2015年3月
    4月 »
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  
  • mixiチェック

グッドコーチに向けた7つの提言

投稿日:2015年03月22日 10:12

この二年間、日本のスポーツ界には様々な膿が噴出してきました。女子柔道日本代表選手に対する暴力問題を皮切りに、桜宮高校のバスケット部員自殺問題から、競技団体の不正受給などガバナンスの問題まで、日本スポーツ界の最大の危機とも言える状況でした。こうした重大な局面の中で、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを控え、日本のスポーツを扱う文部科学省のスポーツ・青少年局が音頭を取り、スポーツ界をなんとしても変えていかなくてはいけないという動きが起きてきました。

そんな中、まずは選手と指導者の関係を変えていこうという、グッドコーチに向けた「7つの提言」が3月13日に文部科学省から発表されました。

この提案は文部科学省が有識者等を集めて作った「コーチング推進コンソーシアム」の会議によって承認されました。実は私もこの「コーチング推進コンソーシアム」の委員を務めてきました。なかなか素敵な7つの文言です。このままの日本のスポーツ界じゃだめだ!変えなくては!という意識が強く感じられると思います。

20150322_095145

内容は以下の通りです。

——————————————————————————————————
グッドコーチに向けた「7つの提言」

スポーツに関わる全ての人々が、「7つの提言」を参考にし、新しい時代にふさわしい、正しいコーチングを実現することを期待します。

1 暴力やあらゆるハラスメントの根絶に全力を尽くしましょう
暴力やハラスメントを行使するコーチングからは、グッドプレーヤーは決して生まれないことを深く自覚するとともに、コーチング技術やスポーツ医・科学に立脚したスポーツ指導を実践することを決意し、スポーツの現場における暴力やあらゆるハラスメントの根絶に全力を尽くすことが必要です。

2 自らの「人間力」を高めましょう。
コーチングが社会的活動であることを常に自覚し、自己をコントロールしながらプレーヤーの成長をサポートするため、グッドコーチに求められるリーダーシップ、コミュニケーションスキル、論理的思考力、規範意識、忍耐力、克己心等の「人間力」を高めることが必要です。

3 常に学び続けましょう。
自らの経験だけに基づいたコーチングから脱却し、国内外のスポーツを取り巻く環境に対応した効果的なコーチングを実践するため、最新の指導内容や指導法の習得に努め、競技横断的な知識・技能や、例えば、国際コーチング・エクセレンス評議会(ICCE)等におけるコーチングの国際的な情報を収集し、常に学び続けることが必要です。

4 プレーヤーのことを最優先に考えましょう。
プレーヤーの人格及びニーズや資質を尊重し、相互の信頼関係を築き、常に効果的なコミュニケーションにより、スポーツの価値や目的、トレーニング効果等についての共通認識の下、公平なコーチングを行うことが必要です。

5 自立したプレーヤーを育てましょう。
スポーツは、プレーヤーが年齢、性別、障害の有無に関わらず、その適性及び健康状態に応じて、安全に自主的かつ自律的に実践するものであることを自覚し、自ら考え、自ら工夫する、自立したプレーヤーとして育成することが必要です。

 社会に開かれたコーチングに努めましょう。
コーチング環境を改善・充実するため、プレーヤーを取り巻くコーチ、家族、マネジャー、トレーナー、医師、教員等の様々な関係者(アントラージュ)と課題を共有し、社会に開かれたコーチングを行うことが必要です。

7 コーチの社会的信頼を高めましょう。
新しい時代にふさわしい、正しいコーチングを実践することを通して、スポーツそのものの価値やインテグリティ(高潔性)を高めるとともに、スポーツを通じて社会に貢献する人材を継続して育成・輩出することにより、コーチの社会的な信頼を高めることが必要です。

_________________________________

いかがでしたか?
この7つの提言をみんなに知ってもらおうと、文部科学省の方が手作りで作ったのがこれ。

国立競技場のお客さんのパワーに押され気味になっている文字ですが、そこは手作りということでご愛嬌。

11062101_736223493161129_6422434488990796392_n

そして、この提言が作られることになった過程についてもこのように記されています。

——————————————————————————————
「コーチング推進コンソーシアム」(以下、「コンソーシアム」という。)は、「スポーツ指導者の資質能力向上のための有識者会議(タスクフォース)報告書」(平成25年7月)に基づき、オールジャパン体制でコーチング環境の改善・充実に向けた取組を推進するため、我が国を代表するスポーツ関係団体や大学、クラブ、アスリートなどを構成員として設置(平成26年6月)されたものです。

我が国においては、2020年オリンピック・パラリンピック東京大会を契機として、世界に誇れる我が国のコーチングを確立するとともに、2020年以降も有形無形のレガシーとして、持続可能なスポーツ立国の実現に向けた取組が一層求められています。

そこで、コンソーシアムでは、全ての人々が自発性の下、年齢、性別、障害の有無に関わらず、それぞれの関心・適性等に応じてスポーツを実践する多様な現場でのコーチングを正しい方向へと導くため、「グッドコーチに向けた『7つの提言』」を取りまとめました。

さらには、グローバル化が進展する現代において、国内はもとより、諸外国で活躍するコーチなど、国際社会の中でコーチングに関わる全ての人々にも参考としていただくことを期待しています。

