかり使うことで、足の甲がすっきりし、さらにはふくらはぎがついてい来るのだそうです。最近ではのっぺりしていたふくらはぎが、ちょっとしっかりしてきたように思います。

その乾さん、ソロテクニカルでは技術を見せつけて、いい出来でした。得点は、89.5851

予選直後のインタビューで井村コーチは「高さがもっと出せるはず」と言ったのです。

そして、チームテクニカルを挟んで、夕方から行われたソロ決勝に向けて、マンツーマンで最後まで規定要素(エレメンツ)の練習を本会場プールで最後まで行っていたのです。決勝直前でこんなにエレメンツの確認している国の選手はどこにもいません。なんだか妙だなと思っていたのですが、その理由が試合後わかりました。

なんと、井村コーチは乾さんに泳ぎ方を変えるように指示を出していたのです。

ロシア・カザンのカザンアリーナに到着して、「なんて大きな会場なの! これじゃあ大きすぎて・・・」と言っていた井村さん。

この大会では高さ勝負、強さ勝負と見たのでしょう。乾さんに対して、決勝では、「ひっくり返ってもいいから、高さを追求する泳ぎをするように」と最後の最後まで規定要素の指導をしていたのです。

決勝では、乾さん、高さに挑戦し、果敢に攻めました。

そしてプールから上がってくるときにプールサイドで待つ井村コーチにこの笑顔です。

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決勝では 90.7603

予選よりも1.2ポイント上がったのです。

井村コーチも「よく挑戦した。この土壇場で基本の動きを変えて、最後までちょっと持たなかったけれど、ここまでできたのは彼女にとって大きな成長につながるでしょうね」と褒めることしきり。

結果は、ウクライナのボロシナが90.8912だったため、わずか0.1309差で5位となりましたが、日本の選手が90点台に乗ってきたというのは、この後の展開にも大きく影響してくることでしょう。

優勝したのはロシアのロマーシナ。地元の割れんばかりの声援の中で、プリティーウーマンの曲に乗せて、おしりふりふりのポーズもありで、楽しい演技をしてくれました。テクニカルというとどうしても決められた要素をしっかりこなさなければいけないというので重厚な音楽でゆっくり動くものが多いのですが、実に軽快に楽しげに演技をしてくれて、すっかり会場もロマーシナ色に染まってしまいました。素晴らしい演技、そして演出です。

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もちろん技術も見事で、スピンなど10回連続で行うなど仰天ものでした。本人いわく「この2倍の回数もできるわよ」ですって。

「今のロマーシナと、全盛期のイシェンコとどっちが強いと思いますか?」と帰りしなにスタッフに聞かれたのですが、私は技術的にはロマーシナはかつて完璧女王といわれたイシェンコと同じくらいのテクニックを持つようになっていると思っています。イシェンコが技術力にものを言わせてしっかりした演技を行う選手だったのに対し、このロマーシナは軽妙な人を引き付ける演技もできるというところが+アルファーな力なんだと思います。

ロマーシナは前回の世界水泳バルセロナの時には、ほくろを付けてマリリン・モンローを演じました。そして今回はプリティーウーマン。なぜこの曲を選んだのかと聞くと「これが私のライフスタイルに合っているから」と笑って答えたのです。

ロマーシナが17歳の時にモスクワで一緒にお寿司を食べながらおしゃべりをしたのですが、そのころから人を楽しませることにたけていました。なるほどです。演技の曲選びから、演じ方まで、その人の生き方が表れているんですね。それこそ、スポーツの魅力です。

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ロマーシナが17歳の時に取材をした記事がこちらに乗っていますので、よかったら見てください。ロシア最強の秘密と銘打ったニュースステーションの企画でした。

https://www.tv-asahi.co.jp/announcer/personal/women/miyajima/essay/75.html

 

さてさて、初日に行われたチームテクニカル予選、日本は25か国中3番目に演技をするちょっと不利な条件。それも中国の後ということでどうなるかと思ったのですが、いやはや驚いた。

