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2025年11月29日霜月の伍

岡山・井原市美星町
~星降る町の古民家カフェ~

舞台は岡山県井原市美星町。「願い叶う町」ともいわれるこの地で、夢だったカフェを開いた髙村美樹子さん(60歳)と夫の誠さん(61歳)が主人公です。
岡山県倉敷市出身の美樹子さん。海外に憧れて添乗員を目指し、大阪にある観光の専門学校に入学。そこで出会ったのが夫の誠さんでした。お互い18歳。夢を語り合い卒業すると、それぞれ旅行関係の仕事に就きました。しかし海外添乗員の夢は果たせぬまま、美樹子さんは21歳で結婚。すぐに長女を出産し、主婦となって3人の子育てに奮闘しました。一方、誠さんは添乗員の仕事で出張も多く、家のことは美樹子さんにほとんど任せきりだったので、負担は大きかったそう。そんな美樹子さんの心を癒してくれたのがカフェで過ごす時間でした。「いつか非日常の場を提供し、人を癒せるカフェを開いてみたい!」そんな思いを抱きながらも、子どもたちの学費や仕送りのために、美樹子さんが選んだのは介護施設での仕事でした。誠さんを支え、3人の子どもたちを育て上げ、懸命に働いてきた美樹子さん。50代になったころ、夜勤もあり体力的にも限界を迎えていました。そんな美樹子さんの姿を見ていた誠さんは「介護の仕事を辞めて好きなことをやってほしい」と美樹子さんの背中を押します。そうして諦めていた夢が色鮮やかに蘇ってきたといいます。子どもたちが独立したタイミングで古民家を探し始め、2022年に美星町で『古民家Cafeほしおと』をオープンしました。さらに誠さんも定年退職を迎えると、ゆっくり星を見られる宿泊施設を作ろうと、離れを改修。今年3月『民泊ほしおと』も始めました。 
若くして結婚し、夫を支え、懸命に3人の子どもを育て上げた美樹子さん。美星町と出会い、古民家と出会い、地元の人に助けられながら、まるで人生のご褒美のような新たな人生を送っています。そんな美樹子さんを支え、一緒に夢を叶えたご家族、そして“夢を叶えた町”美星町で応援してくれる地域の方々との交流を紹介します。

お客様に評判のランチは「家庭料理」がテーマ。月替わりということで、毎月楽しみに食べにくるリピーターさんもいるんだとか。ボリュームたっぷりの「チキン南蛮」のランチは、大きなチキンカツが4枚も!そこに自家製甘酢ダレとタルタルソースをたっぷりとかけます。こだわりの二度揚げで、中は“ジュワ~ン”外は“ザクザク”と食べ応えのある仕上がりです。そしてもう一つの看板メニュー、季節のパフェやタルトは、次女の忍さんが担当。岡山特産のマスカットを惜しげもなく使ったフルーツパフェや、モンブランパフェも人気です。

築100年の古民家を改修したこの建物。大家さんである菊池さんご夫婦とは、誠さんが観光の仕事で美星町の団体旅行を担当したときに出逢いました。そして今は空き家だったこの家に活気が戻ったことを菊池さんご夫婦は喜んでくれています。また今では、ほかのご近所の方に、カフェで使う野菜の作り方も教わっている誠さん。「美星町の方々とは会社を辞めても繋がって、ずっとお世話になっているのでありがたい」と語ります。地域の皆さんに恩返しの気持ちも込めて頑張っています。

この日、隣町にある『丸田精肉店』へ仕入れに向かいました。仕入れと言いつつ、お総菜の試食が楽しみのひとつ。美樹子さんは店主の紀子さんに、料理のヒントをいつも教えてもらっています。ランチの「チキン南蛮」作りの相談もして、「鶏のむね肉」を専用にカットしてもらいました。いつもありがとうございます。

『民泊ほしおと』に、ご夫婦が通っていた専門学校時代の同級生たちがやって来ました。まずは地元のブランド豚「美星満天豚」でBBQです。思い出話に花が咲き…夜になると、お楽しみの星空観賞会の始まりです。庭にデッキチェアを並べて、美星町の星空を楽しみました。「家では味わえない感じで最高!」と大満足の皆さん。民泊を始めて良かったですね。

楽園通信

古民家Cafeほしおと

髙村さんご家族が営むカフェ。
月替わりのランチと季節のデザートが人気です。

不定休

ほしおと定食(月替わり)1,400円
季節のフルーツタルト620円~
※詳細はSNSをご確認ください

楽園通信

民泊ほしおと

誠さんが営む民泊です。
※予約は3日前まで
※詳細はSNSをご確認ください

1泊食事なし
1人 9,000円~