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霧島高原にチェロ32人大集合! 日本で最も古い音楽祭

投稿日:2019年08月24日 10:30

今週は鹿児島県の霧島市よりお届けしました。1980年に始まった霧島国際音楽祭は、日本の音楽祭の草分けともいえる存在。伝統的にクラシック音楽の世界では、夏になると風光明媚な土地で音楽祭が開かれます。かつて、ゲヴァントハウス管弦楽団のコンサートマスターを務めていたゲルハルト・ボッセが来日した際、鹿児島ですぐれた音楽家たちによる講習会と演奏会を開こうと提案したことがきっかけで、この音楽祭が始まりました。大自然に囲まれて音楽に浸るのは格別の体験でしょう。
 現在、音楽監督を務めるのが堤剛さん。日本を代表するチェリストであると同時に、東京のサントリーホール館長も務めていらっしゃいます。そんな堤さんのもとに、30人を超えるすぐれたチェリストたちが集まって、チェロ・オーケストラが組まれました。同じ楽器がこれだけ集まってオーケストラを組めるのは広い音域を持つチェロだからこそ。メロディを奏でることもできるし、低音でアンサンブルを支えることもできる。そんなチェロの万能性がよくあらわれていたと思います。
 一曲目に演奏されたのは、グリーグの「ホルベアの時代より」前奏曲。本来はヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスによる弦楽合奏で演奏される作品です。チェロ・アンサンブルによるコクのある重厚な響きが、原曲とはまた違った味わいをもたらしてくれました。
 驚いたのは、最後のドヴォルザークのチェロ協奏曲です。まさか、この曲を4人のチェリストで演奏してしまうとは! 本来は独奏チェロと80人規模のオーケストラが共演する作品です。円熟期のドヴォルザークが書いた傑作で、おそらくあらゆるチェロ協奏曲のなかで、もっとも演奏されているのがこの曲でしょう。原曲の持つ雄大なスケールに代わって、小編成ならではの親密な雰囲気が伝わってきました。

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