日本の演技は本当に矢の先みたいに脚が鋭く、会場も沸きに沸きました。なんだか先に演技をして、結果的には日本より得点がよかった中国の脚が荒く思えてしまったほどです。

実際にスコアーを詳細に見てみると、面白いことに気づきました。

テクニカルではエクスキューション(技術点)、インプレッション(印象点)、エレメンツ(要素点)と三つに分けて採点が行われますが、日本の技術点は中国を上回っていたのです。中国が27.5 そして日本が27.8です。

井村コーチは「ロシアと中国の二強といわれる時代に、技術点で日本が中国を上回ったのは大きい!」と試合直後のインタビューで答えてくれました。

「まるでペン先のような脚でした」と私が言うと、「いや、決勝ではもっと長いペン先にします!」と力強い答え。

予選はロシア、中国、ウクライナ、日本、スペインの順でしたが、日本とウクライナの差は0.4204

決勝でウクライナを上回るために、長いペン先、期待しています。

細かな結果はこちらから。

http://www.omegatiming.com/Competition?id=00010F0300FFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFF&sport=AQ&year=2015

 

いやあ、それにしても連日、朝3時30分には目が覚めてしまうのです。困った困った。

時差ぼけは歳をとるとなかなか治りにくいとは言いますが、それにしても・・・・

ホテルの部屋のカーテンが遮光ではないので、3時30には明るくなってしまうのです。

なるほど、メディア向けに配られたキットに、アイマスクが入っていたわけが今日わかりました。明日からはこれを付けて寝よう。

よく映画でアイマスクをして寝ているシーンを見て、何でこんなことをするんだろうと子供のころから思っていましたが、急にその理由がわかってしまいました。緯度の高い国では夏は白夜。これがないとおちおち寝ていられないのですね。

明日からはアイマスクで乗り切ます。

 

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 大会二日目はいよいよデュエットテクニカル予選と、フリーコンビネーション予選、そしてデュエットテクニカル決勝とミックスデュエット決勝が行われます。乾&三井がんばれ! そして安部&足立ファイト!

二日目の放送予定はこちらから

https://www.tv-asahi.co.jp/sekaisuiei2015/

 

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世界水泳ロシア・カザン便り その4 開会式と日本の演技順 そして放送時間

投稿日:2015年07月25日 11:14

開会式が行われ、いよいよ大会が始まります。

開会式にはロシアのプーチン大統領も臨席。水のショーと参加国代表が国旗を持っての入場など3時間余りでしたが、この間、退出することもなく、ずっとロイヤルボックスに姿を見せていたのはさすがです。プーチンの開会のあいさつでは、隣に座るタタールスタン共和国大統領への祝辞とねぎらいもしっかり行われ、こうした機会を使ってロシア連邦をまとめているのだなと感心してしまいました。

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今回の世界水泳カザンの大会テーマはWater of Life

それを舞台芸術で表現するとどうなるかというのが今回の開会式のパフォーマンスだったように思います。

デジタルビジョンで水の中のイメージを表現したり、子供たちが現れたり、大勢のダンサーが水の中で水しぶきを飛ばしながら演技したり、天井から吊りものが出てきたりと、さながら、ラスベガスのショーO(オー)とソチオリンピック開会式を合体させたような感じでした。

最近、オリンピックやこうした世界選手権で、IOCや国際競技団体が「文化性」というものを表現するように注文を付けてきています。スポーツの祭典として協議のイベントを行うだけではなく、その国独自のスポーツと合わせて、文化面も強調し、スポーツも人間が豊かに暮らすための一つの文化要素なのだということを強調したいという思惑があるように思います。

実際IOCの文化プログラムの一環として、2020東京オリ・パラも来年のリオの閉会式から2020年開会式までの4年間に20万の文化イベントを日本全国で展開するといっていますので、それも一つの表れでしょうね。

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さて、競技開始に先立ち、抽選が行われ、演技順が決まりました。

採点種目では後半に演技するほうが有利といわれていますが、これだけ数が多いと、審判も人間ですから後半疲れてきてしまい、集中力にかけてしまうこともありかもしれません。採点方法が大幅に変わって、演技準がどう影響するかをチェックするのも面白いかもしれません。

