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【第21回】あまり真似てはイケない!? 杉下右京の10の思考と行動!!

投稿日:2016年01月27日 20:44

『相棒』にまつわる知識や情報をテーマに沿ってお届け!
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【第21回】
あまり真似てはイケない!? 杉下右京の10の思考と行動!!

「相棒13」第1話SP_0799_1_07retrim
今夜9時放送の第13話「伊丹刑事の失職」では、殺人を自殺と見誤った伊丹(川原和久)が刑事クビのピンチを迎えます。しかし、そんな切羽詰まった状況でも右京(水谷豊)はいつも通り至ってクール。亘(反町隆史)から「冷たいですね」と言われても、「冷たいとは?」と返す始末。そこで今回は、右京の特異な思考と行動をクローズアップ! あらためて、独特なキャラクターを掘り下げていきます!

1. 正義感がとことん強く曲げない

潔癖と言っていいほど常に絶対的な正義を求めている右京。「相棒-劇場版II- 警視庁占拠!特命係の一番長い夜」(2010年12月23日公開)では、“影の管理官”をめぐる逮捕劇で小野田(岸部一徳)が暗躍。正義を貫こうとする右京と、警察組織を守ろうとする小野田が、互いに相容れない価値観の中で決定的に対立します。ただ、小野田がかつて「杉下の正義は時に暴走するよ」と言っていた通り、右京が求めている絶対的正義もまた危うさをはらんでいるのも事実。それは、右京自身も肝に銘じているようで、「時に正義とは残酷なものなんです。ですから、覚悟が必要なんです」と、自身が貫こうとしている正義への覚悟と信念を語っています。

2. 頑固で意外と負けず嫌い

元妻のたまき(益戸育江)いわく、「頑固で不器用で変わり者」な右京。負けず嫌いなところもあるようで、シーズン2第2話「特命係復活」(2003年10月15日放送)では、「売られたケンカは買いますよ。そして必ず、勝ちます」という言葉を発しています。これは、特命係の追及で自供に追い込まれた犯人が、「行き過ぎた捜査があった」と思わせ、右京たちに責任を負わせるため、計算づくで服毒自殺を画策。その策略がまんまとハマって特命係は謹慎処分を受けるのですが、右京はその挑発を真っ向から受けて立ったのでした。ちなみにこのセリフの前に右京は、「どちらかといえば穏やかな人間です。争いごとは好みません」と、自身の性格を分析しています。

3. 誰にでも敬語で話す

上司や年上の人間はもちろんのこと、部下や犯人、さらには子供にまで敬語で話す律儀さも右京の特徴。シーズン4第11話「汚れある悪戯」(2006年1月1日放送/2時間半スペシャル)では、身代金の受け渡しについて「明朝、また連絡するね」と言ってきた誘拐犯に対して、「明朝かけるとおっしゃっている」なんて敬語を使っていました。また、放送中のシーズン14第7話「キモノ綺譚」(2015年12月2日放送)では、友達と話すような口調(いわゆる、ため口)の子供に対しても、「申し訳ない」「眼鏡です。分かりますか」などと、しっかり敬語で応じていました。ただ、それが相手によっては慇懃無礼(丁寧過ぎてかえって失礼なこと)に映ることもあるようで、シーズン1第12話「午後9時30分の復讐 特命係、最後の事件」(2002年12月25日放送/2時間スペシャル)では、“閣下”こと元外務省高官の北条(長門裕之)を丁寧な言葉で追及した結果、「ど~もお前は癇に障るなぁ」と、言動そのものを煙たがられていました。

4. 時々激昂する

普段は穏やかで紳士的な右京ですが、犯した罪の重さを理解していなかったり、言い逃れをしようとする犯人に対しては、ときに激昂して声を荒げることも。例えば、シーズン3第6話「第三の男」(2004年12月1日放送)では、犯行を認めず「人権侵害で訴えるわよ」とうそぶく犯人の女を、「いい加減にしなさい!」と大声でしかりつけています。また、シーズン4第21話「桜田門内の変」(2006年3月15日放送/2時間スペシャル)では、罪を犯した警察関係者を、「恥を知りなさい!!」と一喝しています。激昂シーンは他にも数多くあり、「まだわからないのですか!」「開き直るんじゃない!」といった名セリフを残しています。

5. 怒りが頂点に達すると顔がプルプルする

あまりに感情がたかぶると、顔がプルプル震えるのも右京の特徴のひとつ。事件の真相に愕然としたときや、恐ろしい事態が起こると察したときなどにもプルプルすることがありますが、やはり一番多いのが、激昂した際、つまり怒りとセットのパターン。例えば、シーズン1第11話「右京撃たれる 特命係15年目の真実」(2002年12月18日放送)。特命係誕生のきっかけとなった籠城事件で、当時警視庁公安部の参事官で現場指揮官だった小野田(岸部一徳)から強行突入の指示が出されますが、作戦参謀だった右京は人命優先を理由に指令を拒否。小野田から作戦参謀解任を言い渡され、あまりの怒りに顔を震わせます。右京が顔をプルプルさせるのは、少なくともこの当時からあったようです。

6. 相手の気持ちをくむことがあまりない

右京自身は自然に振る舞っているつもりでも、周囲からは「冷たい」「思いやりがない」「空気を読まない」と思われがちな右京。シーズン3第1話「双頭の悪魔」(2004年10月13日放送)では、異動命令を受けた薫(寺脇康文)に対する態度を、角田(山西惇)から「薄情だよな」「あんたのね、そのドライな態度が、亀山を傷つけたっつうの」と責められています。確かに、薫がサルウィンに旅だったシーズン7第9話「レベル4~後篇・薫最後の事件」(2008年12月17日放送)では、万感の思いで「お世話になりました!」と頭を下げた薫に、無言で手を差し出し握手を交わしただけでした。そして、右京が電話で薫に最後にかけた言葉は、「どうか、気をつけて行ってください。以上です」のみ。しかし、それは相手の気持ちをわかった上で、あえて感情を抑えているのか、単に不器用なだけなのか、本当のところは右京本人にしかわからないところです。

