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第29回出光音楽賞 受賞者ガラコンサート

投稿日:2019年09月28日 10:30

若手音楽家の登竜門である出光音楽賞。第29回となる今回は、ヴァイオリンの郷古廉さん、ピアノの牛田智大さん、箏のLEO(今野玲央)さんが受賞しました。受賞者ガラコンサートでは秋山和慶指揮東京フィルと共演。それぞれの演奏に受賞者の個性がよくあらわれていたように思います。
 チャイコフスキーの「ワルツ・スケルツォ」を演奏したのは郷古廉さん。キレのあるテクニック、明快な表現によって、25歳とは思えない成熟度の高い音楽を披露してくれました。ストラディヴァリから輝かしく豊麗な音色を引き出していたのも印象的。チャイコフスキーのヴァイオリン曲というと、まっさきに協奏曲が思い浮かびますが、こういった優雅な小品も味わい深いですよね。
 牛田智大さんはまだ19歳という若さ。11歳の頃の映像にあったように、その美少年ぶりから、アイドル的な人気を獲得していたピアニストです。あまりに人気が先行してしまったため、彼の今後の活動はどうなるのだろうと案じた方もいたかもしれませんが、昨年の浜松国際ピアノコンクールで見事に第2位を受賞して、着実な成長ぶりを示してくれました。曲はプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番より。従来の牛田さんのイメージからすると、意外とモダンな曲を選んだように感じましたが、実はこの曲が「ピアニストに憧れるきっかけの曲」だったとは。わたしたちはまだまだ牛田さんのことをよく知らないのかもしれませんね。高揚感にあふれた演奏で客席を沸かせました。
 LEOさんは箏という伝統楽器を奏でながらも、前例のない道を切り開く新世代のアーティストです。練習場面で箏にギターのエフェクターをつなげていたのにはびっくり。曲は現代の作品で、肥後一郎作曲の「箏と弦楽合奏のための一章」。西洋音楽の語法によって箏とオーケストラが一体になった、LEOさんにふさわしい作品です。幻想味と生命力に富んだ音楽が深い余韻を残しました。

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