まずは日本選手の演技準をお伝えし、気になる国の順番も併せて書いておきます。

☆ソロ テクニカル=24人中12番 乾友紀子          

    ウクライナ8番目VOLOSHYNA Anna

    スペイン9番目CARBONELL Ona

 ☆ソロフリー =27人中21番 乾友紀

    ウクライナ5番目 VOLOSHYNA Anna          

    スペイン27番目 CARBONELL Ona

 ☆デュエットテクニカル=38組中32番 乾友紀子 三井梨紗子

   ウクライナ10番目 ANANASOVA Lolita   VOLOSHYNA Anna

  スペイン11番目 CAMACHO Clara CARBONELL Ona

 ☆デュエットフリー=37組中30番 乾友紀子 三井梨紗子         

  ウクライナ23番目ANANASOVA Lolita VOLOSHYNA Anna

  スペイン9番目 CARBONELL Ona KLAMBURG Paula

 ☆チームテクニカル=25組中3番

  中国2番

  ウクライナ15番目         

  スペイン16番目

  カナダ17番目

 ☆チームフリー=22組中6番

  スペイン11番目

  ウクライナ19番目

☆フリーコンビネーション=16組中9番

   ロシア5番目

   スペイン6番目

   中国12番目

   ウクライナ13番目

 ☆ミックスデュエットテクニカル=6組中5番目 安部篤史、足立夢実

 ☆ミックスデュエットテクニカル=10組中2番 安部篤史、足立夢実

 詳しい演技順番はこちらからご覧ください。

http://www.omegatiming.com/Competition?id=00010F0300FFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFF&sport=AQ&year=2015

 

初日の25日はソロテクニカル予選、ミックスデュエットテクニカル予選 チームテクニカル予選、ソロテクニカル決勝と盛りだくさん。

女子の全7種目に出場する日本のエース乾友紀子さんはなんと、初日だけで3回も登場です。がんばれ乾。

そして、安部足立のミックスデュエットもいよいよ世界の舞台に登場です。

シンクロ1日目

☆BS朝日 ごご3時~

ソロ・テクニカル予選 ミックスデュエット・テクニカル予選

 

☆BS朝日 よる8時~

チーム・テクニカル予選

 

☆テレビ朝日地上波 深夜3時10分~ (一部地域を除く)

ソロ・テクニカル決勝

 

以下のURLから放送予定をクリックするとすべての放送予定時間がご覧いただけます。

https://www.tv-asahi.co.jp/sekaisuiei2015/

 

では、放送でお会いいたしましょう。

巨大な会場、カザン・アリーナに行ってきま~す。

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世界水泳ロシア・カザン便りその3 デデューにやられた!

投稿日:2015年07月24日 23:31

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カザンに入ってフランスのヴィルジニー・デデューとブノワ・ボウフィスのミックスデュエットの練習を初めて見ました!

もう、完全にやられました。

素晴らしい!

 

デデューはこのために生まれてきたんじゃないかと思うほど・・・・

というのは大げさかもしれないけれど、彼女のたぐいまれなる表現力が男性の力強さと一緒になって、より際立つのです。

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デデューはかつて世界水泳のソロで3大会連続優勝を果たした選手です。後にも先にも彼女一人です。

一度引退しながらも情熱を捨てがたく2007年のメルボルン大会で復帰。3度目の優勝を果たしました。

その後正式に引退して、インテリアデザイナーとしての国家資格を生かして仕事をしながら、出産し、現在は4歳と7歳の男の子のママでもあります。日本びいきで、2人目の子供の妊娠が分かったのが日本だったということもあり、子供の名前に「アカチャン」という言葉を入れたほどです。

現役の時のスーパーアスリートぶりだけでなく、引退した後のキャリアも見事。

今回ミックスデュエットをするにあたっては、家族とじっくり相談をして決めたそうです。練習によって収入が減ってしまうこと、さらには子供の面倒をなかなか見られなくなることなど、夫に頼らざるを得ない状況がたくさんあったからです。こうしたことをインタビューでしっかり語ってくれること自体が素晴らしいと思うのは私だけでしょうか。

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ボウフィスも6歳からシンクロを始めて今36歳。

デデューと同じ歳なんです。

フランスとアメリカでは国内大会に男性のシンクロ選手の参加が認められていたので、これまでもステファン・メルモン氏など現在振り付け師として名高い方が男性シンクロナイズドスイマーとして活躍してきた歴史があります。

