これまでの放送

  • 年別にみる
  • 地域別にみる
2026年3月14日弥生の弐

山梨・中央市
~想いを紡ぐ 蚕室カフェ~

舞台は山梨県中央市。両親が蚕を育てていた建物「蚕室」をリフォームし、カフェを開いた風間美智子さん(73歳)が主人公です。
山梨県中央市(旧豊富村)生まれの美智子さん。家族は養蚕と稲作を兼業で営んでおり、幼少期から蚕に桑を与えるなど手伝いをしていました。高校卒業後、進路に迷っていた美智子さんに栄養士の道を進めてくれたのは祖母・おときさんでした。栄養士の資格を取得した美智子さんは学校給食の献立作りや栄養管理をする職員となり、2人の子どもたちを育て上げるために懸命に働きました。そして60歳を迎え定年退職。その時、両親は養蚕をすでに廃業していました。定年退職後も青少年センターの食堂などで働いていた美智子さん。頭の片隅にいつも残っていたのは、両親から引き継いだ蚕室と、幼い日の養蚕の思い出でした。ガランとした蚕室を前に美智子さんは「もう一度ここを、人が集まるにぎやかな場所にしたい」と思い立ちます。「ここで食事を提供することが恩返しになるのではないか」と考えた美智子さんは蚕室をリフォーム。学校給食の経験を生かした美味しい料理を提供する『蚕室カフェ かみず』をオープンしました。
両親から受け継いだ蚕室をカフェとしてよみがえらせ、心のこもった料理を提供する美智子さんの暮らしぶりと、それを支える家族や地域の方々との心温まる交流をご紹介します。

『蚕室カフェ かみず』は、地元の美味しい食材を使ったオリジナルメニューが自慢です。ほうとうを使った「ほうとうラザニア定食」は焼き上がればチーズがとろ~り。ほうとうのモチモチ感とチーズの相性が抜群です。そしてお客様に評判なのが色とりどりの小鉢。地元野菜を使った優しい味の料理が並びます。

カフェで使う野菜を収穫させてもらうのは、田中千冨美さんの畑です。オープン当初からの常連さんで、カフェを応援してくれています。この日は、大きなキャベツを収穫させていただきました。「美味しくて新鮮な地元のものを食べてほしい」と語る美智子さん。収穫したキャベツは、ツナとあえて炒め物にしました。

養蚕によって生み出された糸は、美しい絹織物となり、人々の暮らしを支えてきました。シルクの里に生まれ、幼い頃から着物に慣れ親しんできた美智子さん。週に一回、着付け教室を開いています。「気軽に着物を着て、お出かけする人を増やしたい」と和の装いの魅力を伝えています。

この日、美智子さんの自宅に遊びに来たのは長女のめぐみさんと、孫の福太くん。まず向かったのは、美智子さんのいとこ、土橋敏一さんの畑です。ここで育てられているのは濃厚な甘みが魅力の伝統野菜「大塚にんじん」。家族で力を合わせて長~い人参を収穫することができました。そしてお昼ご飯。収穫したばかりの大塚にんじんを使った料理に福太くんは大喜び。毎日がとっても幸せな美智子さんです。

楽園通信

蚕室カフェ かみず

美智子さんが営むカフェ。
人気は、ほうとうラザニアなど地元の美味しい食材を使ったランチ。
着付けや日舞の教室も行っています。
詳細はSNSをご確認ください。

電話番号 090-1798-6903
営業時間 午前11時30分~午後2時
定休日 月・木曜

かみずおすすめ定食  2,200円
ほうとうラザニア定食 2,200円