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2025年5月24日皐月の肆

千葉・南房総市
~田舎を楽しむ7つの秘訣~

舞台は千葉県南房総市。50代目前で早期退職し、本格的な田舎暮らしを始めた東條俊行さん(54歳)と妻の芽久未さん(55歳)が主人公です。
神奈川県出身の俊行さんは子どもの頃からパソコンをいじるのが好きで、ゲームを自作して楽しむほどでした。その夢が叶って、神奈川県にあるIT企業のエンジニアとなり、会社の同期だった芽久未さんと結婚。しかし当時の仕事は過酷でした。芽久未さんからの勧めで、休日に「さとやま農学校」に通い始めると、次第に自然の環境に心を癒されるように。土に触れ、自分を取り戻せたという俊行さん。その後、南房総市で行われている里山コミュニティに参加。田舎暮らしの意志を固めると、会社を早期退職し、夫婦で南房総市へ完全移住しました。
当初はアルバイトをしながらの、こぢんまりとした暮らしを目指しましたが、手に入れたのは築65年の立派な古民家と広大な田畑と山林。総面積は東京ドームの1.7倍ほど。古民家はプロの指導を受けながら、ほとんどの修繕を自力で行い、2024年に『里山体験民泊こえむ』をオープンしました。しかし、修復する部分は多く残っており、様々なことが未完成のまま。畑や山の整備、味噌や醤油作りなど次々と“やること”が増えていく毎日ですが、「やりながら完成を目指しているところが楽しい」と言います。そんな日々の中で、お2人が学んだ“田舎暮らしを楽しむ秘訣”とは?
都会から田舎へ…自然豊かな場所で次々と新しいことにチャレンジする夫婦の充実の日々をご紹介します。

東條さん夫婦の頼もしい助っ人、大阪谷未久さんと小野寺美紅さんに手伝ってもらい、田畑を守る獣害対策用のフェンスを設置します。「助けてくれる仲間を作る」これも田舎暮らしを楽しむ秘訣です。

この日は鴨川市の『芝山糀店』へ。自分たちで育てた大豆から作ってもらった、醤油のもととなる麹を受け取ります。醤油は一般的に、大豆と小麦で麹を作りますが、小麦ではなくモチ米で挑戦。醤油の仕込みを始めて7年目、今年はこの麹を使います。お2人が作る米醤油は優しくまろやかな風味なんだそうです。

この日は鶏のエサやりのアルバイト。まずは作業場でエサを配合し、その後里山コミュニティでお付き合いを始めた仲間が営む養鶏場へ。お手伝いの後には、生みたて卵のおすそわけが! お互いに仕事を分け合って協力しています。

体験民泊のお客様がいらっしゃいました。野菜収穫や、田植えなど体験メニューは盛りだくさん! 自分たちで収穫した食材を使い、昼食を頂きます。「田舎暮らしの楽しさを伝えたい」というご夫婦の挑戦は、着実に実を結んでいます。

楽園通信

里山体験民泊こえむ

東條さんご夫婦が営む民泊です。
※ご予約・お問い合わせはHPをご確認ください。

基本料金 22,000円~
※宿泊は2人から
※里山体験は別途料金が必要です