7. 友達が少ない

これは右京の独特な性格がもたらした結果と言った方がいいかもしませんが。プレシーズン第1話「刑事が警官を殺した?」(2000年6月3日放送/2時間スペシャル)では、たまきから「この人ね、お友達いないの」と言われていました。また、シーズン4第19話「ついてない女」(2006年3月1日放送)では、初対面の幸子(鈴木杏樹)から「お友達、少なくありません?」と問われ、「確かに多くはありませんねえ」と答えています。ただし、まったく人に受け入れられないということはなく、シーズン2第7話「消えた死体」(2003年11月26日放送)では、名曲喫茶で出会った多治見(若松武史)という男と意気投合し、彼が脅迫容疑で留置所に入れられた際には、「友より」というメッセージを添えて名盤レコードを差し入れていました。また、シーズン12第13話「右京さんの友達」(2014年1月22日放送)では、紅茶を通じて知り合った毒島(尾美としのり)に気に入られ、自宅にまで招かれています。そのラストシーンでは友達が少ないことを知ってか知らぬかはわかりませんが、毒島のことを「右京さんの友達です」と享に言われています。右京の言う通り、確かに多くはないものの、“友達ゼロ”というわけではなさそうです。

8. たまにイタズラをする

たまきから「四角四面(真面目で堅苦しい)」と評されたこともある右京ですが、お茶目な性格を時折垣間見せています。例えば、シーズン11第7話「幽霊屋敷」(2012年11月28日放送)では、幽霊が出ると噂の洋館に監視カメラの回収に来た享に、先に来ていた右京はあえて声を掛けず、背後に立って驚かせるという、意図的か否かわからないちょっとしたイタズラを仕掛けています。また、この連載の【第8回 頭脳明晰だけじゃない!驚くべき右京の9の能力!】でも取り上げましたが、シーズン11第18話「BIRTHDAY」(2013年3月13日放送)では、自分が誤って舐めたハンドクリームをそれとは伝えず享にも舐めさせるというイタズラを。このように多面性を持った性格も、右京の特徴のひとつと言えるでしょう。

9. オカルトに理解がある

シーズン3第19話「異形の寺」(2005年3月23日放送/90分スペシャル)で、イギリス留学中に幽霊スポットを訪ね歩いたことがあると自ら明かし、オカルト的なことに興味と理解があることを公言している右京。シーズン5第2話「スウィートホーム」(2006年10月18日放送)でも、薫(寺脇康文)が買った“幽霊屋敷”に興味津々。シーズン7第13話「超能力少年」(2009年1月28日放送)では、「僕、お化けと超能力は信じています」とはっきり口にしています。ただ、右京自身は幽霊を見たことがないようで、見たことがあるという人のことを、かなりうらやんでいるようです。

10. たまに違法捜査する

法令遵守が基本の右京ですが、正義を貫くためなら、時に法律スレスレの行動に出ることも。シーズン6第19話「黙示録」(2008年3月19日放送/2時間スペシャル)では、真犯人のアパートを強制捜査するために、強引な手段で家宅捜査令状を取りました。また、シーズン8第1話「カナリアの娘」(2009年10月14日放送/2時間スペシャル)では、当然のように数度の“不法侵入”を。さらに、容疑者の家で事情聴取中に「お手洗いを借りたい」と言って違う部屋を物色したり、デスクの引き出しやロッカーを開けて中を確認するなんてことは日常茶飯事。「相棒-劇場版II-」で、右京は小野田に「目的が手段を正当化するとは思えませんね」と言い、厳しく糾弾していますが、その一方で真実を追求する好奇心には勝てないというのもまた右京の性格なのかもしれません。
今夜9時放送の第13話「伊丹刑事の失職」では、これまでで最大の危機に瀕する伊丹に右京は手を差し伸べるのか? 刑事生命を掛けることになる伊丹の見せ場もタップリ! ぜひ、お見逃しなく!

相棒シーズン14
第13話「伊丹刑事の失職」
今夜9時!

<予告動画>

 

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【第20回】陣川公平の恋愛遍歴! プレイバック9!!

投稿日:2016年01月20日 17:47

『相棒』にまつわる知識や情報をテーマに沿ってお届け!
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【第20回】
陣川公平の恋愛遍歴! プレイバック9!!

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“特命係 第三の男”陣川公平(原田龍二)が、今夜9時から放送の第12話「陣川という名の犬」で約1年ぶりに登場! 陣川といえば、思い込みが激しく、綺麗な女性に惚れっぽい性格。そこで今回は、懲りない恋愛体質の陣川が、これまでどんな恋愛…というより“片思い”を繰り返してきたのか、まとめてプレイバック! 悲しくもどこか微笑ましい、破局の顛末をお伝えします。

1. 記念すべき“初恋”の相手は可憐な女学生

シーズン3第6話「第三の男」(2004年12月1日放送)
恋のお相手:専門学校の学生 千葉ハル子(遠藤久美子)
陣川が相棒シリーズに初めて登場。2度の誤認逮捕が原因で、特命係に左遷されたという設定でした。しかも最初は左遷だと気づいておらず、かねてから希望していた捜査部門への異動が叶ったと勘違い。意気揚々と特命係に現れますが、花の里で実質的には左遷人事であることを聞かされ、初の泥酔。それでもめげない彼は、異動早々、アベック宝石強盗の容疑者と似た女が、向かいのマンションに引っ越してきたと言って、右京(水谷豊)たちを巻き込み張り込みを開始します。問題の女性は、居酒屋でアルバイトする専門学校生のハル子。最初、犯人で間違いないと主張していた陣川ですが、監視を続けるうち彼女に恋心を抱くようになり、「悪いことする娘(こ)には見えませんもん」と擁護派に転身。一緒に捜査にあたっていた薫(寺脇康文)は、個人的な感情で動いたり、捜査に不慣れで余計なことばかりする陣川に徐々に苛立ち、一触即発の状態に。その後、ハル子はラブホテル連続強盗殺人の容疑まで掛けられ、捜査は思わぬ方向に転がっていきます。それでも、ハル子を信じて肩入れする陣川。最後、事件は意外な結末を迎えますが、陣川の恋はハル子にフィアンセがいることが発覚してあえなく撃沈。ここから、陣川の恋愛連敗伝説が幕を開けます。

