多くの人の命や生活を奪った西日本豪雨。
雨が降ったあとは、台風一過のような晴天続きで、
私が取材させていただいた先週も
毎日のように夕焼けが広がっていました。
こんなに穏やかな表情をしている空が、
怒り狂ったようにあれだけの雨を降らせて、
あれだけの人の命や日常生活を奪うなど
誰が想像したでしょうか。
大切な人を失った方。
家も持っているものも全部流されてしまった方。
浸水して家が住める状態ではなくなってしまった方。
家が泥だらけになってしまった方。
様々な方がいらっしゃいました。
その中に、
もし、家が新しく建ったとしても、
新しい家具がそろったとしても
水や電気が通ったとしても、
元通りの生活に戻れる時は来ないだろうな…
とお話してくださった方がいました。
“復旧”ってなんだろう。
この方の一言をきっかけに深く考えるようになりました。
新しく家が建っても、新しい家財があっても
傷ついた心は戻って来ない。
亡くなった方は戻って来ない。
真の復旧とはなんなのでしょう。
心に元気が戻って来ることなのでしょうか。
人によっても違うのでしょうか。
被災されたみなさんに
いち早く穏やかな生活が戻り
そして、心がたくさんの幸せで満たされますように。