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2025年5月31日皐月の伍

長野・安曇野市
~あつあつ!夫婦のご馳走肉工房~

長野県安曇野市で『安曇野 ご馳走肉工房』を営む國分信之さん(59歳)と妻の文子さん(57歳)が主人公です。
東京都出身の信之さんと文子さん。大学のスケート部で出会い、選手とマネージャーという関係で青春時代を過ごしました。文子さんの卒業後、信之さんの“熱い思い”が実を結び2人は結婚。信之さんは大手食品会社で熱血営業マンとしてバリバリ働き、30代後半で家族と福岡に転勤しました。その頃から信之さんは、お客様の声がダイレクトに入ってこない「物足りなさ」を感じ始めるように。「商品に対するお客様の声を直に聞きたい!」という思いが次第に“新たな夢へ”と変わっていきました。そして迎えた50代、昔から肉が大好きだった信之さんは、ハムとソーセージの店を開こうと決意し、54歳で早期退職。福岡県や群馬県などでイチから食肉加工を学び、食品衛生管理者の資格も取得しました。夢の舞台は学生時代に合宿などで馴染みのあった長野県で探すことに。「こんなところで仕事ができたらいいな」と、移住先に選んだのが北アルプスの麓、長野県安曇野市でした。理想の地に自宅と工房を建て、夫婦で何度もソーセージの試作を重ねて、2023年4月『安曇野 ご馳走肉工房』をオープンしました。店のイチオシ商品は「生ソーセージ」。加熱処理をしていないので肉の旨味をダイレクトに楽しめるのが特徴です。「フライパンに薄くお湯を張り、火を小さくして焼くのがコツ。そうすると旨味や脂が逃げないので」と、信之さんは嬉しそうに話します。
「お客様の“美味しい!”という声を直接聞きたい」、そんな信之さんの熱い思いで始まった『安曇野 ご馳走肉工房』は、多くのファンを集めています。日々、美味しいハムとソーセージ作りに情熱を傾ける信之さんと、支える文子さんの日常、北アルプスを望む理想の地での暮らしぶり、地域の方々との交流を紹介します。

『安曇野 ご馳走肉工房』のイチオシ商品は『生ソーセージ』。加熱処理していないため、肉の旨味をダイレクトに楽しめるのが特徴です。初めてのお客さまにはこちらの商品を必ずおすすめし、その調理方法もしっかりレクチャーします。また、この日は生ソーセージファンのお客さまもご来店。「生ソーセージは季節毎にいろんな種類があって飽きないんですよ」と笑顔を見せました。

ソーセージ作りを行う日、ご夫婦は念入りにホコリを取ってから工房に入ります。信之さんは豚肉と背脂を粗目のミンチにし、ひたすら捏ねる作業。文子さんは実山椒や香味野菜などを細かく刻んでいきます。当初ソーセージ作りは手伝うつもりがなかったという文子さん。今では信之さんの熱い思いに押し切られ、すっかり2人の共同作業になりました。材料を羊腸に詰め、クルクルッとねじったらソーセージの完成。さっそく道の駅に納品に向かいます。

開店2周年を迎えた『ご馳走肉工房』。この日は、長男・竜文さんも東京から駆け付け、家族でお祝いです。福岡にいた頃は仕事に邁進し、家族の時間はあまりとれていなかったという信之さん。工房を始めた両親を見た竜文さんは「一緒にいる時間が長くなって2人の会話もすごく増えている」と感じるのだとか。家族団らんの時間も増え、ますますお2人の仲も深まっています。

この日、ご夫婦が向かった先は移住仲間、西脇さんご夫婦が営むパン店『田んぼのとなり』。『ご馳走肉工房』の「めたうまポーク」を使った新作パンの試食です。「めたうまポーク」は「生ソーセージ」の中身で、これを焼いてバンズに挟みます。お2人も「美味しい!」と太鼓判、販売が決定しました。「移住仲間に評価されることが嬉しい」と話す信之さん。これからも地域の皆さんと助け合い、美味しいハムとソーセージを作ってくださいね。

楽園通信

安曇野 ご馳走肉工房

國分さんご夫婦が営むハム・ソーセージ工房。地元産にこだわった食材で作るロースハムや、生ソーセージが人気です。

営業日  金~日曜日・祝日
営業時間 金曜日 午前10時~午後6時
土日祝 午前10時~午後6時
安曇野げんき豚の生ソーセージ各種 8本入り 820円(200g)~
安曇野げんき豚のハム 520円(100g)~
※問い合わせはSNS・HPより