宮崎・宮崎市
~できたて!南国ジェラート~
今回の舞台は、宮崎市。この地に移住後、ジェラート店を開いた平賀亜希子さん(38歳)と夫の翔大さん(39歳)が主人公です。
神奈川県出身の亜希子さんは10代の頃からアイスクリームが大好きでした。学生時代にドイツにホームステイをした時、街中にあるジェラート店に心奪われ、「いつか日本でこういう場を作りたい」と思っていました。帰国後は製薬会社に勤め、同じ会社の営業だった翔大さんと知り合い結婚。ジェラート店巡りが2人の趣味になりました。宮城県で暮らし長女のなつさんが生まれると、翔大さんは更なる飛躍を目指し別の製薬会社に転職、家族で宮崎市に移住します。しかし、世界はコロナ禍に。翔大さんは薬の営業をしていましたが、病院には訪問できず、家族がいる自宅でリモート営業をする日々。そんな環境で、家族は次第にギスギスとしていったそうです。「このままでは、家族がバラバラになっていく」と感じた亜希子さんは、かつてジェラート店巡りをした楽しい時期を思い起こし、翔大さんに一緒にジェラート店を開こうと提案します。翔大さんも「前を向いて歩きたい」と賛成。宮崎の美味しい食材を使って、みんなを元気にするジェラート店を目指すことに。それから2人は何度も銀行に通って補助金を申請。空き店舗を借りると、2021年7月に『Gelateria72(ジェラテリア72)』をオープンしました。
『Gelateria72』のジェラートは、「素材の味を大切にしたい」と甘さは控えめ。ミルクのジェラートには、県産の低温殺菌牛乳を使用しています。他にも、地元産の季節のフルーツなどを使い、宮崎の素材を使うことにこだわっています。
コロナ禍をきっかけに、大好きなジェラート店を開いて奮闘するご夫婦と、お2人に協力してくれている農家の方々、応援してくれている常連客との交流を紹介します。
食材の仕入れの日。まず、訪ねたのはお店でも人気のコーン・ジェラートのトウモロコシを育てている『どすこいファーム』。土作りにこだわって栽培しています。次に訪れたのは、有機JAS認証を受けているお茶農家『豊緑園 もりもっ茶』。ジェラート用の抹茶を仕入れます。生産者さんの心のこもった食材をSNSで紹介して、沢山の人に興味持っていただけるように努めています。
素材の風味や新鮮さを味わってもらいたいと、『Gelateria72』の店内で召し上がっていただくジェラートは、毎日作りたてを提供しています。お好みでカップとコーンを選べます。常連のお客さまから、SNSをチェックして初めて来店してくださる方まで、いつもお店は賑わっています。
仕込みは毎朝5時から。店の厨房には、昨日収穫した地元産トウモロコシの甘~い香りが。コーンのジェラートを作ります。糖分や水分量に気を付け、滑らかな食感を目指し、丁寧に裏ごしします。みんなに笑顔になってもらいたい、そんな思いでジェラートを届けています。
休日、家族3人でやって来たのは『綾手づくりほんものセンター』。町が認める、安心で美味しい農作物が並んでいます。新作ジェラートのための食材を探しに来ました。この日選んだのはニンジンと日向夏。早速、試作してみます。ニンジンの美味しさを余すことなく皮ごと!そして日向夏も皮を使います。果たしてその出来は?!

豊緑園 もりもっ茶
『Gelateria72』で提供している抹茶ジェラートはこちらの抹茶を使用しています。オリジナルブランド『もりもっ茶』はオンラインショップでも購入可能です。
詳細はSNSをご確認ください。

どすこいファーム
『Gelateria72』で提供しているコーンのジェラートは、こちらのトウモロコシを使用しています。採りたては生でも食べられる甘いさで、オンラインショップでも購入可能です。
詳細はSNSをご確認ください。

Gelateria72
平賀さんご夫婦が営むジェラート店。
お店で出すジェラートは作り置きせず、その日の作りたてを提供しています。
地元の食材にこだわった季節のフレーバーを楽しむことができます。
営業時間:午前11時~午後6時
定休日:日・月・火曜



