2013年10月20日 09:30

 こんにちは。“題名舞台裏ウォッチャー”キャンディーです。今週は台風直撃で多大な被害が発生しましたが、皆さんご無事だったでしょうか。

 

 今日の放送でも告知しましたが、番組では12月に福島県郡山で「東日本大震災復興応援コンサート」を予定していますが、関東地方を直撃した水曜日が、ちょうど郡山への会場下見の日でした!もうこの日を逃すと下見に行くことができないため、台風が通り過ぎた後、交通機関の正常化を待ち、お昼過ぎに郡山に向けて東京駅を出発。無事に予定通り下見を行うことができました。

 今回の郡山収録では、福島県が故郷でいらっしゃる加藤茶さんを中心に坂本冬美さん、そしてももいろクローバーZといった豪華ゲストをお迎えしてお送りしますので、どうぞお楽しみに!

 

 さて今日の放送は「2013年話題となった隠れた名曲」をお送りしました。一般的にクラシック音楽とは、400年位前から主に西洋で生まれて現在まで演奏され続けている音楽を指していますが、実際に何曲存在するかはもはやカウント不能なほどあります。しかし、一般的に知られている「クラシックの名曲」は本当に数えるほどで、CDで「クラシック名曲集」として売り出されているのは、いつもほとんど同じ範疇から選ばれているように感じられます。なのでクラシック音楽の印象が、さもするといつも名曲集に選ばれる作品だけのイメージにもなりかねないのです。

 これは一つはレコード会社を始め、安易に選曲してしまっているマスコミ音楽界の責任でもあります。本当はもっと広くもっと深くもっと激しいはずのクラシック音楽ですが、新しい定番として認められるためには、CMや映画のテーマ曲として印象深く使用されることくらいしか、作品のメジャー化が望めないのも現実です。

 そのような中、今回取り上げたリスト作曲「巡礼の年」は、ある意味非常に珍しい形でのヒットです。なぜなら小説の中に文字としてしか登場していないからです。音楽を耳にしたことがないのに、CDが飛ぶように売れたのは、やはりこれは村上春樹という天才の文章の魅力に他なりません。いかに文字だけで音を想像させるか。読者にイメージを持たせながら実際の音楽への興味に導くなんて、本当に素晴らしいです。

 

 こういったきっかけで、愛好家以外にはなかなか知る由もないクラシックの作品にスポットライトが当たることは、非常に嬉しいことです。今日の特集は、このまれに見るヒットに便乗し、他にも今年アニバーサリーを迎えた作曲家の「隠れた名曲」をお送りしました。プロコフィエフの作品にしても、初めて耳にする方には「これがクラシック音楽?」と違和感を感じられることもあるかと思うほど、激しくてかっこいいですよね。

 まだまだ埋もれた名曲が山ほどあります。番組ではこれからもそういった作品をどんどん取り上げていきたいと思いますので、お楽しみに!

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視聴者からのコメント
2013年10月20日 18:03
題名ファン

台風の被害はすさまじいものですね。まだ復興してない地域にも遠慮なく牙をむける。この夏初めて東北に行きました。秋田で大雨の被害があった日・・山形は穏やかでした。申し訳ないくらいに・・なので映像で見る限りなのですが。そんな中支援のコンサートのお話。あんなにお忙しいのによくぞと感激します。テレビで見るだけですが応援します。