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絶滅危惧楽器 バンドネオンの音楽会

投稿日:2018年10月06日 10:30

バンドネオンという楽器、みなさんはご存知でしたか。バンドネオンが日本で知られるようになったのは、90年代にアストル・ピアソラの音楽がブームになったことが大きいと思います。アルゼンチンのバンドネオン奏者であり作曲家でもあるピアソラは、タンゴをベースにジャズやクラシックなどさまざまな音楽のスタイルを融合させて、まったく独自の音楽を生み出しました。
 ピアソラ本人は1992年に亡くなりますが、ピアソラが作曲した名曲はジャンルを超越した広がりを見せます。世界最高峰のヴァイオリニスト、ギドン・クレーメルがピアソラのアルバムをリリースしたこともあって、ピアソラの作品はクラシック音楽界でも一気に広まることになりました。もともとピアソラはパリで名教師ナディア・ブーランジェに師事して、アカデミックなクラシック音楽の教育を受けようとした時期もあったのですが、そのブーランジェがピアソラにタンゴの可能性を気づかせてくれたといいます。
 そんなピアソラ・ブームとともにバンドネオンの音色は日本の音楽ファンにも親しまれるようになりました。しかし小松亮太さんの説明にあったように、この楽器はボタン配列に規則性がなく、しかも蛇腹を引いたときと押したときで違う音が出るなど、習得は容易ではありません。おまけに楽器自体が稀少なのですから、これほど入門しづらい楽器もないでしょう。
 そんな珍しい楽器のバンドネオンですが、今回は6人ものバンドネオン奏者が一堂に会して「ラ・クンパルシータ」を演奏してくれました。日本でここまでバンドネオンが活発に演奏されているのは、いち早く活動を始めた小松亮太さんの功績あってこそ。ドイツで生まれたバンドネオンが、アルゼンチンに渡ってピアソラと出会い、今は日本で若い奏者たちに演奏されている。楽器の運命って、わからないものですね。

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