2. 年上のキャリアウーマン相手に高望みの恋

シーズン6第2話「陣川警部補の災難」(2007年10月31日放送)
恋のお相手:コンサルティング会社社長 紫藤咲江(高橋ひとみ)
陣川2度目の登場では、ストーカー被害を相談してきたファンドマネージャーの咲江に恋心を抱く。しかし、右京は、咲江ほど頭のキレる人物が、陣川に相談を持ち掛けたことに違和感を覚え、彼女の周囲で発生した男性の転落死との関連を疑います。ところが、咲江にメロメロの陣川は、彼女に疑惑の目を向ける右京に激怒し、捜査の邪魔までする始末。それでも追及の手を緩めない右京は、咲江にある罠を仕掛け、事件を解決に導きます。結果、陣川の恋は成就せず。失恋の末、花の里で酔い潰れてくだを巻く、お約束のパターンはこの回から始まります。

3. 監禁から救ってくれた“命の恩人”に一目惚れ

シーズン7第18話「悪意の行方」(2009年3月11日放送)
恋のお相手:IT企業社員 久保田優子(原史奈)
右京と陣川が貨物船に監禁されているという衝撃の事態から物語がスタート。陣川は、警察に通報して監禁状態から救い出してくれた優子という女性に一目惚れしてしまいます。やがて、この拉致事件の実行犯の男は逮捕されますが、事件には学校裏サイトの書き込みが絡んでいることが判明。実は優子は、その裏サイトが置かれた掲示板を管理するIT企業の社員で…という展開でした。すべての真相を知った陣川は、「運命の出会いだと思ってました」と述懐し肩を落とします。この回は、花の里での泥酔はなく、ほろ苦い余韻を残す結末となりました。

4. 偶然で会った“運命の人”には裏の目的が…!?

シーズン9第5話「運命の女性(ひと)」(2010年11月24日放送)
恋のお相手:イタリア料理店勤務 桧原奈緒(京野ことみ)
“片思い製造機”陣川が次に惚れた相手は、イタリア料理店で働く桧原奈緒でした。出会いは、街角で不審物を発見した陣川を、奈緒が置き引きと早とちりしたことがきっかけ。ただし、この出会いには裏があり、奈緒はある目的のために陣川に近づいたことが明らかになります。そんな事とは露知らず、たちまち奈緒のことが好きになってしまう陣川。結婚式のブーケトスをゲットしたという陣川に呆れた尊(及川光博)から、「運命の人に出会う」と皮肉を言われても、きっちり真に受けていました。しかし、最後はやはり玉砕。「陣川さんの運命の人は、私じゃない」とはっきり奈緒に宣告され、またしても花の里で泥酔することになります。

5. 恋愛体質の陣川でも“不倫はご法度”なことが判明

シーズン9第17話「陣川警部補の活躍」(2011年3月2日放送)
恋のお相手:該当者なし
この回でも陣川が事件解決のキーマンに。事件関係者として北薗摩耶子(霧島れいか)という妖艶な人妻が登場し、陣川は例によって一目惚れを…と思いきや、本人の口から意外な一言が! 尊に「摩耶子さんを運命の人とか思ってませんよね?」と鎌をかけられた際、「冗談言わないでくださいよ。僕が人の奥さんを好きになるわけないじゃないですか」と断言。それを聞いた尊は、「そこに線があるんだ」と妙に納得してしましたが、恋愛体質の陣川にも線引きされた“守備範囲”があったことにビックリ。結果、この回では失恋はおろか、恋愛することさえなかった陣川。花の里で酔い潰れることもなく、手柄を立てたことに上機嫌のままエンディングを迎えました。

6. 妊婦に恋した陣川が父親になることを決意

シーズン10第17話「陣川、父親になる」(2012年2月29日放送)
恋のお相手:写真店で働く妊婦 青井由香利(松本莉緒)
この回で、陣川が恋するのは、妊婦でシングルマザーの由香利。彼女が働く写真のプリントショップに、陣川が手配写真の現像を依頼したのが2人の出会ったきっかけ。その頃、由香利は妊婦としてドキュメンタリー番組の密着取材を受けていたのですが、担当の女性ディレクターが服毒死する事件が起き、その死に不審を抱いた彼女が陣川に相談するという展開でした。陣川は、シングルマザーになる覚悟をしている由香利と結婚し、父親になる決意をしますが、それは完全に独りよがり。最後は、由香利とお腹の子の父親が寄りを戻して大団円。陣川はやはり、花の里でくだを巻くことに。さらに、女将の幸子(鈴木杏樹)から、妊婦を彷彿とさせる“子持ちししゃも”をつまみに出されるという悪意なき追い打ちを受け、悪酔いに拍車がかかるのでした。

7. 資産家令嬢との同棲生活を夢見て華々しく散る

シーズン11第13話「幸福な王子」(2013年1月23日放送)
恋のお相手:資産家令嬢 野間あずみ(足立梨花)
右京の相棒が代替わりしても、相変わらずの陣川。今回は、享(成宮寛貴)の恋人・悦子(真飛聖)の知人女性で資産家令嬢の野間あずみに一目惚れします。事の発端は、悦子の職場近くのカフェでアルバイトしているあずみから受けた、消えた彫刻の捜索依頼。陣川は、悦子の頼みで個人的に動き出した享に同行し、あずみと出会います。庭の彫刻が忽然と消えたというこの不思議な盗難事件が、右京が別で追っていたイベント会社社長の殺害事件と結び付き、やがて意外な事実が浮かび上がってきます。一方、陣川の恋はというと、例によって先走り、一緒に住む部屋まで探していたのですが、最後にあずみからイケメンの彼氏を紹介されて一発アウト。最後は花の里でくだを巻き、右京にまで絡む泥酔ぶりを見せます。

