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和楽器プリンスの音楽会

投稿日:2018年12月17日 09:58

今週は箏曲プレイヤーのLEO(今野玲央)さん、三味線プレイヤーの上妻宏光さん、おふたりの和楽器界のプリンスにご出演いただきました。
 LEOさんはアメリカ人の父と日本人の母を持つ20歳。スラリとした演奏姿がカッコよかったですよね。現在、東京藝大邦楽科に在学しています。東京藝大といえばクラシック音楽の世界ではだれもが知る日本を代表する芸術大学ですが、国立大学だけあって、この大学には邦楽科も設置されています。しかも、一昨年には邦楽器の可能性を開拓するために、現代箏曲専攻分野が新設されました。伝統音楽の楽器というイメージが強い箏ですが、LEOさんのような現代箏曲に取り組む若いプレーヤーが登場することで、また新たな伝統が築かれていくのでしょう。
 LEOさんがいろいろな奏法をデモンストレーションしてくれたように、現代箏曲では楽器の使い方も本当に自由で多彩です。このあたりは現代音楽における西洋の伝統楽器の使い方と同様ですね。箏は音を発した後に音程に変化をつけられるところがおもしろいところ。また、無調側を使ったサウンドも印象的でした。不気味なサウンドで、ホラー映画なんかの効果音にも使えるかも!?
 上妻宏光さんの津軽三味線もとても現代的で、独創性にあふれています。朝倉さやさんの歌唱、ゆよゆっぺさんのDJとともに、山形民謡「最上川舟唄」を MOGAMIGAWA へとアップデイトしてくれました。これはもう日本や西洋といった区切りを超越した世界音楽といった感があります。最後のAKATSUKI はダンスカンパニーのDAZZLEが加わって、まさに踊るための音楽になっていました。
 三味線がアンプやチューナーにつながった「エレキ三味線」になっているのにはびっくりしました。エフェクターを使うと、まるでエレキギター。楽器の見た目とのミスマッチがなんとも言えません。

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