静岡・磐田市
~美味しいご縁 結ぶカフェ~
舞台は、静岡県磐田市。仕出し屋さんで生まれ育ち、心もお腹も満たされるカフェを営む岡田やよいさん(56歳)が主人公です。
静岡県磐田市で生まれた、やよいさん。実家は祖父の代から続く仕出し屋さん。お母さんの配達を手伝うのが大好きで、近所の人やお客さんに可愛がられて育てられました。高校卒業後は地元の企業に就職。21歳で結婚し、専業主婦になります。サラリーマン家庭を楽しんだ時期もありましたが、次第に生活が窮屈になり笑顔が消えていきます。そんな姿を見て心配になり、寄り添ってくれたのが姉のまどかさんと家族の面々。そんな中、仕出し屋さんをしていた実家から「もしよかったら手伝いに来てくれないか」と連絡が入ります。やよいさんは実家の店を手伝うようになると「飲食業は楽しい!自分もやってみたい!」そんな思いに駆られます。その後、独学で調理師免許を取得、地元にできた独身寮の食堂で働きはじめます。そして、新たな一歩を踏み出す決意をし、独身寮を退職したやよいさん。2022年3月、ついに念願を叶えカフェ『えんむすび』をオープン。結婚生活にもピリオドを打ち、人生の第二章を歩み始めました。
「いろんなご縁を頂いて今の自分がある」そう語るやよいさん。人と人とのご縁を大切にし、心のこもった手料理でお客様をもてなすやよいさんと支える家族の姿、そして仲間たちとの温かい交流を紹介します。
「えんむすび」の看板メニューは、地産地消を大切にしたワンプレートランチ。のっているのは優しい味付けのお惣菜、定番の卵焼きにマグロの角煮などです。おにぎりのトッピングはお米に合う青のりとカレーマヨネーズ。イチ推しは、具材の横にお味噌を添えた澄まし汁のような豚汁!その日によって入れる野菜も違うため、まず出汁で飲んでもらってから、お客様の好みに合わせて、お味噌を混ぜて飲んでもらうスタイルにしています。
食材の調達も、地元のご縁を大切にしています。お米は、磐田農業高等学校の先輩でもある農家の砂川さんから仕入れます。美味しい野菜もおすそ分けしてくれる、頼りになる大先輩です!やよいさんには市内にもう1カ所、大事な食材を取りに行く場所があります。かつて仕出屋さんを営んでいたお父さんの自宅です。当時から実家の店で人気のあったマグロの角煮を、カフェのメニューにしたいとお願いして実現したそうです。お父さんのマグロの角煮「えんむすび」でも大人気です!
「体に優しい」が、やよいさんの料理のテーマ。子どもからお年寄りの方まで食べられるものを心がけて作っています。そんな、やよいさんの想いがたっぷり注がれているのが、あの豚汁です。地元の野菜を特製の出汁で煮て旨味をじっくりじっくり引き出します。今日の豚汁は刻んだ甘い玉ねぎがアクセント。最後にやよいさん自慢の自家製味噌をトッピングすれば完成です。この日来店したお客様、お味噌の作り方を教えてくれた方なんです!味噌の師匠と呼んでいるそう。豚汁を飲んだ師匠から「今年の出来も最高!」と嬉しいお言葉を頂きました。
週末、予約限定でオープンする『夜カフェ』。おまかせコースが人気です。今夜のお客様は、やよいさんの中学校時代の同級生。気の置けない仲間たちなので、初チャレンジの料理に率直な感想をもらいます!作ったのは玉ねぎとビーツで作った甘酸っぱいソースをかけたローストビーフの握り。みなさんからは「美味しい」と大好評!やよいさん、大成功ですね。ご縁がつながって、ようやくたどりついたこの場所で感謝の思いを忘れず、これからも頑張ってください。応援しています!

くつろぎのカフェ えんむすび
主人公やよいさんが営むカフェです。
営業時間 午前11時半〜午後5時
定休日 水・木曜
※週末の夜カフェは予約限定
えんむすびプレート(ドリンク付) 1,800円
夜カフェ おまかせコース 4,500円~
スイーツ各種 650円~