8. インテリ美女に利用され最後はやっぱり撃沈

シーズン12第11話「デイドリーム」(2014年1月8日放送)
恋のお相手:大学心理学部准教授 西牟田叶絵(雛形あきこ)
この回では、インテリ美女に恋。きっかけは、ネットの夢診断で知り合った大学の心理学部准教授・叶絵から、「自分が死ぬ夢をみて不安になった」と相談を持ち掛けられたことでした。聞けば叶絵は、予知夢をみる力があるといい、すっかり彼女に夢中の陣川はそれを信じ、率先してボディーガードを買って出ます。幽霊や超能力に興味のある右京も捜査に乗り出しますが、叶絵の同僚の准教授が刺殺されるなど、事件は二転三転。思わぬ結末へと繋がっていきます。それでもやはり、陣川の恋は成就せず。叶絵は最後、本当に陣川を信頼していたことを明かすのですが、陣川にしてみれば思い込みの失恋ではなかったことだけがせめてもの救い。しかし、ラストはまたも花の里で泥酔。「いつか陣川さんにぴったりの女性にめぐり会えますよ」という幸子の“予言”にも聞く耳を持たないのでした。

9. 新たな失恋パターン!? やり手女社長に自ら絶縁状

シーズン13第17話「妹よ」(2015年3月4日放送)
恋のお相手:ヘッドハンティング会社社長 高柳沙織(魏涼子)
陣川の妹・美奈子(水崎綾女)が初登場。ストーリーの中心となったのは、美奈子の拉致監禁事件とヘッドハンティング会社の情報漏えい事件。そんな中、陣川が恋心を抱くのが、美奈子の勤務先の女性社長・沙織。聞けば陣川は、美奈子が入社した際に付き添いで来て以来、挨拶と称して度々会社を訪れ、沙織を食事に誘っていたらしい。事件解決後、陣川は「お礼とお詫びを兼ねて」という名目で再び沙織を食事に誘いますが、美奈子や特命係の追及によって、彼女の“裏の顔”が明らかに。最後は「僕はあなたを見損ないました」と、陣川自ら別れを告げます。…と言っても、交際していたわけではないのですが。最後はやはり、花の里で泥酔する陣川で幕を閉じます。

 

陣川の恋愛に的を絞って振り返ってきましたが、これまでの“陣川登場回”は、どちらかといえばコミカルな印象。しかし今回は、これまでのイメージを一変させるような、陣川のシリアスな一面があらわに!?
今回、陣川が恋するお相手はコーヒー店を営む矢島さゆみ(黒川智花)。果たして、どういうきっかけで出会い、恋に落ちるのか! さらに陣川の身に何が起きるのか? 衝撃の展開にご注目ください!

相棒シーズン14
第12話「陣川という名の犬」
ゲスト:原田龍二、黒川智花
今夜9時!

<予告動画>
https://www.tv-asahi.co.jp/aibou/sphone/story/?pid=0012

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【第19回】過去にこんなセリフが! 伊丹憲一の名言珍言11選!

投稿日:2016年01月13日 15:09

『相棒』にまつわる知識や情報をテーマに沿ってお届け!
発信するのは、相棒フリークを自認するグループ“相棒ラボ”。
オフィシャルスタッフではないファンならではの愛ある切り口で作品の魅力をお伝えします!

【第19回】
過去にこんなセリフが! 伊丹憲一の名言珍言11選!

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今夜9時放送の第11話「共演者」で、意外な一面を垣間見せる伊丹憲一(川原和久)。今回は放送を前に、魅力あふれる伊丹のキャラクターを、セリフに注目しながら掘り下げていきます。いまだ語り継がれる“伝説の一言”から、「そんなこと言ってたの?」という意外な珍発言まで、伊丹の魅力が再発見できる選りすぐりのセリフ11選でお楽しみください!

1. 「立ってる者は特命係だってなんだって使ってやる」

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シーズン8第10話「特命係、西へ!」(2010年1月1日放送/2時間半スペシャル)で言い放った、伊丹の基本的なスタンスを物語る一言。東京と京都で起きた殺人事件を繋ぐ鍵を掴んだものの、管轄の違いから動くわけにはいかず、右京(水谷豊)たち特命係に情報を提供した伊丹。悔し紛れの一言にも思えますが、事件の迅速な解決を第一に考える、彼の本音であることも確かでしょう。

2. 「奴らを利用して手柄をいただくだけだ」

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場合によっては特命係と共同戦線を張ることもいとわない伊丹。シーズン6第5話「裸婦は語る」(2007年11月21日放送)では、右京から協力を要請され、内村刑事部長(片桐竜次)に再度の実況見分を直談判。芹沢(山中崇史)から「いいんスか? 特命係に協力して」と問われると、見出しのような発言をしたのでした。さらに、シーズン2第10話「殺意あり」(2003年12月17日放送)では、「いつものように手柄は横取りしてやります」と口にし、内村から「手柄は当然うちのもんだが、それは横取りではない!」なんてたしなめられたこともありましたが、伊丹自身には少なからず“横取り”の感覚があるようです。

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3. 「まずは足、それから経験の積み重ねによる勘、そして何より…(胸を叩いて)ここです」

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シーズン8第18話「右京、風邪をひく」(2010年3月3日放送)では、怪しいとにらんだ容疑者の女性からあっさりと自供を引き出した伊丹が、右京と尊(及川光博)を前に、意気揚々とこんな講釈をたれる一幕が。己の手柄を確信し、「部外者が邪魔しなければ、こんなもんです」とまで言っていた伊丹。しかし、実際は右京たちの捜査が、容疑者に自供を決意させたのでした。知らぬが仏。手柄を譲られたことにすら気づかない伊丹が、どこか悲しく、ちょっぴり気の毒。

