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卒業ソングが交響曲になった!卒業シンフォニーの音楽会

投稿日:2019年03月02日 10:30

今週は番組ならではの「卒業シンフォニー」をお楽しみいただきました。交響曲(シンフォニー)とは主に4つの楽章で構成され、それぞれの楽章の基本的なキャラクターが定められたオーケストラ曲のこと。4曲の卒業ソングが大作曲家たちの作風を借りて、交響曲に変身しました。

第1楽章は斉藤由貴の「卒業」をモーツァルト風に。ピアノ学習者にも人気の高いピアノ・ソナタ ハ長調K.545のメロディで始まり、「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」を引用しながら、「卒業」がモーツァルト風に展開されます。

第2楽章は荒井由実の「卒業写真」がドヴォルザークと合体。ともにノスタルジックな曲調が共通するということで、交響曲第9番「新世界より」が登場しました。「卒業写真」と「新世界より」が同時進行するという編曲の妙技にはびっくり。

第3楽章は太田裕美の「木綿のハンカチーフ」にベートーヴェンが融合するというまさかの組合せ。交響曲第7番と一体化して「木綿のハンカチーフ」がリズミカルに変身。「田園」や「第九」も混入して、ベートーヴェン風の執拗さも演出されていました。

そして第4楽章はフィナーレ。イルカの「なごり雪」にラフマニノフの交響曲第2番が寄り添います。第3楽章の思いきり甘美なメロディで始まって、そこから「なごり雪」が浮き上がってきて、ふたつの曲が同時進行する離れ技。終楽章で第1楽章から第3楽章までの先行楽章を回想するという、ベートーヴェンの「第九」に端を発した趣向も取り入れられていました。

指揮の鈴木優人さんもおっしゃっていましたが、もともとクラシック音楽の世界でも、過去の作曲家の作品や当時の流行歌などを自作に取り入れることは決して珍しくありませんでした。今回の「卒業シンフォニー」を編曲してくださったのは萩森英明さん。アイディアに富んだ編曲に感服するほかありません。

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