広島・大崎上島町
~瀬戸内 レモン農家のカフェ~
舞台は瀬戸内海に浮かぶ離島、広島県大崎上島町。「田舎で農業をしながら暮らしたい」と移住した松本英紀さん(60歳)と妻の志乃さん(49歳)が主人公です。
長崎県の波穏やかな大村湾の近くで生まれ育った英紀さん。大学卒業後は保険会社に就職。転勤につぐ転勤、すれ違いで離婚も経験しました。そんな中、50歳で神戸に転勤したときに出会ったのが広島出身の志乃さん。「田舎で暮らしてみたい」、その思いが偶然にも同じでした。2018年に結婚し、田舎暮らしの候補地探し。そして見つけた瀬戸内海に浮かぶ大崎上島は、英紀さんの幼い頃の原風景でした。2019年、お二人はそれぞれの会社を辞め、移住。英紀さんは、地元の人に勧められ温かいサポートを受けながら柑橘農家になりました。島の人たちとの交流の楽しさ、大切さを感じ、ご夫婦は自宅とは別に古民家を購入。夫婦で1年かけてリフォームし、2021年、畑で採れる柑橘類でもてなすカフェ『シキファーム』をオープンしました。
田舎暮らしをしたいと思っても、なかなかできずに暮らしてきた英紀さん。田舎で好きな染め物をして暮らしたいと思っていた志乃さん。そんなお二人が、大崎上島を終の棲家と決めて移住、今は島を元気にしたいと頑張っています。
柑橘農家にカフェ、憧れの島暮らしを満喫するご夫婦の暮らしぶりを紹介します。
ご夫婦が始めたカフェ。落ち着いた雰囲気の室内、外のソファ席も人気です。この季節はレモン果汁たっぷりの「ホットレモネード」がおすすめ。志乃さん手作りの「レモンカード」は、レモン果汁にバターや卵、砂糖を加えてペースト状にしたもので、ワッフルに付けていただけます。「まろやかな酸味」とお客様にも好評です。
ご自宅の隣に住んでいるのが野菜作りの師匠、進藤チヨコさん90歳です。「畑からなんでも持ってって」と言ってくださり、今日はカブとダイコンをいただきます。チヨコさんは「若い人がきてよかった」とお2人の移住を喜んでくれています。島の大先輩に元気をもらって楽しい移住生活を送っています。
大崎上島には「島親」という制度があります。親元を離れ、寮生活をしながら学校に通う中高生たちのサポート役を島の大人たちが担います。松本さんご夫婦も島親として高校生をサポート。帰省の際、港への送迎などをしています。松本さんご夫婦の存在が「心の支えになった」と語る高校生。それを聞いて涙ぐむ志乃さん。来年3月には島を離れてしまいますが、またいつか島に帰ってきてくださいね!
島暮らしをして大きく変わったのが夕ご飯。食卓に並ぶのは島の元気な野菜たち。そしてサラダにはたっぷりレモンを添えます。「サラリーマン時代はゆっくりご飯を食べる時間がなかった」と話す英紀さん。「日が沈んだら、もうご飯」と志乃さん。ゆっくり時間をかけて楽しむようになりました。いいひと時ですね。

Shiki Farm
カフェと倉庫ギャラリー、そして志乃さんの染物体験工房などを併せた『Shiki Farm』。柑橘農家ならではのメニューが人気のカフェは
3月から営業を再開します。
レモンは注文を受けてからその都度収穫し、もぎたてを出荷します。
詳細はHPをご確認ください。
営業時間;午前9時~午後5時
定休日:不定休
草木染めのストール 7000円~
フルーツカード 800円~