4. 「何事も自分の目と耳で判断するのがモットーでして」

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自他共に認める“現場主義”の伊丹。シーズン3第8話「潜入捜査」(2005年1月5日放送/2時間スペシャル)では、刑事としてのモットーをこう語っていました。ITベンチャー企業の社長のもとに切断された腕が送りつけられてきた事件を受け、なぜそんなものが送られてきたのか社長を問い詰めたところ、「全くわかりません。青天の霹靂です」とかわされた伊丹。「昨日の刑事さんにも、そうお伝えしましたけど?」と切り替えされ、とっさに出たのがこの一言でした。ただ、この言葉はその場を取り繕ったというより、伊丹の捜査における基本方針なのでしょう。自身の足と目と耳を使って真実を追求する。伊丹の刑事としての倫理観が垣間見える一言でもあります。

5. 「人1人死んでんだぞ」

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シーズン11第11話「アリス」(2013年1月1日放送/2時間半スペシャル)に登場した、伊丹の刑事としての矜持を示すセリフ。博物館の職員が何者かに殺され、歴史的文書が奪われる事件が発生。その中には、警察庁の“不都合な成り立ち”について記された備忘録も含まれていたため、公安部に不穏な動きが。それを知った上層部から、単純な強盗殺人の線で捜査を進めるよう強いられた伊丹は、「手出さないほうがいいんじゃないっスかねぇ」と諦めモードの芹沢(山中崇史)を、「何言ってんだよ、人1人死んでんだぞ」と諭しました。同様の発言は、伊丹を主人公としたスピンオフ映画「X DAY」(2013年3月23日公開)でも見られます。さらに、「劇場版I」(2008年5月1日公開)では、弁護士会からの抗議で取り調べにストップがかけられ、「3人の人間が殺されてるんです。このまま指をくわえて見てろとおっしゃるんですか」と内村刑事部長(片桐竜次)に噛みついています。刑事として多くの死に接してきたからこそ、ひとつひとつの命の重さもまた知っている、伊丹らしい言葉と言えるでしょう。

6. 「巻かれ慣れると、案外快感だぞ」

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納得できないときには、上層部の意向に反発してとことん突っ走ることもある伊丹。しかし、シーズン3第1話「双頭の悪魔」(2004年10月13日放送/2時間スペシャル)では、朱雀官房長官(本田博太郎)の圧力で突然捜査の幕引きを迫られ、こんなセリフをはいています。また、シーズン1第12話「午後9時30分の復讐 特命係、最後の事件」(2002年12月25日放送/2時間スペシャル)では、元外務省の大物官僚・北条晴臣(長門裕之)の圧力で捜査にストップが掛けられ、「上に逆らって捜査するバカいねぇだろ。長いものには巻かれて生きるに限る」と発言。いずれもシリーズ初期、10年以上も前の言葉ですが、実際の行動を見ると、いずれも伊丹の本心ではなさそうです。

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7. 「特命係の亀山ぁ~!」

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伊丹を語る上でやっぱり外せないのがこのセリフ。亀山薫(寺脇康文)が捜査一課に在籍していた当時からライバル関係だった2人。薫が特命係に飛ばされた後は、嫌みを込めてこう呼ぶのが定番になっていました。このほかのバリエーションとして、【第16回 レギュラー登場人物7人の“あだ名”セレクション!!】でも紹介した、「亀」「亀キチ」「ジャマ亀」「亀ジャマ」「ノロマのバ亀」などがあります。伊丹がこうしていつも薫に強くあたっていたのは、むき出しのライバル心の一方で持っていた、愛情の裏返しといったところでしょうか。

8. 「あけおめコールじゃねぇだろうな」

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薫に対しては、嫌みな名前の呼び方だけでなく、掛け合いの中にも名セリフが多数存在。中でも、伊丹ファンの間で語り継がれているのが、シーズン6第10話「寝台特急カシオペア殺人事件!」(2008年1月1日放送/2時間半スペシャル)で飛び出した、この一言。走行中のカシオペア内で起きた殺人事件を捜査することになった薫から、被害者に前歴がないか調べてほしいと電話で依頼された伊丹。「なんでお前、新年早々命令してんだよ!」と反発しながらも、きっちり「謹賀新年」の絵文字付きメールで、調査結果を報告していました。

9. 「へぇ~、警部殿でもわからないことがあるんだ」

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右京に対しても、自身のスタンスを崩さないのが伊丹。面と向かって嫌みを言うことも少なくありません。その中でも、特に強烈だったのが、シーズン10第6話「ラスト・ソング」(2011年11月23日放送)で言い放ったこの一言。容疑者に自身の推理をぶつけたものの、追い詰めるに至らず、右京からも「何かが欠けているような気がします」と指摘された伊丹。しかし、この時点では、右京も犯人の動機を掴んでいなかったため、伊丹はこんな負け惜しみを口にしたのでした。

10. 「すみませんねぇ、私ら元警視殿と違って、2階級も落とされたら階級なくなっちゃうんで」

IMG_7956trimシーズン8第5話「背信の徒花」(2009年11月18日放送)では、尊に対しても強烈な嫌みを。鉄道マニア向けDVDに、5年前に自殺した国土交通省の官僚に似た男が映っていたことから、伊丹たち捜査一課に再捜査の協力を要請した右京と尊。しかし、一度結論が出ている事件だけに、下手に突っ込めば処分もありえる事案のため、伊丹たちは及び腰で、わざわざこんな一言を言って追い返します。ちなみに、この当時の階級は、伊丹が巡査部長で、尊がそのひとつ上の警部補。階級順位は下から、巡査、巡査部長、警部補なので、巡査部長の伊丹が2階級降格となると、確かに該当する階級がなくなってしまいます。

11. 「僕は君を軽蔑する」

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本当に伊丹のセリフ?と目を疑いますが、シーズン2第5話「蜘蛛女の恋」(2003年11月12日放送)で確かにこう言っています。実はこのセリフ、お見合いパーティーで知り合った女性の前で格好をつけた伊丹が口にした一言。同棲中の美和子(鈴木砂羽)が、人数合わせでお見合いパーティーに出席すると知った薫は、心配して自分も参加。その席で雅美(中島ひろ子)という女性から熱烈な好意を寄せられますが、同棲相手がいることが発覚し、雅美の親友・リカ(加藤孝子)から責められることに。その場に同席していた伊丹は、ここぞとばかりに「二股かけるなんて最低な男だな。同じ男として、僕は君を軽蔑する」と真顔で薫を糾弾したのでした。

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伊丹クリアファイル3

そして、今夜9時放送の「共演者」では、伊丹にさらなるスポットライトが! 映画の主演女優・桜庭かなえ(高橋かおり)の大ファンであることが発覚!“生の桜庭かなえ”に会うために意外な行動に出る伊丹ですが、なぜか不審者として逮捕の危機に直面してします。イタミンのコミカルな魅力が爆発するファン必見の一作を、ぜひお見逃しなく!

