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史上最強体操選手 内村航平誕生!

投稿日:2016年08月11日 11:42

こんなに見ながら痺れる試合は体験したことがありません。

体操でここまで激しい競り合い、最後の最後に、パーフェクトな演技が展開されて逆転!

鉄棒の離れ業では、日本中が、一緒にドキドキしていたことでしょう。

もう、見ながらへとへとでした。

やっているほうはどれだけしんどかったか・・・

内村選手の試合後のコメントを聞きながら、その偉業の裏の苦労がわかりました。

 

体操男子個人総合、オリンピック二連覇は1968年のメキシコ五輪、1972年のミュンヘン五輪の加藤沢男さん以来の快挙です。

どれだけ大変な試合だったか、電光掲示板の数字を見ながら振り返ってみましょう。

最後には内村選手の試合後のコメントをたっぷりお届けします。

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内村選手とウクライナのベルニャエフの死闘、ともに第一班でゆかの演技から始まりました。

最初のゆかは内村選手の得意種目。着地もピタリと決めて、ガッツポーズが出ました。

難易度を示すDスコアーは6.900 完遂度のEスコアーが8.866で15.766

 

一方のベルニャエフ、Dスコアーは内村と同じ6.900 しかし、Eスコアーが悪く8.133 得点は15.033

ベルニャエフは6位スタートとなりました。

ここで一種目めでトップに立ったのは、二班に入りあん馬からスタートした英国のウィットロック。

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2種目めはあん馬です。

内村選手、この種目もしっかりこなし、両手でガッツポーズ。

村選手のDスコアーは6.200 Eスコアーは8.700  合計で14.900です。

一方、ベルニャエフのあん馬は内村選手より難しい技を入れたDスコアー7.000です。

Eスコアーは8.533で合計15.333

ここで、

1位内村、2位英国のウィットロック、3位ベルニャエフとなります。

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3種目めは、つり輪。

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内村選手のDスコアーは6.200 Eスコアーは8.5333 合計は14.733

演技後、キリトルTV式に言えば「やったあ」と内村選手が叫んだように見えました。

 

しかし、このつり輪からじわじわとベルニャエフの快進撃が始まるのです。

Dスコアーは6.600と内村をはるかに上回る難しさ。それをピタリと吸い付くような着地で決め、Eスコアーが8.700

合計15.300のトップスコアーをたたき出したのです。

同時に、2班で跳馬で高スコアーを出したウイットロックも2位に上がってきて、内村は3位となってしまいます。

 

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この3種目め、つり輪で一気にトップに立ったベルニャエフ

内村とベルニャエフの心理的なせめぎあいもここから本格的になってきます。

 

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4種目めは内村が得意な跳馬。

Dスコアーは6.200  これを見せつけるようにしっかり決めてEスコアー9.366 合計15.666

 

続くベルニャエフもDスコアー6.000 をまるで地面に吸い付くかのような着地で、Eスコアー9.500をマーク。

合計15.500 

二人の差は0.401になります。

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跳馬を終えると、残りは平行棒と鉄棒です。

じっと手首のストレッチをしながら集中していく内村選手。

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コーチの間に身を隠すようにして、身体と心を鎮めるベルニャエフ

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5種目の平行棒

ベルニャエフがトップバッターで演技を行います。

なんと、Dスコアーは驚異的な7.100

これを決めてEスコアー8.800で 合計15.500  段違い平行棒でトップのスコアーをたたき出します。

 

最終演技者となった内村はDスコアーの難易度こそ6.200 他の選手にはない美しい動きを見せますが、Eスコアー8.800で合計15.600

 

二人の差は0.901

この差を鉄棒で挽回することはほぼ不可能と思える数字でした。

 

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最終種目の鉄棒

内村の得意とするこの種目はDスコアーは7.10

一方のベルニャエフのDスコアーは6.500

内村が完ぺきな演技をすれば・・・・・可能性はないわけではないかもしれない・・・・

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着地はピタリ!

内村のEスコアーが8.700 

合計15.800でトップのスコアーを出したのです。

トータル92.365

 

一方、ベルニャエフは難易度では内村に劣るものの、確実にこれを決めれば、0.9の差をもって逃げ切ることができるのです。

しかし、運命の女神は、内村にウインクしたようです。

ベルニャエフの着地が少しばかり揺らぎ、得点が14.800  

トータル92.266

 

この瞬間、内村が0.09ポイント逆転し、優勝を決めたのです。

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激闘でした。

こんな体操競技のバトルを見たことがありません。

日の丸とウクライナの国旗を肩にかけながら互いにたたえあう二人の姿。

限界まで戦ったものだけが分かち合える深い喜びと心地よい疲労を見て取ることができました。

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ロンドンオリンピック個人総合優勝に続いてこのタイトルをものにした内村選手の気持ち。

それは意外なものでした。

 

この後、内村選手のミックスゾーンと記者会見での発言をまとめてみました。

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内村航平個人総合二連覇 ミックスゾーン

 

Q:最後までどうなるかわからない試合でした。

A:オレグが絶対に来ることはわかっていたので、僕の後に毎回演技をしていたのも全然見ていなかったし、点数は場内アナウンスで聞こえていたので、どれくらいの点差かというのも自分の中でわかっていて、最後の鉄棒勝負になるだろうなというのは、最初の試合に入る前からそういう展開を予想していたので、最後の鉄棒で自分の演技ができなければ絶対に負けると。で、自分の演技ができたのでこれで負けても僕は悔いがないと、そのあとのオレグの演技は見ずに、ただ待つだけでした。

 

Q:オレグ選手との差は0.09ポイントでした。金と銀を分けた一番のポイントはどこでしょうか。

A最後の鉄棒で、僕は自分の演技ができて着地を止めることができた。そこだと思っています。

 

Q:KOHEI UCHIMURAは世界最高の体操選手であると、世界中のメディアが評していますが、ご自身としては?

