長崎・東彼杵町/京都・福島
~ありがとう!25周年スペシャル~
今回は1時間スペシャル!
10月で放送開始から25周年を迎える『人生の楽園』。番組は2000年10月、いかりや長介さんと伊藤蘭さんを「楽園の案内人」に迎え放送を開始しました。その後、2003年10月からは、いかりやさんに代わり西田敏行さんが、そして2009年1月からは西田敏行さんと菊池桃子さんのコンビが15年以上にわたり「楽園の案内人」を務めてきました。しかし、去年10月に西田敏行さんが急逝。以降2024年11月からは菊池桃子さんと小木逸平アナウンサーが「楽園の案内人」を務めています。毎回“新しい生き方”を提案してくれる「楽園の住人」は、番組開始から延べ1256組に達しました。今回の25周年スペシャルでは、1257組目となる新たな「楽園の住人」が登場。さらに過去に登場した“「楽園の住人」の今”もご紹介します。
長崎・東彼杵町
最初の舞台は、長崎・東彼杵町編。1257組目の「楽園の住人」。東京の会社を辞め、移住先で宿を始めた齊藤仁さん(59歳)と妻の晶子さん(58歳)のお話です。大阪出身の仁さんは、東京で店舗や博物館などを企画・施工する会社に勤務し、大きなプロジェクトの責任者を勤めていました。一方、東京出身の晶子さんは外資系 IT企業などで勤務。そんな2人の共通の夢は「50歳の節目で会社勤めの人生に区切りをつけ、田舎暮らしをすること」。移住先は「暖かくて海の見える場所」と決め、50歳になる2016年に2人揃って早期退職。移住先を探し、四国、九州、沖縄の各地を巡り辿り着いたのが、海も山もあり、人も温かい、東彼杵町でした。仁さんは移住後「地域おこし協力隊」に参加。地域活性化に取り組む中で東彼杵町に宿泊施設が無いことを知り、宿を開こうと決心します。そして、空き家だった元旅館の建物を借りて改装し、2019 年 『さいとう宿場』を開業しました。お2人は「ここは自然豊かで便利な田舎。この宿を町ぐるみでもてなす場所にしたい!」と語ります。人と人を繋ぎ、笑顔を繋ぎ、町の未来を繋ぎたいと新天地で奮闘する、粋なご夫婦を紹介します。
東京の会社を辞め、移住先で宿を始めた齊藤 仁さん(59歳)と妻の晶子さん(58歳)。この日、『さいとう宿場』に嬉しいお客様がいらっしゃいました。仁さんの元職場の後輩・岡本 極さんです。会社を辞めて以来、10年ぶりの再会です。ということで、今夜は久しぶりに飲むぞ!と、昭和2年から営業されている『栄喜屋』へ。今宵は、大将お手製の出し巻や牛すじの煮込みなど常連客だからこそ知る裏メニューを堪能します。久々の再会にお酒が進んでいる3人。「早めに会社を辞め移住して良かった。ここでの暮らしは最高です!」と語る仁さんと晶子さんです。
仁さんと晶子さんの活動の場は、宿の経営だけではありません。仁さんは「地域おこし協力隊」の経験を活かして、仲間と一緒に空き家対策に取り組んでいます。かつて、商業施設の企画・施工の責任者を務めていた仁さん、仲間から頼りにされています。東彼杵町のシンボル的な存在と言えば千綿駅。長崎と佐賀を結ぶ観光列車「ふたつ星4047(よんまるよんなな)」も停車します。晶子さんは、ここで仲間と観光客を迎え、東彼杵町の特産品などを販売しています。仁さんも晶子さんも、すっかり東彼杵町の住人ですね。

さいとう宿場
長崎・東彼杵町編の主人公、齊藤さんご夫婦が営むゲストハウスです。
部屋はドミトリーに和室が2部屋。
海側の和室の窓からは、大村湾が一望でき、目の前をJR大村線が通過します。晴れた日には夕日が最高です!
定休日:不定休
朝食(予約制):地元食材を使った和定食
夕食(事前予約制)長崎皿うどん など
※詳細は、さいとう宿場HPをご確認ください。
京都・京都市
後半は、いかりや長介さんの収録風景や西田敏行さんの故郷訪問など秘蔵映像を交えながら“「楽園の住人」の今”を紹介します。まずは、記念すべき第1回放送の舞台・京都市祇園。主人公は、建築家でありながらお茶屋の女将に転身した、野間光輪子さん(当時52歳)。町家の再生に取り組みつつ、お茶屋『望月』のお座敷に上がる姿をご紹介しました。あれから25年…。今も変わらず女将として活躍する光輪子さんの姿を紹介します。
人生の楽園第1回放送の舞台、京都市・祇園。建築家でありながらお茶屋の女将に転身した、野間光輪子さん(当時52歳)。老朽化した町屋を再生する活動に取り組む光輪子さん、この『望月(もちづき)』も光輪子さんが再生しました。
初回の放送から25年。再び訪ねると、今も変わらず『望月』の女将として活躍する光輪子さん(77歳)の姿がありました。今宵も光輪子さんの人柄に惹かれ、通う馴染みのお客様がいらっしゃいました。おもてなしのお料理は、季節を目と舌で味わう、老舗割烹の伝統を受け継いだ京料理です。『望月』に来たお客様は、杯が進むと「人生の楽しみが倍になる」「癒しの場所」「京都の文化を知った場所」と話してくれました。光輪子さんが仲間と一緒に守って来た『望月』。それは、今なお足を運んでくださるお客様のお陰です。これからも『望月』の女将であり、建築家として町屋を守って行ってください。

望月
京都市編の主人公・野間光輪子さんが女将を務める茶屋です。
紹介制のため、電話などの問い合わせは受け付けておりません。
福島・須賀川市
続いては、東日本大震災後の2013年に西田敏行さんが訪ねた“故郷”福島県から。被災した自宅で石窯ピザと手打ち蕎麦の店『うっちゃんの倉庫』を開いた、内村正則さんと妻のとも子さん(共に当時65歳)が主人公。あれから12年…喜びも悲しみも分かち合って来た「夫婦の絆」に迫ります。
福島県須賀川市。高校の教員を定年退職後、自宅の農作業用倉庫を改装し農家レストラン『うっちゃんの倉庫』を開いた、内村正則さんと妻のとも子さん(共に当時65歳)。手打ち蕎麦にピザという、何ともミスマッチのようですが、それが人気を呼んでいるお店です。東日本大震災後に西田敏行さんが故郷を応援したいと訪れていました。あれから12年。再び訪ねると、変わらずに懸命に頑張るお2人の姿がありました。勿論、正則さんの打ったお蕎麦とピザを楽しむお客様が今も絶えません。「今も頑張れるのは、12年前、西田さんから力を貰ったから」と語る77歳のお2人。震災を乗り越え、今なお頑張るお2人の姿から、改めて元気と勇気をいただきました。

うっちゃんの倉庫
福島・須賀川市編の主人公、内村さんご夫婦が営む石窯ピザと手打ち蕎麦のお店です。蕎麦とピザの不思議なコンビネーションですが、西田敏行さんは、お蕎麦をお代わりして食べていました!
電話:0248-76-5294
営業日:土・日・月曜
午前11時~午後4時
※ご予約をおすすめします。
天ざる蕎麦 900円
マルゲリータ 1,000円
さらに!菊池桃子さんと小木逸平アナが、初のスタジオトークを展開。人生の楽園25周年の軌跡を見つめ、番組の未来に向けたメッセージをお送りします。