相棒シーズン14
第11話「共演者」
ゲスト:多岐川裕美 高橋かおり
今夜9時!
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【第17回】撃たれるなど致命傷を負ったレギュラー登場人物10人!!

投稿日:2015年12月27日 13:51

『相棒』にまつわる知識や情報をテーマに沿ってお届け!
発信するのは、相棒フリークを自認するグループ“相棒ラボ”。
オフィシャルスタッフではないファンならではの愛ある切り口で作品の魅力をお伝えします!

【第17回】
撃たれるなど致命傷を負ったレギュラー登場人物10人!!

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前回放送の第9話「秘密の家」では、冒頭でいきなり角田(山西惇)さんが被弾するというまさかの事態が! 今回に限らず、殺人事件や誘拐事件など、凶悪な事件を追うことが多い特命係や捜査一課、組対五課の面々は、常に危険と隣り合わせで、ときに命にかかわるピンチに陥ることも少なくありません。そこで今回は、レギュラー登場人物が危機的状況に陥ったエピソードをまとめて振り返っていきます!

1. 【杉下右京】は小野田を狙った銃弾がそれて被弾

シーズン1第11話「右京撃たれる 特命係15年目の真実」(2002年12月18日放送)では、サブタイトルにあるように、杉下右京(水谷豊)が凶弾に倒れてしまいます。その原因となったのが、特命係発足のきっかけである、外務省高官・北条(長門裕之)宅籠城事件。この事件の責任者だった小野田公顕(岸部一徳)を狙った銃弾が逸れ、一緒にいた右京に命中してしまいます。この大怪我により、右京は意識不明の重体で緊急搬送されることに。翌週放送されたシーズン1の最終回では、いつもの姿で捜査に復帰。精神的な部分も含めて、右京のタフさが垣間見られたエピソードでもありました。

2. 【亀山薫】は監禁されたり暴行を受けたりと災難続き

シーズン4第8話「監禁」(2005年11月30日放送)では、亀山薫(寺脇康文)が拉致監禁され、暴行を受けるという憂き目に。犯人は、前科のある悪女・ミサエ(佐藤江梨子)と、小心者の小悪党・新田(酒井敏也)という凸凹コンビ。2人は、大金が隠されていると思われる金庫の暗証番号を推理させるために、“和製シャーロック・ホームズ”と評判の刑事を拉致したのでした。つまり薫は、右京と間違えられて監禁され、暴行を受けるという災難に見舞われたのでした。

さらに、シーズン5第15話「裏切者」(2007年1月31日放送)では、激しい暴行にさらされ、入院を余儀なくされる大怪我を負ってしまいます。事の発端は、主婦がガンマニアに射殺された事件。犯人は被害者の主婦を、自分を陥れた“告発者”と誤認して撃ってしまったのですが、その誤認のきっかけとなったのが、所轄署が手を染めていた裏金作り。薫は、その証拠を手に、一連の事件と深くかかわっている恩師の刑事・北村(金田明夫)と会おうとしますが、その矢先、北村の部下から激しい暴行を受け、証拠を奪われてしまいます。しかも、裏で糸を引いていたのは、主婦射殺事件の原因である裏金作りの証拠隠ぺいを計った小野田公顕(岸部一徳)でした。事件解決後のエンディングで何とか退院した薫ですが、黒幕ともいえる小野田から「ありがとう、警察を救ってくれて」と握手を求められると、無言で頭を下げてその場を去りました。

3. 【大木長十郎】が撃たれ、小松は「大木ぃ~!!」と絶叫

シーズン7第11話「越境捜査」(2009年1月14日放送)では、組対五課の大木長十郎(志水正義)が被弾するというまさかの事態が! この回の冒頭、組対五課の角田(山西惇)たちが、拳銃を所持する容疑者宅のガサ入れに向かっていたところ、拳銃を手にした容疑者が窓から逃走。容疑者が苦し紛れに撃った一発が、裏手に回っていた大木に命中してしまったのです。「大木ぃ~!!」と叫びながら崩れ落ちる大木を支える小松(久保田龍吉)。その後、右京に「大丈夫ですか?」と助け起こされた大木は、防弾チョッキのおかげで意外とケロリ。ともあれ、右京と大木がせりふをやり取りする、珍しい一幕が見られました。

4. 志半ばにして【小野田公顕】が殉職

「相棒-劇場版II-警視庁占拠!特命係の一番長い夜」(2010年12月23日公開)では、小野田公顕が殉職するというまさかの事態が! 当時、警察庁の警察省への格上げを目指し、改革人事を断行していた小野田ですが、その人事が原因で懲戒免職された幹部に逆恨みされ、刃物で襲われてしまうので。しかし、小野田の“遺志”は、亡き後も受け継がれ、シーズン9第18話「亡霊」(2011年3月9日放送/2時間スペシャル)や、シーズン12第19話「プロテクト」(2014年3月19日放送/2時間スペシャル)で、彼の影響力を垣間見ることができます。今シーズンの元日スペシャルでは…。

