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2026年8月22日葉月の肆

高知・宿毛市
~釣りパラダイス!港町楽しむ宿~

舞台は、宿毛湾の眺めが美しい高知県宿毛市。主人公は釣り好きで憧れだったこの地に移住した、金子 洋さん(69歳)と妻の艶萍 (イェンピン)さん(52歳)です。宿毛市の素晴らしさを知って欲しいと去年、民宿『みなと館 華(はな)』を始めました。お客さんを家族のように迎えるアットホームな宿です。
千葉県生まれで東京や横浜で育った洋さんは、川や海で釣りを楽しむ少年でした。大学の理工学部を卒業後、電機メーカーの開発部門に就職。設計の業務は多忙を極め、結婚後も仕事中心の生活で、休日に釣りへ出かけることが唯一の息抜きに。しかし仕事への悩みが深まり、56歳で早期退職、さらに離婚を経験することに…。落ち込む日々が続きましたが、前向きな気持ちを取り戻そうと釣りを再開し、海外にも釣り旅行に出かけた洋さん。その後、釣り人の憧れの地・高知県宿毛市を目指すようになります。“フィッシングパラダイス”とも称され、大きなサイズの魚がヒットする釣り人憧れの地。通ううちに釣り仲間も出来た洋さんは「いつかこの地で暮らしたい」と考え始めます。そんな洋さんが出会ったのが中国出身の艶萍さんで、57歳の時に2人は結婚します。洋さんは横浜市でタクシードライバーとして再就職し地道に働きましたが、63歳の時にがんを患ってしまいます。闘病の末に完治すると、「後悔のない人生を送りたい」と宿毛市への移住を決意。艶萍さんは洋さんの強い思いを受け入れてくれ、まずは横浜市と宿毛市で二地域居住を始めます。そして宿毛市が以前より活気を失っていることを知った洋さんは、「大好きな宿毛を少しでも元気にしたい!」と民宿の開業を計画。現在の建物を借り半年かけて改装し、去年5月に民宿『みなと館 華』をオープンさせました。
そんな宿にやって来るのは、かつてこの地で知り合った各地の釣り仲間を始めとした、様々なお客さん。ご夫婦はいつも家族のように温かくもてなし、宿泊のお客さん同士も食堂などで会話が弾んで、すぐに仲良くなっちゃいます。ご夫婦がお客さんとにぎやかに食卓を囲むこともしょっちゅう!お越しいただくお客さんに、宿毛市のいいところを沢山知ってもらい、再び足を運んでもらうことで少しでも町がにぎやかになればと願っている洋さんです。
60代半ばに思い切って憧れの地・宿毛市へ移住し、民宿を営みながらお客さんとの交流を楽しむ洋さんと艶萍さん。2人を支える愉快な友人たちと共にこの地を盛り上げつつ、これからも宿毛ライフを満喫してください!

宿は港の近くにある純日本家屋で、元の雰囲気を生かしてリフォームした建物は清潔で和の風情が落ち着く空間。2階の客室からは海が眺められ、爽やかな潮風が吹き込みます。気さくで楽しいご夫婦の自宅にお邪魔するような、アットホームな雰囲気が人気です。泊まり客が少なくて洋さんに余裕がある時のみ、別料金で夕食や朝食を受け付けていて、その時々に手に入るお刺身や高知名物の藁焼きのカツオのタタキが登場します。中国出身の艶萍さん自慢の大きな小籠包、別名「大籠包」がお目見えすることも。皮から手作りで、具とスープがたっぷりです。また、宿毛には洋さんが旅人として通っていた頃からの釣り仲間がいて、宿のお客さんと交流することもしばしば。また、自称「へっぽこ釣り師」という洋さんをサポートし、差し入れや、釣りの手助けてもしてくれています。

宿毛市の素晴らしさを伝えたいと民宿を始めた洋さんと妻の艶萍さん。いつもお客さんに「是非行ってみて!」とご紹介しているのが…四国八十八カ所巡礼地・39番札所「延光寺」です。場所柄、『みなと館 華』にも、よくお遍路さんが宿泊することもあり、道でお遍路さんに出会うと「どうぞいらっしゃい」と宿に招くことも。高知県では地元の人が、飲み物や休憩場所を無償でお遍路さんに提供する「お接待」の文化が根付いており、ご夫婦はそうした伝統も自然と受け継いでいるんです。そしてこの日、ちょうどいいタイミングだ!とご夫婦が向かったのが小さな小島「咸陽(かんよう)島」を眺められるスポット。「これがまぼろしの道!」と案内してくれたのは、浜から咸陽島へ歩いて渡れる自然の道です。どういうことかというと…大潮の日に島の手前の潮が引いていくとまるで海が割れたように陸の道が現れる「トンボロ現象」。磯ではカニやヤドカリなど沢山の生物が見られ、宿毛の絶景スポットとして人気です!

夜明け前の午前4時半。洋さんと宿泊客、地元の友人が、釣りスポットへ向かう渡船に乗りこみます。港からおよそ40分。目指すは25キロ沖合の「鵜来(うぐる)島」周辺の磯です。ポイントは沢山ありますが、この日はその姿から「グンカン」と呼ばれている小さな岩礁に上陸。ここはみんなが目指す、大物が釣れる人気のポイントです。夜が明けてくると見られるのが、透明度抜群の海中で乱舞するたくさんの魚たちの姿。「洋さんは60センチのタマメ(フエフキダイ)を釣り上げる!」と宣言しましたが、いくら魚が見えているからといっても大物が簡単に釣れるわけではありません。そこで洋さん、生粋の“宿毛っ子”の釣り名人・柴岡さんに頼んで、ゲン担ぎに釣り針を付けてもらいます。さあ、準備万端!すると、洋さんの釣り竿に、最初に釣ると宣言した「タマメ」がヒット!大喜びの洋さん。仲間たちも同じくタマメやグルクン、オキアジなどをバンバン釣り上げ、さすがは釣りパラダイスです!

洋さんと艶萍さんがやってきたのは、宿毛市のお隣・大月町にある「柏島」です。日本屈指の透明度を誇る海が有名で、船から海中を覗くことが出来るグラスボートが人気です!洋さんが、宿泊客にお勧めしたいと考えているのが、こうしたボート遊覧をはじめとした柏島でのマリンアクティビティ。シュノーケルやダイビングなどで、ちょっと泳ぐだけで絶景が広がっています。どこまでも青い海、広がるサンゴ、カラフルな魚たち。ここはまさに海の楽園です!こうして宿毛市を拠点として少し足をのばせば、釣りだけでなく実に多様な楽しみ方があることをみなさんに知って欲しいと言います。若手の宿仲間たちとも協力し合い、一緒に町を盛り上げようと奮闘している洋さんと艶萍さん。これからも愛するこの地で、宿毛ならではの楽しいことをどんどん見つけ、魅力を伝えていってください、応援しています!

楽園通信

宿毛ふれあい市

主人公ご夫婦がよく買い出しに行く市場です。その日に水揚げされた新鮮な魚介類がリーズナブルなお値段で手に入ります。

営業時間:午前7時から午後6時
定休日:年始(1/1~1/3)

楽園通信

みなと館 華

主人公・金子さんご夫婦が営む、アットホームな民宿です。

チェックイン 午後3時
チェックアウト 午前10時

定休日:不定休

1泊1名 6,000円~
※基本は素泊まりです。
宿泊客が少なく、ご夫婦に余裕がある時のみ、別料金・事前予約制で夕食、朝食を受付けています。詳しくは民宿のホームページをご確認下さい。