2014年02月02日 09:30

 こんにちは。“題名舞台裏ウォッチャー”キャンディーです。明日は節分ですね。節分と言えばやはり「鬼は外 福は内」の豆まきを思い浮かべますが、最近は大阪を中心に行われていた“恵方巻き”が全国的に定着しつつありますね。コンビニにずらっと陳列されている姿は圧巻です。でも食べている姿はちょっとクラリネットを吹いている姿とカブります(笑)!ちなみに今年の恵方は「東北東」だそうです。

 さて今日は「ネット風実況中継」シリーズをお送りしました。「クラシック作品は長くて曲中どんなことを意味しているのか分からない」という方も、演奏者のつぶやきをガイドにすれば、ぐっと親しみやすくなると大好評のシリーズです。今回取り上げたのはピアソラ作曲「バンドネオン協奏曲」。一般的にはさほど有名な曲ではありませんが、哀愁漂うバンドネオンの音色に聴き入ってしまったのではないでしょうか。
 バンドネオンを取り上げるたびに楽器の複雑さを説明していますが、あらゆる面でバンドネオンは難しいです!
 まずは楽器の音並び。本当に何のためにこんなにややこしいのか?意地悪しているとしか思えません。小松亮太さんに不規則な音並びの理由を伺いましたが、明確な理由はないようです。ただ、「音の響き良さ」に関連しているのかも?とのことでした。
 大変なのは音並びだけではありません。楽器そのものを入手することがまずを以て難しい。そもそもバンドネオンは現在ほとんど生産されていなく、50年くらい前の中古楽器を使いまわしているとか。少なくとも日本では若手奏者もどんどん活躍してきているくらい人気があるのに、どうして新品を作らないのか?謎です。
 そしてバンドネオン作品といえばこの作曲家・ピアソラですが、彼の楽譜もガイド程度しか書いていないので、いかに弾きこなすかは演奏者自身のセンスに任されている、という難しさ!もちろん譜面がばっちり書かれていたところで自分らしさを追求することはどの楽器も難しいのでしょうが、楽器習得の入口でここまで難しいことのオンパレードだと、心が折れてしまいます。

 バンドネオンの音色がなぜあんなに哀しいのか、それはおそらく奏者の悲鳴でしょう(笑)!

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