5. 彼女との約束を前に【芹沢慶二】が被弾

シーズン10第10話「ピエロ」(2012年1月1日放送/2時間半スペシャル)では、彼女と新年のカウントダウンの約束をしていた芹沢慶二(山中崇史)が被弾してしまいます。子供たちの集団誘拐事件を追っていた右京や捜査一課の面々は、犯人グループのアジトと思われる廃工場の捜索へ。そのさなか、現場に戻ってきた犯人と鉢合わせした芹沢は、とっさに後を追いますが、犯人が振り向きざまに放った銃弾を受けることに。このときの伊丹(川原和久)と三浦(大谷亮介)の尋常じゃない取り乱しぶりは、ちょっとした見もの。2人の芹沢に対する深い思いが垣間見られるシーンです。ちなみに、この怪我による入院で、図らずも彼女と年末を過ごすことができた芹沢。最後にはさりげなく、ちゃっかりした“らしさ”を見せてくれます。

6. 【甲斐享】は記憶を失うほど激しい暴行を受けたことが

シーズン11第9話「森の中」(2012年12月12日放送)では、甲斐享(成宮寛貴)が、激しい暴行を受け意識不明の重体で病院に担ぎ込まれるという事件が。山奥にキノコ狩りに来ていた享は、そこである事件に巻き込まれ、記憶喪失になるほど激しい暴行を受けます。享が記憶を取り戻すのは、そのエピソードの後編となる、第10話「猛き祈り」(2012年12月19日放送)でのことでした。

さらに享は、シーズン12第19話「プロテクト」(2014年3月19日放送/2時間スペシャル)で至近距離から銃弾を撃ち込まれることに。自分たちを裏切って裁判で証言した弟に復讐するため、人質を取って団地の一室に立てこもった闇社会のフィクサーの長男・御影真一(阿部進之介)。しかし、弟は既に病気で亡くなっており、享は人質解放の最終手段として自分が整形した弟だと言って真一の前に姿を見せます。その瞬間、真一は有無を言わさず享に発砲して…という展開。薫と並ぶ“巻き込まれ体質”の享らしい危機一髪の瞬間でした。

7. 【甲斐峯秋】には拉致監禁された経験が

甲斐峯秋(石坂浩二)は、シーズン12第1話「ビリーバー」(2013年10月16日放送/2時間スペシャル)で、拉致監禁されるという憂き目に。当初、“新世代革命軍”を名乗る集団に身代金目的で誘拐されたと思われた峯秋でしたが、その背景には在エルドビア日本国大使館に勤務していた当時に現地で起きた、日本人誘拐殺人事件がありました。犯行の経緯は複雑なものでしたが、実際に峯秋を監禁していた若者集団は“真犯人”に騙されていただけで、監禁自体は食事付き、身体拘束なしという緩やかなもので、最終的に無傷で解放されたのでした。

8. 足を刺された【三浦信輔】は後遺症で警視庁を退職

同じシーズン12第1話「ビリーバー」でもっとも辛い災厄に見まわれたのが、捜査一課の三浦信輔でした。峯秋の監禁事件の主犯格とみられる大学の非常勤講師・綾辻(忍成修吾)を張り込んでいたところ、仲間と思われる若い男が警察に気づいて逃走。それを追った三浦は、男に追いつきますが、取り押さえようとしたところで、足の付け根をナイフで刺されてしまいます。結局、この傷が原因で後遺症が残り、三浦は自ら警視庁を去ります。その後、彼がどんな暮らしを送っているのか、今シーズンの元日スペシャルで明らかに!

9. 普段は現場に出ない【内村完爾】までもが被弾

シーズン12第10話「ボマー」(2012年1月1日放送/2時間半スペシャル)では、刑事部長の内村完爾(片桐竜次)が被弾するという驚きの事態が! 交番爆破事件を受けて、刑事部と公安部が合同で捜査を開始。容疑者として“J・ボマー”と呼ばれる指名手配中の爆弾クリエーターが浮かび上がります。その捜査のさなか、機密保持のために、あえて庁舎を離れて料亭で会議を開いていた警察上層部を狙った狙撃事件が発生。一行が料亭から出てきたところで銃弾が放たれ、内村が被弾してしまったのでした。しかし、幸いにも弾丸は肩を貫通して、命に別条なし。内村自身、復帰直後に「すぐ柔道できるよ」と軽口を叩くなど、意外なタフさを見せたのでした。

10. 【角田六郎】が撃たれるというまさかの展開

前回放送のシーズン14第9話「秘密の家」(2015年12月16日放送)では、組織犯罪対策五課の角田六郎が撃たれるという衝撃の展開が。物語冒頭、指名手配中の暴力団員を追って、廃工場にやってきた組対五課の面々と右京、そして見学の亘。廃工場の鍵を持ってきてくれた不動産会社の社員と“お客様”である亘を、「危ないから下がってて」と気遣った矢先の出来事でした。先頭で現場に突入した途端、銃弾を腹に受け、一瞬気を失った角田でしたが、防弾チョッキを着ていてセーフ! すぐ正気に戻ると、気丈にも「いいから行け!」と指示を出したのでした。

改めてピックアップしてみると、ほとんどのレギュラーメンバーが、撃たれたり、大怪我を負ったりと、窮地に追い込まれた経験があることが分かります。お馴染みのメンバーでも、いつ取り返しのつかない状況に陥るか分からない緊張感があることもまた『相棒』の面白さのひとつと言えるでしょう。次回の放送は、1月1日の元日スペシャル! 今回の元日スペシャルでレギュラー出演者の身に何が起こるのでしょうか!?

なお、放送当日には、こちらのコーナーも更新予定です。これまでに放送された元日スペシャル全10本を一気に振り返ります。放送とともに、ぜひお楽しみに!

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【第16回】レギュラー登場人物7人の“あだ名”セレクション!!

投稿日:2015年12月16日 18:43

『相棒』にまつわる知識や情報をテーマに沿ってお届け!
発信するのは、相棒フリークを自認するグループ“相棒ラボ”。
オフィシャルスタッフではないファンならではの愛ある切り口で作品の魅力をお伝えします!

【第16回】
レギュラー登場人物7人の“あだ名”セレクション!!

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今週は、ちょっと毛色の変わったお題をお届けします!題して、「レギュラー登場人物7人の“あだ名”セレクション!!」。現在放送中のシーズン14で初めて登場したものから、ちょっと懐かしいあの人物にまつわるものまで、劇中に登場したお馴染みメンバーの呼び方アレコレを振り返っていきます!

