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4人のスターピアニストを知る休日

投稿日:2017年08月20日 09:30

今週は「4人のスターピアニストを知る休日」。假屋崎省吾さんが4人のピアニストを紹介してくれました。假屋崎さんといえばクラシック音楽通。ご自身もピアノを演奏されますし、都内のピアノ・リサイタルの客席で假屋崎さんの姿をお見かけすることもしばしば。コメントの端々からピアノ愛が伝わってきましたよね。
 ラン・ランが演奏したのはファリャの「火祭の踊り」。この曲は往年の大ピアニスト、アルトゥール・ルービンシュタインの十八番として知られるアンコール・ピースです。現代のピアニストであれば、ラン・ランほどこの曲が似合う人もいないのではないでしょうか。一瞬にして聴く人を虜にしてしまう華やかさはこの人ならでは。
 ユンディ・リが演奏したのは得意のショパンで、スケルツォ第2番。2000年のショパン・コンクールでの15年ぶりに誕生した第1位とあって、やはりユンディといえばショパンという印象があります。そういえばユンディ以降、ショパン・コンクールは毎回第1位が出るようになりました。「1位なし」のコンクールって、終わった後にやるせなさが残るんですよね……。それだけにユンディの1位は意義深いものでした。
 ファジル・サイはトルコ出身のピアニストです。1997年に録音された彼のデビュー・アルバムを覚えている方はいらっしゃるでしょうか。そのモーツァルト・アルバムには「トルコ行進曲」付きのソナタが収められていました。これはよくわかります。本場ヨーロッパの聴衆に若くて才能のあるトルコ人ピアニストをアピールするために、話題作りから「トルコ行進曲」を弾かせよう、という狙いだったのでしょう。後に自らのアレンジによるジャズ版「トルコ行進曲」でさらなる評判を呼ぶことになったわけですから、おもしろいものです。
 辻井伸行さんの「悲愴」第2楽章も聴きごたえがありました。格調高いベートーヴェンだったと思います。

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