A:今日はぎりぎりの戦いだったので、僕の中では次はないかなと思っています。

 

Q:日本で応援してくれていた奥様が内村選手の演技を見終わった後、泣き崩れていました。なんと言葉をかけてあげたいですか?

A:やあもう、みんなが、試合に行く前とかも、あまりプレッシャーを与えないようにいつも通り、試合のことも何も話題を出さずに送り出してくれたので、何か月間間は僕に気を遣わせてばかりだったので、帰ったら、存分にこき使っていいよって思ってます。

 

Q:今日の調子は?

サブ会場の練習からすごくしんどくて、気持ちで負けたら最後まで持たないなと思っていて、自分の体操人生の中で一番集中できた日だと思っていて、だからこそ6種目ミスなく演技が揃えられたと思うし、最後の最後で勝負所で自分の持ち味を出せたからこそ、金メダルが取れたのかなと思っています。

 

Q:美しい演技を目指していきたいと言っていましたが、何か、これで見えてきたものはありましたか?

次はないというのが見えました。もうたぶん勝てないかなと。何か限界が見えてきた。進化というよりも、オレグ選手がすごいうことをやってきたので、本当にぎりぎりで勝ったという感じなので、次はないと。ちょっと残念ですけれど、それはそれで、金メダルは取れたのでまあいいかなと。最後の鉄棒で持ち味を出せたので、予選から個人総合まで、自分らしい演技ができたというのはよかったと思っています。

 

Q:しびれる展開でした。この激闘を通して改めて感じたことを。

やはりオレグ選手は強かったと思うし、やはり、個人総合でもこれだけ優勝してきて、どうやったら僕に勝てるかという対策をすごく徹底的にやってきたんだろうなと、次やったら絶対に勝てない、それぐらいの選手になったし、次からの世界の体操は彼に引っ張っていってほしいなという感じもあります。

 

Q:個人総合はもういいかなという感じですか?

今は、何も考えられないです。出し切りました。

 

 

男子個人総合記者会見 

海外の記者からも多くの質問がありました。

 

Q個人総合で44年ぶりに金メダルを連続で獲得した選手だが、それを支えるものは?

(1968年のメキシコ、1972年のミュンヘン加藤沢男氏以来)

A:2009年から20016年までずっと個人総合のタイトルを連覇しているが、今回ほど負けるんじゃないかと思った試合は今までなくて、今日は最後の鉄棒がすごくよかったので、この鉄棒で負けても悔いはないと思いました。

ここまで勝ち続けている理由は自分では答えは出ないが、自分の演技をやり続けられたから結果が続いているんじゃないかなと思います。

 

Q鉄棒に入る前腰の痛み、次の鉄棒に入る前の心境は?

A:平行棒の点数でオレグが途轍もない点数を出したのは場内アナウンスでわかっていたので、それに追いつく点数を鉄棒で出さなくちゃいけないと思っていた。平行棒は点数を意識しすぎていたので、鉄棒はシンプルにいつも通りやって着地を止めるだけだと考えて、冷静にいられたのが、いい鉄棒の演技につながったのではないかと思います。

 

Q内村にはほかの選手と違う点がある。審判が皆、内村に肩入れしているものがあると思わないか。

(私は個人的にこの質問は、内村選手を審判がひいきしているという意味で行われたものと思っていません。きっと内村選手の身体の動きのさばき方など、審判が求めるものを内村がもっていることを聞き出そうとしたのだと思っていますが、通訳された言葉では十分に伝わらなかったのではないかと思っています。)

 A:審判がぼくを依怙贔屓しているということですか?

まったくそんなことを思っていると思わない。得意種目、得意じゃない種目、高い点数、低い種目、いろいろあるし。あん馬と吊り輪は14点台ですし。オレグは15点台を取れる。それは審判に好かれているからではないと思う。自分が準備してきた演技をして、審判がそれを、同じ人間だが感情を入れずにやっていると思う。

 

Q:オレグに対して。

A:世界選手権6連覇、オリンピック2連覇を成し遂げて、0.1差もない選手が出てきた。次にオレグが出てきて勝てる自信はありません。ここまで日本の個人総合が強いという歴史を作ってきたので、それを受け継ぐ選手が日本から出てきてほしい。

オレグ選手には、全種目を高難度でやるという僕には信じられないことをやっているので、誰にもできないところまでもっともっとやってほしいとも思っています。

 

Q:あなたはヒーローですね。それについてどう感じていますか?

まだまだ体操というものが自分の中ではそこまで有名ではないのかなと思っているので、マイケルフェルプス、ウサインボルトは誰でも知っているが、内村は誰だという感じだと思うので、団体金を獲って、個人総合を勝って、僕の名前ではなく、体操というものを広めていきたいと思っています。

 

Q:2020の東京オリンピックがありますが、そこまでやりますか?

自分の生まれ育った国でオリンピックが開催され、それを目指せることなど人生においてほとんどないことだと思っているので、目指さなきゃいけないと思っていますが、現在28歳という歳で、東京の時は32歳。そこでベストな状況ではないと思うので、自分が、どうやったら代表に入れるか、東京オリンピックに出場できるかというのを、とりあえず休んで考えて、個人総合ではオレグにはかなわないので、種目を絞ってやらなくちゃいけないかなと思っているが、今ははっきり言えないが、今のところ出たい。出たら子供たちもしっかり記憶に残る年齢にもなっているので、子供に「負けない父親像」というのを見せられたらいいかなと思っています。

 

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