1. 亘が抱いた【杉下右京】の第一印象は「ミスター・デンジャラス」!?

杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)の出会いが描かれたシーズン14第1話「フランケンシュタインの告白」(2015年10月14日放送/2時間スペシャル)。ストーリー中盤、甲斐峯秋(石坂浩二)が右京を「危険人物」と表現していたことを受け、亘は大胆にも右京に「あなたのこと、ミスター・デンジャラスと呼んでいいですか?」と、冗談交じりに提案。すぐに却下され、「右京さん」と呼ぶことに落ち着きます。
ちなみに、右京については、ほかにもいくつかあだ名らしきものが。同じくシーズン14第1話「フランケンシュタインの告白」では、伊丹憲一(川原和久)からは陰で「魔物」や「妖怪」呼ばわりされていました。また、同じくシーズンの第7話「キモノ綺譚」(2015年12月2日放送)では、亘が「いかがいたしましょう、隊長」と冗談めかして言うも、右京は真顔で「隊長かどうかはともかく…」とやんわりと拒否。さらに子供からは「メガネ」と呼び捨て。一方、シーズン10第17話「陣川、父親になる」(2012年2月29日放送)では、酔っ払った陣川公平(原田龍二)から「杉さん」と呼ばれています。

2. 亘は【月本幸子】を「ミス・デンジャラス」と命名

シーズン14第7話「キモノ綺譚」では、亘が月本幸子(鈴木杏樹)に意外なあだ名を。購入した着物の胴裏書かれた不吉な一文が気になり、元の持ち主のマンション周辺をうろついていたところ、所轄署に補導されてしまった幸子。右京から「無鉄砲なところがある」と評されたことを受け、亘は声音を変えて「ミス・デンジャラス」とボソリ。その直前のシーンで幸子に殺人未遂の前科があったことを知った影響かもしれませんね。
一方、シーズン10第17話「陣川、父親になる」では、女将が代替わりして初めて花の里を訪れた陣川が、初対面の幸子に「さっちゃん」と。酔っ払った陣川は、ある意味無敵です。

3. 【甲斐享】は所轄時代からのあだ名「カイト」が浸透

歴代相棒にも、それぞれあだ名が存在。三代目の甲斐享(成宮寛貴)が、右京をはじめ、捜査一課の面々などからも親しみを込めて「カイト」と呼ばれていたのは、ご存知のとおり。「カイト」の由来は、本名の「甲斐享(かい・とおる)」を縮めたものですが、右京は享の初登場回であるシーズン11第1話「聖域」(2012年10月10日放送/2時間スペシャル)の中盤で、「カイトというのは、凧という意味のカイトですか?」と確認。本人から本当の由来を聞くと「やっぱりそうですか」と納得し、その後ほどなくして、享を「カイトくん」と呼ぶようになりました。

4. 陣川公平は【神戸尊】を「ソンくん」と連呼

二代目相棒・神戸尊(及川光博)は、「神戸くん」「神戸警部補」など、オーソドックスな呼び名で通っていましたが、一人だけセオリーに反していた人物が。捜査一課の経理を担当している陣川だけは尊を「ソンくん」と連呼。ただしこれは、あだ名として付けたわけではなく、単に「尊(たける)」の読み方を勘違いしているだけ。伊丹や芹沢(山中崇史)も最初、尊の名刺を見て「ソン」と読みそうになりしたが、すぐに三浦から指摘を受けて間違いを回避。しかし、陣川だけは間違いに気づいてないのか「ソンくん」と呼び続けたのでした。

5. 伊丹は【亀山薫】を数々のあだ名で揶揄

初代相棒の亀山薫(寺脇康文)を、事あるごとにあだ名らしきもので呼んでいたのが伊丹。薫は特命係に飛ばされる前、捜査一課に在籍していて、伊丹とは犬猿の仲でした。そんなライバル関係は、薫が警視庁を去るまで続き、その間に様々なあだ名が登場。「特命係の亀山ぁ~!」が常套句でしたが、そのほか「亀」「亀キチ」「ジャマ亀」「亀ジャマ」「ノロマのバカメ」など、数え上げたらきりがありません。

6. さらに伊丹は【亀山美和子】を「カメ子」呼ばわり

伊丹のあだ名攻撃は、シーズン4で正式に薫の妻となった亀山美和子(鈴木砂羽)にまで及んでいました。普段は、「亀山夫人」などと、慇懃無礼な呼び方をしていた伊丹ですが、シーズン6第7話「空中の楼閣」(2007年12月5日放送)では、美和子を「カメ子」呼ばわり。遺体で見つかった殺人事件の被害者が、美和子の初の単行本を担当していた編集者ということで、現場に美和子を呼び出した伊丹。そして、開口一番「遅えよ、カメ子」と言い放ったのでした。しかも、「亀山美和子、略してカメ子だ」と丁寧に由来まで説明。

7. 【伊丹憲一】は亘から「顔の長いおっさん」呼ばわり

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亀山夫妻をあだ名で揶揄していた伊丹ですが、意外と毒舌な(!?)亘から、思わぬ攻撃を受けたことが。シーズン14第7話「キモノ綺譚」でのこと。亘のお目付け役になった伊丹が、亘の携帯にかかってきた電話の相手をチェックしようとするので、亘は伊丹に携帯を渡します。亘がすぐに奪い返すと亘は電話先の相手に「今の? 顔の長いおっさん」と言い放ち、さすがに伊丹も驚きの表情を見せます。
ちなみに、『相棒-劇場版-』の公開に合わせて放送されたショートドラマ「裏相棒」の第八夜「恋するイタミン」(2008年5月1日放送)では、サブタイトルに「イタミン」というあだ名が。本編では出てきていませんが、ファンの間ではこの呼び名がすっかり定着しているようです。

そして、今夜9時から放送のシーズン14第9話「秘密の家」では、あるレギュラー登場人物に思わぬ出来事が!? どうぞお見逃しなくご覧ください!

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