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2026年7月25日文月の肆

和歌山・日高町
~紀伊の海辺 夫婦のカフェと宿~

今回の舞台は和歌山県日高町。故郷にUターンし、第二の人生を始めた途端におそわれた辛い出来事。それを乗り越え、新たな生きがいを見つけて頑張る湯川克巳さん(69歳)と妻の由美子(72歳)さんが主人公です。
日高町出身の克巳さんは、大学進学を機に関東へ移り住み、IT企業でネットワークやセキュリティ分野の営業職として活躍してきました。私生活ではアパレルショップで働いていた由美子さんと出会い結婚。3人の子どもが生まれ、賑やかな家庭を築きました。やがて子どもたちが独立し、克巳さんも60歳を目前に迎えた頃、日高町では高齢の母が一人で暮らしていました。「長男である自分が実家へ戻らなければ」との思いが強まり、会社を早期退職して故郷・日高町へ夫婦でUターン。高齢化や人口減少が進む故郷の現状を目の当たりにした克巳さんは「寂しくなっていく地元を少しでも元気にしよう」と、人と人が自然につながるカフェの開業を決意します。しかし、お店の準備を進めていた矢先、ニューヨークで暮らしていた長女・奈緒子さんが重い病を患います。お2人は何度かニューヨークに渡り、長女の治療を支える一方、日高町でのカフェのリフォーム工事を進めていきました。そして2017年、多くの人の支えを受けながら『Coast Cafe 楽』とゲストハウスをオープン。しかしその後、奈緒子さんは治療の甲斐なく、家族に見守られながら息をひきとりました。一時はショックでカフェをやめようとさえ思いましたが、「娘がいつも見守ってくれているから、前を向いて生きなければ」との思いを胸に、再び歩み始めたお2人。訪れる人との出会いを大切にしながら、故郷・日高町を笑顔が集まる場所にしたいと奮闘を続けています。そんなお二人を支える、仲間たちとの日々を紹介します。

カフェの中に入ると、目の前の海を眺められます。紅茶やコーヒーにこだわっているお2人。店の自慢は挽きたて豆のコーヒーで、お客様には好きなカップを選んでいただきます。焼き立てのアップルパイも大好評です。

お店にやってきたのは、克巳さんの地元の先輩・権神貞夫さん。ご夫婦は9年前、故郷・和歌山へ戻った頃に再会しました。権神さんは、奇跡のような一瞬を切り取る風景写真家。そんな美しい作品をカフェにも飾らせていただきます。写真を通して、和歌山の魅力をたくさん発信していきたいですね。

この日は、宿泊のお客様をお迎えします。克巳さんはガイド役も務め、お客様を地元の魅力あふれるスポットへ案内します。「お客様が喜んでくれることなら何でもしたい」というのが克巳さんの思い。熊野古道や日高町特産の黒竹工房、さらには醤油工場など、この土地ならではの場所を案内します。

克巳さんの同級生・野村さんご夫婦は、カフェのオープン当初から何かと力になってくれる大切な仲間。由美子さんも、恭子さんとここで出会い、今では何でも話せる大の仲良しになりました。今日も訪れる人を笑顔で迎える克巳さんと由美子さん。これからも、故郷をもっと元気に、もっと笑顔あふれる場所にしてください。

楽園通信

Coast cafe 楽

主人公湯川さんご夫婦が営むカフェ

営業時間:午前11時半~午後4時
定休日:火、水、木、金
※詳細はHPをご確認ください

楽園通信

ゲストハウス・コーストカフェ 楽

主人公湯川さんご夫婦が営む宿

チェックイン:午後3時~午後8時
チェックアウト:午前10 時
※詳細はHPをご確認ください