現役選手を引退してからは米国ラスベガスでショーに出ていて、その技術はいまだ衰えを知りません。

ボウフィスは「世界水泳に男性が出場できるということそのことが、私の勝利だ」と語っていましたが、その喜びは何物にも代えがたいのでしょう。

いや、もう早く皆さんにご紹介したい・・・・

なんといっても、陸上動作が素晴らしい。

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これ見てください。もう、私はメロメロです。

フランスはミックスデュエットのフリーのみに出場します。

ちなみに、私のデデューへの思いを語った2009年の世界水泳ローマ大会の記事はこちらからご覧いただけます。

https://www.tv-asahi.co.jp/announcer/special/ws_roma2009/04.html

 いよいよ、明日、25日から世界水泳カザン2015が始まります。お楽しみに。

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会場の大きさが演技に影響する?! 世界水泳ロシア・カザン便り2

投稿日:2015年07月24日 15:08

世界水泳カザンの会場に到着してびっくり。

話には聞いていましたが予想以上の大きさです。

世界水泳の歴史の中でもこれだけ大きな会場で行うのは前代未聞。

それもそのはず、このカザンアリーナはサッカー場で、2018年にはここでワールドカップも開かれる予定なのです。

20150723_084900

このアリーナの外壁には大きなビジョンが備え付けられていて、その迫力は満点でした。

この中央の画像だけでなく、両サイドにある青い地に白文字が書かれているところもビジョンとして動画が映されるのです。

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このサッカー場の中に仮設のスタンドを作って、中央にプールを作って出来上がったのが今回の世界水泳カザン2015の会場です。

最上段から撮影するとこんな感じになります。

仮設のゆらゆら揺れる会談を鉄パイプにつかまりながら最上段まで行くのは高所恐怖症状態で足がすくみそうになりました。

何か物を落としたら、カランカランと音を立てながらそのまままっさかさまに落下です。

よく見ると、ネットのようなものはありましたが、大勢のお客様が入る中で、この仮設スタンドの耐久性はどのくらいなんだろうと余計なことまで考えてしまいました。ロシアの方はお一人お一人の体重も重めですからねえ。

シンクロのソロの演技など、豆粒のようにしか見えません。

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この会場に来て驚いたのは私だけではありませんでした。

日本の井村ヘッドコーチも、「こりゃ、あかん」と頭を抱えたそうです。

今年に入ってから5月のジャパンオープンまではJISS(国立スポーツ科学センター)で合宿をして作品を作ってきましたが、辰巳国際水泳場の大きな空間で演技をしたときに、スカスカに見えてしまったのだそうです。JISSは天井が低く外光がそれほど入ってこない空間で、コーチが立っているところとプールの距離も近いので、そこで見えるものと、広い会場で見えるものは全く違うとのことでした。

その後、天井が非常に高い大きな大阪のなみはやドームで合宿を行い、かなり盛り込んだ密度の高い演技に変更してきました。

そこまでしてきたのに・・・・この会場に一歩足を踏み入れた途端、「こりゃ、あかん」です。

どうですか、この大きさ。

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選手から見ると、スタンドがこんな風にせりあがって見えます。

普段は空が見えるスタンドの中央に仮設の屋根をかけたものの、その屋根も高い高い・・・。

プールの幅もふつうシンクロナイズドスイミングを行うプールよりも広いのです。

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さらに、井村さんにとって驚きだったのは、審判が座る審判代の位置です。

競泳も同じ会場で行うことから、テレビの撮影用にレールカメラが設置されています。

その奥に審判台が置かれているので、審判はプールの端から4mほど離れて演技を見ることになります。

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そこで緊急対策を立てました。

カザンに到着してから井村さんはなんと、演技を変得る作業に入ったのです。

「こんな離れていては、細かな演技は見えへん!」

演技の細かな部分をカットし、さらに一人一人が肩甲骨や骨盤から大きく動くように変更したのです。

 

20150723_140344トリミング

こうした大きなプールでは細かな小技よりも、体の芯がしっかりしていてエネルギーがほとばしってくるようなパワーのある演技が映えるとのこと。

経験に裏打ちされたこの見立てが、本番でどう出てくるでしょう。

いやはや、予期せぬことがたくさんありますね。

 