今後、コンソーシアムの構成団体を通じて、7つの提言を広く関係者に呼びかけ、コーチング環境の改善・充実を図っていくこととしています。

平成27年3月13日
コーチング推進コンソーシアム

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ご参考までに、コーチング推進コンソーシアムのメンバーを記しておきます。

コーチング推進コンソーシアム構成員

※敬称略、五十音順

阿江 通良  一般社団法人日本体育学会会長

浅川  伸  公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構専務理事

浅野 祥三  公益財団法人日本レクリエーション協会常務理事

尾縣  貢  公益財団法人日本陸上競技連盟専務理事

小野  力  公益財団法人全国高等学校体育連盟会長

勝田  隆  独立行政法人日本スポーツ振興センタースポーツ開発事業推進部長

菊山 直幸  公益財団法人日本中学校体育連盟専務理事

桑田 健秀  公益財団法人日本体育協会総合型地域スポーツクラブ全国協議会幹事長

監物 永三  公益財団法人日本体育協会副会長

小林 勝法  公益社団法人全国大学体育連合専務理事

佐藤 真海  サントリーホールディングス株式会社CSR推進部

島内 憲夫  全国体育系大学学長・学部長会幹事大学順天堂大学スポーツ健康科学部長

清水 隆一  清水隆一コーチングカレッジ株式会社代表取締役社長

園山 和夫  公益社団法人全国スポーツ推進委員連合専務理事

田辺 陽子  日本大学法学部准教授

友添 秀則  早稲田大学スポーツ科学学術院長・教授

萩原 智子  公益財団法人日本水泳連盟理事

萩原 美樹子   JX日鉱日石エネルギー株式会社広報部JX-ENEOSバスケットボールクリニック専任コーチ

古垣  玲  埼玉県教育局市町村支援部スポーツ振興課長

水原 由明  公益財団法人日本障がい者スポーツ協会スポーツ推進部長

宮嶋 泰子  株式会社テレビ朝日編成制作局アナウンス部兼編成部エグゼクティブアナウンサー

森岡 裕策  文部科学省スポーツ・青少年局スポーツ振興課長

山下 泰裕  公益財団法人日本オリンピック委員会アントラージュ専門部会長

以上

 

なんとなく、日本のスポーツ界全体が変わろうとしていることはお分かりいただけましたでしょうか?

日本のスポーツは学校体育から始まっていたので、生徒と教師という上下関係がそのまま持ち込まれてきました。

また明治5年の学制によってスポーツが教育の中に入ってきたので、この時代の富国強兵、軍隊の思想が体育やスポーツの中に色濃く残り、体育会という特殊な村社会を築いてきました。体育会の中には良いところもあるのですが、現代社会にマッチしない点も残っており、その部分が暴力やハラスメントにつながると考えられています。

そこで、選手と指導者の関係をもう一度見直し、スポーツが人間の生活にってどんな意味を持っているのか、根本的な部分から考え直していこうということになったのです。

日本のスポーツがこれからどんどん変わっていくことを強く望みながら今日の報告を終えます。

これからも、文部科学省の中での動きや、スポーツ庁についてなど、様々な情報を皆さんにお伝えしていきます!

 

宮嶋泰子(みやじま やすこ)
テレビ朝日スポーツコメンテーター
オリンピック取材は1980モスクワ大会から2014ソチ大会まで夏冬合わせて17回を数える。
パラリンピックも1992年バルセロナ、1996年アトランタ、1998年長野、2000年シドニーと多数特集番組を制作。
スポーツニュースキャスター、スポーツ中継実況、ニュースステーションや報道ステーションでは企画、取材、編集、ナレーション、スタジオまですべてをこなしてスポーツドキュメンタリー特集の制作を行ってきた。特集制作数は200本を超える。
文部科学省中央教育審議会スポーツ・青少年分科会委員
文部科学省政策評価に関する有識者会議メンバー
文部科学省コーチングコンソーシアムメンバー
日本体育協会広報.・スポーツ情報専門部会委員、地域スポーツクラブ育成専門委員会委員
等歴任

 

 

 

 

  • mixiチェック

スポーツコメンテーターの宮嶋泰子です!

投稿日:2015年03月03日 22:41

1891451_1026876084008978_5276562086298424108_o

 

2015年2月1日からテレビ朝日スポーツ局所属でスポーツコメンテーターとなりました宮嶋泰子です。これまではアナウンス部から様々な情報発信をしてきましたが、これからはスポーツ局のこのブログでお伝えしていくことになります。どうぞよろしくお願いいたします。

さて、最初にお伝えする話題は、今週土曜日、3月7日土曜日の18時からBS朝日で放送されるザ・インタビュー~トップランナーの肖像~です。

私のお隣に立つ方は、そう、ご存じ鈴木大地さん。1988年のソウル五輪水泳で金メダルを獲得されました。スタートからずーと水の中に潜っているバサロ泳法、当時はバサロが流行語になったほどでした。

その大地さん、史上最年少、47歳で日本水泳連盟の会長になりました。

何をするにも大地さんの考え方はちょっと変わっています。何が変わっているのかって・・・

それは番組を見てのお楽しみ。なるほど・・・こうした人生の切り開き方、素敵ですね。

是非ご覧ください。

番組のウェブサイトはこちらから
http://www.bs-asahi.co.jp/interview/

フェイスブックはこちらから。動画もありますよ。
https://www.facebook.com/zaintabyu

では、土曜日にお会いいたしましょう!

 

 

  • mixiチェック

フォトギャラリー

フォトギャラリーを詳しく見る≫