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2026年8月1日葉月の壱

奈良・生駒市
~古民家ゲストハウス~

舞台は奈良県生駒市。かつて旅人が行き交った街道沿いの元宿場町に古民家ゲストハウスを開いた上津原奈緒さん(48歳)と江波美緒さん(47歳)の姉妹が主人公です。
奈良県大和郡山市で生まれ育った奈緒さんと美緒さん。奈緒さんは、地元の高校を卒業し県内の小中学校の事務職員として働いていました。一方、美緒さんは高等専門学校を卒業後、化粧品会社に就職。そんなお2人が宿を開く原点となったのが、奈緒さんが20歳、美緒さんが18歳の時に訪れた、人生初のタイ旅行でした。東南アジアの美味しいエスニック料理、地元の人たちとの温かい交流…すっかり東南アジアの魅力にハマった2人は「いつか友人たちをもてなすような温かいゲストハウスを開きたい」と思うように。しかし、現実の世界では、仕事に結婚、子育てに追われる毎日。奈緒さんと美緒さんは、膨らむ夢を胸に閉じ込めたまま、日々の暮らしと向き合い続けてきました。
そんなお2人に転機が訪れたのは、奈緒さんが45歳の時。生駒市が進める空き家プロジェクトを知り、さっそく物件の見学へ。日本らしい趣が残る古民家に魅了された2人はすぐに応募。古民家を借りる条件は、大家さんの前でプレゼンを行い選ばれることでした。何度もプレゼン資料を作り直し、スピーチの練習を繰り返した奈緒さんと美緒さん。20組ほどが見学会に参加し、最終プレゼンには3組が残りました、大家さんが選んだのは…お2人が提案したゲストハウスでした。奈緒さんと美緒さんはそれぞれの職場を早期退職し、ゲストハウス開業の準備を進めます。経験のない世界だったので、宿や料理店で接客や料理のイロハを学び、昨年4月、長年の夢を叶えて古民家ゲストハウス『natomi宿(なとみ・しゅく)』をオープンしました。
築86年の古民家で始めた『natomi宿』。元鍛冶屋さんだったことから、柱や梁、欄間などは残しつつ、内装をリノベーション。洋室が1部屋と、最大5名まで泊まれる和室が1部屋、さらに4つのベッドを備えたドミトリーを作りました。そして、金曜と土曜の夜には宿の一画で居酒屋の営業も行います。食を通じて地元の方々とも交流し、地域に恩返しがしたいと考えたからです。居酒屋では、おばんざいとアジアごはんが楽しめます。土曜のみランチも営業、美緒さん特製のスパイスカレーを提供します。
20代の頃からの夢を叶えた奈緒さんと美緒さん。お2人を応援し支える家族と、地元の方々との心温まる交流をご紹介します。

築86年目になる古民家を借りて始めた『natomi宿』。“natomi”の由来は、奈緒さんと美緒さんの頭文字を取って「な」と「み」です。和室の欄間や襖は昭和の初めのこの家が建てられた当時のまま。洋室の土壁は、元の壁を壊して砕きその土を再利用して塗りました。古民家の歴史や時間をとても大事にしている、お2人です。

お部屋のみならず料理も大評判の『natomi宿』。ゲストハウスでは金曜、土曜は居酒屋も営業しています。地元の方が集える場所にもしたいと考えている奈緒さんと美緒さん。この日も常連のお客さんたちで店内は満席!スパイスが効いたアジア料理や、日本酒と合うおばんざいが人気です。

夕方、姉・奈緒さんのご自宅で食事会です。メニューは関西の定番、お好み焼き!「忙しそうだけど楽しそう」と語るご主人たち。姉妹のために、家事や居酒屋のお手伝いなど、サポートをしてくれています。「家族の支えがあるから好きなことが出来ている」と感謝の言葉を口にする奈緒さんと美緒さんでした。

この日やってきたのは、奈良市に住む韓国人のキムさんとコロンビア人のダリオさんカップル。お2人は『natomi宿』のような古民家宿を開くことが夢なんだそう。そんなお2人のために、奈緒さんと美緒さんはこの古民家を改修してくれた大工さんに会わせてくれました。大工さん曰く、古民家の再生に大切なことは「愛情」。奈緒さんと美緒さんに対して、新しいものに変えるのではなく、古いものを生かそうとする気持ちが伝わった、と語ってくれました。

楽園通信

hito cafe

大工の宮村俊司さんのご家族が営むカフェ。
詳細はSNSをご確認ください。

営業時間 午前11時〜午後5時30分
営業日 金・土曜
※第3週のみ木・金曜

ピーチメルバ 880円~
季節の米粉ロールケーキ 600円~

楽園通信

natomi宿

奈緒さんと美緒さんのゲストハウス。
和室・洋室のほかに女性専用のドミトリーもあります。
ワンコインで楽しめる朝食もおすすめです!
詳細はSNSをご確認ください。

1泊 素泊まり 5,500円~
朝食 500円