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題名のない音楽会55周年 令和スペシャルコンサート

投稿日:2019年11月02日 10:30

今週は番組開始55周年を記念した「題名のない音楽会」スペシャルコンサートの第2回をお届けしました。和洋それぞれの楽曲が日本を代表する名手たちによって演奏されました。
 一曲目はヴィヴァルディの有名な「四季」のメドレー。ヴィヴァルディがヴェネツィアの四季折々の情景を描写した協奏曲集です。本来は「春夏秋冬」の順で演奏されますが、今回は萩森英明さんの巧みな編曲によって、「夏」の嵐から始まり、豊穣の「秋」、寂寥とした「冬」を経て、最後は晴れやかな「春」で終わるという趣向になっていました。
 本来、この曲ではひとりのヴァイオリン奏者がソロを務めますが、なにしろ今回の「55周年祝祭オーケストラ」はメンバーのひとりひとりが主役級のソリストばかり。ヴァイオリンだけでも川久保賜紀さん、小林美樹さん、周防亮介さん、成田達輝さん、南紫音さん、山根一仁さん、米元響子さんといった超強力メンバーがそろっています。とてもだれかひとりをソロに選ぶことなどできません。そこで、次々とソリストが交代しながら演奏するというスタイルになりました。
 それにしてもこの「55周年祝祭オーケストラ」が作り出す響きの美しさと来たら! あれだけの潤いと艶やかさ、精緻さをもったサウンドはめったに耳にできるものではありません。
 二曲目の「伝統から革新への序破急」では、邦楽器の分野で独自の道を切り開くアーティストたちが集まって、これまでにないアンサンブルを実現させました。リハーサルは談論風発といった様子。伝統的書法による「序」、現代的な発想による楽器法や奏法が用いられた「破」、祝祭感あふれる「急」からなる三部構成で、全体を通して聴くとひとつの大きな物語が浮かび上がってくるような作品になっていました。

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