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2026年4月25日卯月の肆

佐賀・小城市
~母の愛情スコーン&ジャム~

舞台は佐賀県小城市。子育て中に自分を救ってくれたお菓子作りで大きな夢を叶え『焼き菓子 Comica(コミカ)』を始めた武田祐子さん(50歳)が主人公です。
佐賀市出身の祐子さん。5人兄妹の長女として、幼い弟や妹の世話を手伝うしっかり者でした。学校では看護を学び、大学病院の看護師として就職。26歳の時、海上自衛官の冨士男さんと結婚し、勤務地の佐世保へ。夫・冨士男さんは出航で家を開けることも多く、見知らぬ土地で3人の子育てに追われます。そんな中、自宅で息抜きとして始めたのがお菓子作りでした。調理学校の通信教育などで本格的にお菓子作りを学び始めた祐子さんは、子どもたちが通う学校のイベントで販売するように。すると、即完売で毎年声がかかるほど好評だったそう。「いつかお菓子屋さんを開きたい!」と考え始めた祐子さんは、手始めに手作りジャムの販売を始めました。そして、自分のマーマレードがどう評価されるのか知りたいと、本場・イギリスのコンテストに出品してみると…なんと金賞を受賞!「自分が作ったマーマレードが認められた」と喜ぶ一方、お店を開く資金もなく、子育て中の忙しさは増すばかりでした。それでも、アルバイトをしながらコツコツとお菓子作りの道具を集め、「いつかはこれでお菓子屋さんを開く!」と自らを鼓舞し続けてきました。すると、そんなひたむきな祐子さんの姿を見ていた弟の慎也さんが、自分が営む会社の敷地を貸してくれることに。「チャンスが来た!」と即答で開業を決めた祐子さんは、2023年9月に『焼き菓子 Comica』をオープンしました。
夢を諦めずに念願の焼き菓子店を開き、楽しい第二の人生を送る祐子さんと、頑張り屋のお母さんを支える素敵な家族、そして美味しい焼き菓子で笑顔あふれる地域の方々との交流を紹介します。

佐賀県産の小麦粉を使った祐子さん自慢のお菓子が「スコーン」。外はサクサク、中はしっとりのスコーンと相性抜群のジャムやマーマレードは、旬の果物を使った多彩なラインナップが並びます。焼きたてのクッキーやサブレは地元の子どもたちにも大人気です!

祐子さんを支えるのは、お母さんのお菓子が大好きな明るい家族たち。今は親元を離れ、それぞれの夢に向かって勉強中の子どもたちも、休みの日にはお店を手伝ってくれるんです。「いつも笑顔で、好きなことをやっていて楽しそう!」と家族みんなで頑張るお母さんを応援しています。

祐子さんは仕入れのために隣町へ。マーマレード作りに欠かせない「リスボンレモン」を栽培している松尾さんです。ハウスでポットに植えてまっすぐ伸ばし、棚にして栽培する作り方をしています。「果汁も豊富で香りも良い」と祐子さん。皮が大事なマーマレードにとって、傷が少ないことも大事なんだとか。お店に戻ると早速、レモンのマーマレード作りスタートです。皮を丁寧に細かく刻み、果汁と砂糖を加えてじっくり煮込みます。一晩寝かせたあと、さらに砂糖を加え、仕上げにレモンの皮の表面を削って香りづけ。これでレモンのマーマレード完成です!

5月に開催されるマーマレードコンテストに出品するために、新作づくりに励む祐子さん。「毎年たくさんの柑橘を買って組み合わせを考えるのが楽しい」と語ります。今回の主役は「ダイダイ」。「ダイダイ」の独特な風味と苦みの強い皮に、甘い果汁が特徴の「スイートスプリング」を合わせることにしました。早速、家族や友人を集めて試食会です。「爽やかで美味しい!」と大絶賛。今年も金賞獲れるといいですね!

楽園通信

焼き菓子Comica

祐子さんが営む焼き菓子店。
スコーンやマーマレード、クッキーやサブレが人気です。
ジャムやマーマレードは「道の駅 松浦海のふるさと館」でも購入できます。
詳細はSNSをご確認ください。

営業時間 午前11時~午後5時
定休日 火・水・木曜

スコーン各種 250円~
ふんわりマフィン各種 400円~
ジャム・マーマレード各種 350円~