それにしてもカザンは朝夕は涼しくて、シャツにジャケットだけでは寒いくらい。

選手が風邪をひかないようにと願うばかりです。

 

 

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本日、報道ステーションでシンクロ特集。世界水泳ロシア・カザン便り 1

投稿日:2015年07月23日 13:21

カザンに到着しました!
7月25日からこの地で世界水泳が行われます。
7月25日から8月1日までシンクロナイズドスイミング
8月2日から8月8日まで競泳です。
その他、飛込み、高飛び込み、オープンウォーター、水球などが行われる水のスポーツ世界選手権です。

昨夜、22時過ぎにホテルに到着して、真っ暗だったので何もわからない状態だったのですが、朝、窓からの景色はご覧のとおり。
かつてのモスクワや東ドイツの景色と似ているなあというのが第一印象でした。

20150723_055221

 

まずは、カザンってどこ?どんな都市なの?というお勉強。

カザンはモスクワから800キロほど東にある都市です。モスクワから1時間5分のフライトでした。

カザンはロシア連邦に属するタタールスタン共和国の首都です。タタール文化の中心で、ロシア国内でも十指に入る規模の大都市なんだそうです。

ところでタタール人って聞いたことはあるけれど、よくわからないので、調べてみました。

モンゴル帝国崩壊後、タタールは遊牧明の総称、モンゴル人の代名詞として使われるようになったそうです。

タタールは「韃靼」とも呼ばれています。間宮林蔵が発見した間宮海峡はダッタン海峡ともいわれ、タタール海峡とも言われています。

「ダッタン海峡」・・・そうそう、小学生の時でしたか、国語の時間に習った詩がありましたね。

てふてふが一匹 韃靼海峡を渡って行った (安西冬衛)

それからタルタルステーキ。生肉のユッケのようなステーキのことですね。

さてさてタタールスタン共和国の民族は、タタール人が大勢を占めていますが、タタール人は、ロシア連邦全体でも、ロシア人に次ぐ規模の人口を有しているそうです。
またこんな情報もありました。「ロシア革命の立役者となったレーニンはタタール人ではあありませんが、首都のカザンにあるカザン大学中退です。」 へええ・・・ですね。
ウェブ情報によれば、「タタール人の言語は、チュルク系のタタール語です。宗教は、イスラーム教徒が大勢をしめています。基本的に、アジア系騎馬民族の末裔なので、世界中に移動してきた歴史があり、大概の諸国に、タタール人コミュニティがあります。しかし、国家を有したことは、ロシア連邦の連邦内の共和国としてですが、近現代では、タタール共和国のみです。タタールスタンはロシア連邦内の共和国の一つでタタール人が多数を占めており独立を試みた事もありましたが今はロシア連邦内に円満に収まっており、ロシア連邦内の少数民族の中で最大の人口があり、それを使って中央政府にも一定の政治的影響力を維持しています。」

さて、このところカザンはスポーツのイベントに力を入れているようです。

2013年の夏季ユニバーシアードを開催し、今回、世界水泳を行い、さらに2018 FIFAワールドカップの開催都市にもなっています。

スポーツイベントを利用して国際的に都市をアピールしたいと考えているようです。

さあ、そのカザンで25日から行われるシンクロナイズドスイミング、日本は2008年の北京オリンピック以来のメダル奪還を目指します。昨シーズンから日本ナショナルチームコーチに返り咲いた井村雅代さんが、どのように選手たちの肉体と精神を変えていったのか、そしてどんなトレーニングを行ってきたのかを取材してきました。その様子を今夜、7月23日報道ステーションのスポーツコーナーで放送いたします。ホワイトボードに書かれたこのイラストに、とても素敵な物語がありました。是非、お見逃しなく。

20150720_161856 20150720_161428

さらには、今回の世界水泳から男女ミックスが行われますが、あのフランスのレジェンド、ビルジニー・デデューが復帰します。

7歳と4歳の男の子の母親となったデデューが見せる演技の素晴らしさは、かつてのソロの時以上のものになりそうな気配。

20150629_122118 (1)

今夜23日の報道ステーションは「シンクロ祭り」でお送りいたします。

私宮嶋もカザンの本会場プールからお伝えする予定です。

では、今夜お会いいたしましょう。

 

 

 

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